コールドプレイ ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ

Coldplay: A Head Full Of Dreams
2018年
イギリス
マット・ホワイトクロス監督
クリス・マーティン
ジョニー・バックランド
ガイ・ベリーマン
ウィル・チャンピオン
コールドプレイのドキュメンタリーフィルムをAmazonPrimeで観た。
結成20周年記念。
結成前の大学でバンドメンバー探しをしていたころから、ライブやスタジオレコーディングを挟みながら、曲作りメンバー同士の葛藤などかなり紆余曲折しながらグループとしての結束を強めてゆく過程~軌跡がしっかり描かれている。
20年間に渡り、よくこれだけの映像を撮り続けてきたものだと感心する。
はじめにこのグループは成功し長続きするという確信を得たからこそ可能となったものであろうが、撮影者の眼力いや耳のお陰と謂えよう。
それにしても編集作業は並大抵のものではなかったはず。
膨大な映像データから実に綺麗に淀みないひとつの流れが創造されていた。
労作である。

わたしは、U2の十分の一も彼らを聴いて来なかった。
レディオヘッドの方はそこそこ聴いていたが。
どちらかというとREMのファンだったりした。
それからダイナソーJrとか、、、。
リリカルでキャッチーで力強い楽曲はヒットするだけのことはあるとは思うが、どうもわたしにはいまひとつ響かなかった。
歪や陰りが美的なアクセントにはなっているのだが、あくまでポピュラーである。
ロックの毒~狂気や退廃~がちょっと薄い。
いや、好きなタイプのバンドなのだが、のめり込めないというところなのだ。
結局、あまり聴いた記憶もない。
そんなグループの軌跡を丁寧に辿るドキュメンタリーである。
ファンでなくとも観られるモノかと思いつつ観たが、なかなか良かったことは確か。
ただ、かなり優等生のグループだなと感じた。
グループとして辛い時期を何度も乗り越えるところで、メンバーが皆しっかりしているし、自分を持っていることも分かる。
品も良い。荒くれや乱暴者もいない(笑。
悩んだ末に打ち出す答えがまたいちいち真っ当なもので、素晴らしいと言うしかない。
それが決して上滑りのモノではなく、苦闘の末に獲得した確かな認識なので、説得力がある。
だが、やはり優等生なのだ。
難癖付ける気はないのだが、ちょっと物足りなさが残る、、、。

グループが解体寸前になったところでの解決策にブライアン・イーノをプロジューサーに迎えるというのは、誰のアイデアなのか?
このグループが20年以上も続くのは、こういう機転が利く人がいるところにあるのでは。
これで彼らは蘇生し、盛り返し勢いづく。
クリス・マーティンがブライアン・イーノを頼りがいのある校長先生に例えていたところが面白い。
こんなクリエイティブで包容力ある校長もいまい。
まさに”ENO IS GOD”である。
ファンであるなら、知らなかった情報や好きな曲の出来たいきさつなども触れられ大変な価値のあるフィルムであるに違いない。
特にファンでなくとも、20年以上をメンバーチェンジもなく、初期からのスタッフと共にコールドプレイブランドをひたすら高めていく姿は、感嘆に値するものだ。
わたしの敬愛するミュージシャンであるロバート・フリップはアルバム一枚出すたびにメンバー一新してしまうような芸術至上主義の人であるが、コールドプレイの方向性も一方の極として豊潤な成果をあげていることは確かに思えた。

一曲でも曲を通して聴きたかったのだが、全て短くカットされていたため少し残念で不完全燃焼に終わった。
CDの並ぶ棚から彼らのアルバムを探したのだがどうも見つけられなかった。
明日にでも探し出して一枚タップリ聴いてみたい。
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