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GOMA28

Author:GOMA28
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シンクロナイズドモンスター

Colossal001.jpg

Colossal
2016年
カナダ、スペイン

ナチョ・ビガロンド監督・脚本

アン・ハサウェイ 、、、グロリア(失業中ライター)・製作総指揮
ジェイソン・サダイキス 、、、オスカー(グロリアの幼馴染、バー経営者)
ダン・スティーヴンス 、、、ティム(グロリアの彼氏)
オースティン・ストウェル 、、、ジョエル(オスカーの友人)
ティム・ブレイク・ネルソン 、、、ガース(オスカーの友人)


アン・ハサウェイのセンスの良さが、演技と製作面で光った。
時間と空間(そして大と小)を同期するイマジネイティブな映画。
幼いころの宿題で作った韓国のジオラマの破壊とそれに対する怒り、そして落雷による失神(これがポイントか?)からカバンから転げだす怪獣とロボットのフィギュアの繋がり。
当時の荒れた広場は公園に整備されており、何故か韓国のある場所と同期していた。
かつてジオラマを壊され、カバンから怪獣が転げ落ちた少女は大人となり、その場所にたまたまやってくる。
少女のジオラマを踏みつぶして壊した、ロボットの持ち主の少年も年相応の大人となっており、その磁場に引き寄せられてくる。

Colossal003.jpg

そんなとき、突然韓国に巨大怪獣が現れる。
韓国民はパニックになるも好奇心もそれに負けずに強く、避難しつつも見物人は減らない。
(海外からもわざわざ観に押しかける。やはり怪獣は人気者だ)。
世界は騒然となり、各国が韓国の支援~救援に乗り出す。

グロリアもTVニュースでそれを目の当たりにし、驚き呆気にとられる。
だが、その怪獣の仕草が自分が公園でしていた動作そっくりであることに気づく。
(ここが、どうにも弱い。人はほとんど無意識で日常動作~所作を行っている。よほどの際立つ癖などない限り、あれは自分の動き~パタンだなんて気づく可能性はないはず)。もしかしたら彼女の頭を掻く癖か?
それで実際に公園に行き、タブレットでリアルタイムのTVニュースを観ながら、自分の動きと怪獣の動作を照らし合わせてみると、ピッタリなのだ。これは気持ち悪いし笑える。ジョエルなどは容易に信じず、これはアプリの悪戯だろと言い張る。

Colossal004.jpg

このグロリアという女性、ニューヨークで活躍するライターであったが、酒が災いしてクビになるも酒浸りは酷くなるばかり、彼氏の家で自堕落な生活を続け、ついに呆れた彼氏ティムに家から追い出される。
呆然として今や空き家の故郷の実家に戻るが金もなく、偶然出逢った幼馴染オスカーのバーでウエイトレスに雇ってもらう。
このオスカーこそ幼いころグロリアの宿題のジオラマを踏みつぶした闇深いロボット少年であった。
最初のうちは優しく色々と世話を焼いてくれるが、彼女が自分の支配下(管理下)から外れると途端に横暴な態度をとり暴挙に出たりする。
彼女が怒って出てゆくと、シンミリ反省して謝ってくるが、猜疑心と嫉妬心が刺激されると過剰に攻撃性を発揮してくる。
昔とちっとも変っていないサイコ野郎であった。

Colossal002.jpg

この男が彼女と一緒に公園の磁場に入ると、何と韓国のその場所には、怪獣とロボットのペアが出現してしまう。
韓国人は更にパニックになり逃げ惑うが、面白さも増えその一帯の野次馬の賑わいは変わらない。
人々はこのライブ感覚に痺れるのだ。
問題は、これらのColossal Figureが動き回ると死傷者が出るということだ。ビルを倒壊させても当然のこと。

オスカーのバーでは、閉店後決まって朝まで酒を呑み明かすのがルーチンであった。
それでグロリアの酒浸りは一向に改善されることがなく、公園で酔っ払って倒れた際には、韓国でかなりの死者を出していたらしい。
このため、彼女は自責の念に心を痛め、断酒に踏み切る。オスカーの勧める酒をキッパリ断る。
そうした主体的な態度がオスカーには気に食わない。更に彼女への劣等感(子供の頃の学業成績や長じてライターとしての活躍)更に他の男との関係に嫉妬するなどの劣情と自分が初めて主役として注目を浴びることへの快感も綯交ぜとなり、彼女が止めれば猶更意気込んで公園で暴れようとする。怪獣対ロボットの闘いでは、決着はつけられない。
グロリアは身を挺して彼を公園から引き釣り出そうとするが、腕力では敵わない。

そこで何と、彼女は折角迎えに来てくれたティムの元に帰ることを決めたのに、独り韓国に飛びその場所に向かうのだ。
韓国の巨大ロボットに彼女が近づいてゆくと、、、
公園にいるオスカーの元に巨大な怪獣が現れる(よくこんなこと~原理に気づいたものだ)。
怪獣は彼を掴み上げると、大きな口を開け、進撃の巨人みたいに喰うのかと思わせて、遥か遠くに投げ捨ててしまう。
韓国でも巨大ロボットが何処かに投げ飛ばされて消えていった。


これは酒に呑まれ男に支配される自分を脱し、自立してゆく女性の物語であった、ようだ。
オスカーを投げ飛ばすというのもよい。
清々しい最後であった。
アン・ハサウェイ自身のオスカー女優である自分を吹っ切り、更なる飛躍を目指す身振りでもあるか。
この人もナタリー・ポートマンみたいに幅の広い有能な女優だな、と思う。






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グロリアのマックブックの筐体が「葛飾北斎」で飾られ、「布団」まで出てきているのに、何で舞台が韓国なのか。
それもほとんどすべてがモニター越しの韓国なのだ。
よく舞台となる国の有名な俳優が重要なキャストになるが、この場合韓国ロケではないはずだし一人もいない。
怪獣ということもあり、日本が舞台の方がしっくりきそうなものだが。
この辺は、契約上の問題とか、いろいろありそうだ。

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