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GOMA28

Author:GOMA28
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三十九夜

The 39 Steps002

The 39 Steps
1935年
イギリス

アルフレッド・ヒッチコック監督
ジョン・バカン原作『三十九階段』
チャールズ・ベネット、アルマ・レヴィル、イアン・ヘイ脚本

ロバート・ドーナット、、、ハネイ(外交官)
マデリーン・キャロル、、、パメラ
R・マンハイム、、、アナベラ(諜報員)
ゴッドフリー・タール、、、ジョーダン教授
ウィリー・ワトソン、、、Mr. Memory
ペギー・アシュクロフト、、、小作人の妻
フランク・セリア、、、保安官


階段(ステップ)が何故、夜になったのか、夜のシーンが多いからなのか、よく分からないが、相変わらずヒッチコックは面白い。
(イギリス時代にすでに基本的なところは出来上がっていて、アメリカ作品で洗練さを増すといったかたちか)。
ただ、この数字が何か込み入った謎解きに関わるとかいうものではなかった。

野次の飛ぶミュージックホールで何でも記憶してしまう記憶術師のショーが始まる。
暫く彼Mr. Memoryの驚異的な記憶力に誰もが唸るが的外れな質問をして場を白けさせる客もいる。
そんなとき銃声が突然響き、場内が騒然となる。、外交官ハネイと諜報員アナベラがその混乱の中で出逢う。
助けを求められたことで自宅に彼女を連れてきたがひどく外を警戒していており、困難な状況に立たされている様子であった。
イギリスの機密書類が海外に渡ることを阻止する任務に就いているらしい。
その翌朝、彼女は背中を刺され死んでしまう。ハネイはよく無事だった。
「The 39 Steps」、「小指の先のない男」とスコットランドのある場所にチェックの付いた地図を残して。

監督の得意な巻き込まれサスペンスが始まる(もっとも有名なのが「北北西に進路をとれ」か?)。
列車は重要な要素として欠かせない(今回は後半の話を面白くする女性との偶然の出逢いの場)。
それから劇場、ホールもよく出てくる。
画質は悪いが暗くてもぞもぞした感じが余計に不穏な緊迫感を醸してゆく。
警察にこの件を説明することをせず、ハネイはいきなり真相究明に走る。
(わたしはこういう危ない橋はまず渡らない。死体を置いたまま失踪したら殺人犯にされるのは避けられないし、その後は警察と彼女を殺した組織に狙われるのも必至)。
案の定、二手から狙われ散々逃げ回る。秘密を握る邪魔者と殺人犯として。
途中で自分のことを信じてもらえた気になったところで、見事に捕まったりする。が相手も脇が甘い。
隙をついて逃げ出す。ただの外交官にしては身が軽い。
小作人の妻にえらく気に入られ外套を貰って逃げたことが幸いし、小指のない教授に銃で撃たれたときにポケットに入っていた讃美歌の本で命拾いする。このシーンは余りに印象的であった為か、後の映画にも(物は変われど)数多く使われる。

The 39 Steps004

パメラ嬢と手錠をされたままふたりで逃げるところからは、この物語の肝か。
ヒッチコックらしさがとても出ているフェティッシュなシーンとコミカルなやり取りが織り交ぜられて展開する。
これまでのスピーディな流れからここはまったり進む。この緩急が上手い。
ここでも宿の主夫婦(特に奥さん)に気に入られたお陰で、相手をかわす。

The 39 Steps003

最後の怒涛の展開は見事。
彼が時折、無意識に鳴らしていた口笛がここではじめてその意味を明かす。

小指のない例の男を追って来た場所が、物語の初めにハネイが楽しんだミュージックホールであった。
そこに流れる音楽と彼の身に沁み込んだ口笛がピタリとシンクロし、彼は咄嗟に事の真相に気づく。
そう、イギリスの「機密書類」とはじめ聞かされていたことがミスリードを誘っていた。
すでに彼は警察に囲まれながらも舞台にいるMr. Memoryに大声でThe 39 Stepsと叫ぶ。
するとすぐさまジョーダン教授がピストルで記憶術男を撃つ。
場内騒然となる。警察は逮捕の対象をハネイから教授に替える。
瀕死のMr. Memoryにその部分(The 39 Steps)を話すことを許す。
彼はやはり機密文章を丸暗記していたのだ。話し終えて「これで忘れることができる」と言ってこと切れる。
つまり教授は書類を一時盗んで記憶男に全て記憶させ書類を元に戻していたのだ。
(この人、サヴァン症候群か?)
これで誰にも気づかれず、国外にMr. Memoryごと機密情報を持ち出すことができるという斬新な策であった。
(奇抜なアイデアである)。

こうして見てゆくと、この映画の様々な部分~要素が後の映画に引用・応用されていることが分かる。
きっとこのタイプの映画の教科書みたいな作品なのだ。

The 39 Steps001


そうそうつい最近観た「或る夜の出来事」も離れたくとも離れられない男女の逃避行みたいなものであったが、それはこの映画の一年前のアメリカ作品である。このテーマはもう少し古くからある(普遍性のある)ものなのか?








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