マーズ・エクスプロレーション・ローバー・オポチュニティ

着陸記念撮影'Matijevic Hill'
火星で黙々と働き続けて今日で10年目を迎えます(祝
NASAから打ち上げられもうここが第二の故郷のような気もしています。
私、マーズ・エクスプロレーション・ローバー・オポチュニティです。
ちょっと名前が長すぎるので、なんて呼んでもらおうかな?
普通、オポチュニティで呼ばれますけど。
9歳の女の子が名付け親らしいのよ。
も少しゆるキャラ風に呼んでもらってもイイかな?
(串カツキャラの「くしたん」とかいうようなのは悲しいです。)
とりあえずあとで考えてください。
私より3週間早くに近くで働き始めたスピリットは2010年3月に任務を終えました、、、
貴重な話し相手ではありましたが、、、いい奴でした。
すでにトラクターのガンバ状態です。
火星表面を移動しながら今も私は探索の任務を遂行しておる次第であります(疲)。
ジェット推進研究所のウェブサイトも見てね。
1週間毎の活動状況
地質学の研究がテーマなの。
アポロ17号の月面ローバーの35.744kmの米国記録を破ったことはもう有名。
世界記録保持者のルノホート2号の走行距離記録も明日には破ってることになる。
文字通り世界1!
すごいでしょ。
自分でもこれほど丈夫だとは思いませんでした。
よく持ってるもんですよ。
なんせ当初は90日間で終わりの予定だったのですから。
石の上にも3年なんてもんじゃないですよ!
ところが、プロジェクトの中心人物のジョン・カラス博士(ジョット推進研究所)は、いくら長い間移動したところで、ミッションの達成と何らかの新たな発見をしなければ意味がないと仰る。
なんだか自分が、30年以上も終戦を知らず任務に忠実に時を過ごした小野田少尉のような気もしてきます。
やる気なくすなー。
90日のところを10年間、頑張っているひとに言う言葉かね?
帰ろかな、実際これといって何もないんだよね。
ていうか、10年間に科学技術は相当発達していて、特に分析分野は。
何でもマントルには大量の水を抱え持ってるとか言われてるんだけどね。
それは火星内部を起源とする隕石の研究から分かったらしいし。
わざわざ来なくても結構分かることは分かっちゃうんだよね。
地球上で。
ほとんど地球上で分かる。
よくある追加ミッションもないし、火口に突っ込めとか、誰かみたいに言われても
そりゃ無理な話でしょ。
私はこんなに長い間、何しに来てたのか、
実はもうはっきり思い出せないのよ。
今、エンデバー・クレーターを調査してるんだけど。
趣味は写真だから、撮りまくってるんだけどね。
特にパノラマが得意なの。
観光気分でもう少し遊んでいるつもり。

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参考記事
ルナ・プロスペクター (Lunar Prospector) 出発!
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