眠りをめぐって-2

人生の3分の1は寝ています。
考えてみれば大変長い、貴重な時間を費やしています。
睡眠時間とはなんなのか。やはり必要なのか?
眠りによって白昼の生活はどのような影響を受けるのか。
そして夢とは、、、。
家具、インテリアには気を使ってしょっちゅう買い換えたりする割に、寝具にはさほど気を使わない。
こんな指摘がときおり聴こえてきます。
確かに眠りの場は疎かにできません。
優れた芸術作品も眠りの彼方からの贈りものであったりしますし。
その眠りにも体験的に善し悪しのあることは、誰もが知っています。
寝具の専門家によると眠りの質は、背中と布団の間の温度の保持で決まるそうです。
その温度は、32度から34度。
低反発と高反発のどちらが良いかは、人によって異なるそうで、個別の診断が必要のようです。
睡眠時にはメラトニン(睡眠を司るホルモン)の他にも様々なホルモンが体中に盛んに分泌されているといいます。
起きている時にはホルモンの分泌は基本的にありません。
眠りはまず日中の活動を終えた体のメンテナンスをする重要な場です。
キレイになるホルモン、ダイエット、健康になるホルモンなども分泌されているそうです。
眠りの場をしっかり確保するには、「光」のコントロールが肝心であり、そこからリズムが生まれます。
朝を基準に、起きたら太陽の光を目に当てる。
ここで、視床下部の体内時計がリセットされ15時間後に眠くなるサイクルが出来ます。
夜、9時以降は強い光、過剰な人工照明は避け、間接照明に切り替えます。
日本は韓国、台湾と並び世界で最も眠りの時間が短いと統計されています。
夜も徹して点けられている蛍光灯のせいです。
国をあげて夜更かしを助長しているのです。(残業・育児等の問題)
生体リズムが狂い、ホルモン分泌も正常になされません。
熟睡感は夜中の中途覚醒の回数、寝付くまでの時間が少ないことで得られます。
朝の太陽光、夜の間接照明により本来の早寝・早起きのリズムを身に付けたいものです。
かつては日の登りとともに起床し日の落ちるとともに就寝していたのですから。
夢にももちろん影響は見られます。
悪夢を見て起きると記憶してしまいます。
悪夢の最たるものは金縛りでしょうか?
これなど寝ていたとは思えない体験になってしまいます。
扁桃体による負の情動の活性化によるもののようです。
これらはすべて過度なストレスによるものです。
幾つも夢を覚えている時など要注意です。
わたしたちはもっと眠ることを大切にしたいものです。
ノンレム睡眠により夢は忘れて目覚められます。
夢を忘れてしまっても。
良い夢を生きられればよいのでは。
やはり起きている時が肝心です。
目覚めて夢を見ること。

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参考記事
眠りを巡って
日野敬三「夢を走る」に触れて
不眠症
おうちトマソン005
日本の女性が世界で最も睡眠時間が短いという統計があります。
本格的な社会進出と育児の両立。
両者を頑張れば頑張るほど、睡眠が削られてゆく。
今後は女性に過労死が見られる時代になってゆくかも知れません。
何を優先するか、何を最も大切に見るか、これを中心にして生活を組むしかありませんね。
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