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GOMA28

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さらば冬のかもめ

The Last Detail001

The Last Detail

1973年
アメリカ

ハル・アシュビー監督
ロバート・タウン脚本
ダリル・ポニクサン原作

ジャック・ニコルソン 、、、ビル・バダスキー(海軍下士官)
ランディ・クエイド 、、、ラリー・メドウズ(護送される海軍新兵)
オーティス・ヤング 、、、マルホール(海軍下士官)
キャロル・ケイン 、、、売春婦


これはさすがに「報告書」には書けないねえ。
「さらば冬のかもめ」で雰囲気は出ていると思う。良い邦題だと感じた。

ラリーは募金箱に手を出し40ドル盗もうとしたが未遂に終わった若い水兵であったが、その箱を設置したのが隊長夫人であった為、8年の服役と海軍除隊を命じられる。大した罰である。偽善慈善事業を容易に思わせる。
ビルとマルホールがその海軍新兵をポーツマス海軍刑務所に護送する任務にあたるのだが、、、
2日あれば到着する場所に何故か一周間の時間が与えられその間の日当もシッカリ付く。
ふたりの海軍一等兵曹はすっかり慰安旅行気分である。
前半、何度か流れる調子のよい「アメリカンパトロール」が、この一向には妙にぴったり合っていた。

若い新兵は護送中のバスで持ってきたお菓子を次々に食べてゆく。
身体は大きいがまだ本当に子供であることが分かる。
顔つきも幼い。

The Last Detail003

どうやら話を聞くと手癖が悪く、自分で欲しいと思わなくても知らぬ間に何やら盗んでしまうという。
ビルはそれに対し、刑務所ではなく病院に連れて行くべきだと呆れる。
(どうやら、幼少年期の生育環境の影響も大きいように見受けられた)。
新兵の身の上話など聴きながら行動を共にするうちに次第に打ち解けてゆき、彼に対する同情も深まる。
両親の離婚などかなり辛い少年時代を経てきていることも知り、ビルの分析では、奴はこれまで酷い生活を経験してきたから刑務所に自ら入りたがっているという。
だから手錠を掛けたり殊更見張らなくても大丈夫ということだ。
実際、ラリーも2人をとても慕っており、彼らを困らせることはしたくないと言う。

当初は、手っ取り早く奴をポーツマスに送り届け、2人でゆっくり旅を楽しみ帰ってこようという目論見であったが、ラリー中心の旅へと完全にシフトしてゆく。

The Last Detail002

40ドルを盗みそこなったことで、除隊の上に8年である。青春期の多くの時間をそこで費やすのだ。
ビルとしては、ポーツマスに着くギリギリのところまでは、ラリーを精一杯愉しませてやろうという気持ちである。
真面目なマルホールとしてはその逸脱ぶりには批判的ではあるが、一緒に乗っかっている。
未成年なのに酒を飲ませてやったり、日蓮正宗の伝道所~創価学会を見学して題目を唱えることを覚えたり、トイレで出逢った海兵隊に喧嘩を売って喧嘩を体験したり、好みのハンバーグ(料理)でなければケチをつけ作り直させることを覚えさせたり、ダーツの賭け事で儲けてみせ、分け前を与えたり、とても旨いホットドッグをご馳走したり、最後の夜には売春宿に連れてゆく。
少しでもこの時期に経験することをさせてやりたい2人の親心ではある。

海軍の信号科に所属するビルは、手旗信号をラリーに教える。
かなり筋が良く覚えは早い。
「お前、信号科に志願しろよ」ほぼ親父さんくらいの気持ちになっている。

「奴はこの数日で成長して大人になった」と感慨深げに呟くビル。

The Last Detail004

寒い雪の中で三人でバーベキューをする。
そういえば、ラリーのお母さんに合わせようと彼のもぬけの実家に立ち寄った時も、彼らはとっても寒そうに凍えていた。
この寒さが基本的に彼らを取り巻く環境に思える。

そのバーベキューの後、今回の旅行の最終地点に向かう前の重苦しい空気を感じている最中、ビルのハチャメチャな指導の賜物で、本当に成長して自我も芽生えたラリーが、ついに脱走を試みた。
彼は”ブラボー、ヤンキー、バイバイ”と、ビルから習いたての手旗信号を送ってから逃げ出すのだ。
(とりあえず、彼なりに成長した姿を見せたくて、逃げて見せたのか?)
2人の海軍下士官が本気になって雪のなかを追いすがりラリーを押さえつけ捕まえる。
この時のすったもんだでラリーは少し怪我をする。

2人から離れ、ラリーが独り鉄格子の向こうに連れられて入って行く。
閉まる音がやたらとデカい。
その甲高い金属音でこれまでの時間がはっきり断たれる。
ビルとマルホールは、夢から覚めるように、海軍の日常時間に引き戻されるのだった。


彼に暴行を働いたのか、と刑務所長に問われるが、何とも答えようもない。
その過程を微に入り細を穿つ報告など到底できない相談だ。
それとも脱走を試みたのか、に対してはビルはきっぱり、それはありませんと返す。


ほぼ、こちらの思った通りに展開する物語~ロードムービーではあるが、それで充分ペーソスに溢れていて面白いものであった。




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