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GOMA28

Author:GOMA28
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ボヘミアン・ラプソディ

Bohemian Rhapsody001

Bohemian Rhapsody
2018年
イギリス・アメリカ

ブライアン・シンガー 監督
アンソニー・マクカーテン 脚本
ブライアン・メイ ロジャー・テイラー エグゼクティブ音楽プロデューサー


ラミ・マレック 、、、フレディ・マーキュリー
ルーシー・ボーイントン 、、、メアリー・オースティン(フレディの彼女)
グウィリム・リー 、、、ブライアン・メイ
ベン・ハーディ 、、、ロジャー・テイラー
ジョー・マッゼロ 、、、ジョン・ディーコン
エイダン・ギレン 、、、ジョン・リード(マネージャー)
トム・ホランダー 、、、ジム・ビーチ(弁護士、2人目のマネージャージャー、ニックネーム:マイアミ)
アレン・リーチ 、、、ポール・プレンター(フレディに悪影響を与えた男)


フレディ・マーキュリーを主人公に描いた物語。
わたしの大好きな曲「ボヘミアン・ラプソディ」の出来るまでを描く映画みたいな先入観をもって観ていたら中盤に仕上がってしまっていた(笑。
フレディの生涯を描く、と謂ったものであった。
彼の(本人が消し去りたかった)バックボーンを垣間見る事が出来、感慨深い。
(わたしは彼らのファーストから「オペラ座の夜」までは注目していたが、その後は忠実なリスナーとはとても言えない、ファンの風上にも置けない立場の人間だ)。
それでも身を入れて観られる映画であった。

最後、エイズ感染を知ったフレディの不退転の決意とクイーンの一丸となった体制で臨む「ライヴエイド」でのステージシーンには感動した。
この会場のスケールが完璧に再現されているのにはただ驚くばかり。
ジム・ビーチが彼らの演奏ボリュームを直前に上げていたのが印象的であった。
(彼はこの映画のプロヂューサーでもある)。
何やら噺のよく分からぬところで戸惑うところもあったが、彼ら(特にフレディ)のパフォーマンス~音楽により、細かいところなど、どうでもよくなった。

Bohemian Rhapsody002

それにしても主演のフレディ役のラミ・マレックであるが、特に骨相的に似ている訳でもないし、体格も違うのによくあそこまでフレディになりきれたと感心する。切ないほどにフレディであった。
もう憑依したほどの熱演ではないか。
よくあるそっくりさん狙いではなく、演技で本質を炙り出そうというもの。
こちらが王道だ。
この映画、ミュージシャン(アーティスト)の伝記映画のなかでも楽曲が多く使われているように思う。
流れに沿って的確な選曲がなされており、それが聴けるだけでも盛り上がるに充分であった。

音源は主にフレディ生前のものがほとんどであろうが、ラミ自身の唄っている部分はあるらしい。
映像的には彼が唱っているようにしか見えなかった。
その点での裂け目はない。
フレディという存在のかなりの厚みが描かれていたように思う。
その横柄さと裏腹の繊細さ、迷いや葛藤、苦悩と虚無に耐え自らを信じる強さに。

Bohemian Rhapsody006

彼は(ゲイと謂うより)バイセクシャルであったというが、フレディと「女性」の彼女との関係がとりわけ丁寧に描かれていた。
恐らく製作者側が強調したかった点かも知れない。
性の問題が複雑に絡むと重くなるが、これも例外ではなかった。
ブライアン・メイとロジャー・テイラーも音楽だけでなく、物語の内容に少なからず関与しているはず。
親友(家族)の生涯を語るのだ。
薄っぺらで杜撰なものは許せまい。
それにしても、切ないが清々しい思いに充たされた。
演出も気が利いていたが、ただ脚本がどうもこなれていない感じは拭えなかった。

Bohemian Rhapsody003

ディーコン・ジョンの描写が今一つだった。
ブライアン・メイと ロジャー・テイラーは結構、特徴が出ていたと思うが、ディーコン・ジョンが余りに地味すぎる。
クイーンファンではないわたしでもジョンのクイーンにおける重要な立場は知っている。
音楽、テクニカルな面だけでなく、まとめ役とマネージメントにおいての彼の役割である。
これはドラマの上でも多少は描いておくべき点だと思う。

Bohemian Rhapsody004


フレディに限らずゲイ(バイセクシャル)には、とても感性が鋭くクリエイターとしても表現者としても際立つ人がいる。
エルトン・ジョンやボーイ・ジョージとかジョージ・マイケル等々は有名なところだが、マイケル・スタイプ(REM)やジャズ界のコール・ポーター、、、チャイコフスキーもバイセクシャルであったという。
エイズで39だったか?で90年代初頭に亡くなったクラウス・ノミも個性あふれる非常に優れたミュージシャンであった。
(わたしは、ノミやスタイプのファンである)。

しかし、過激なミュージシャンであっても、この当時はまだゲイのカミングアウトは社会的に困難を極めた。
性的趣向~ゲイやバイセクシャル~に対する弾圧的風潮に加え、完全に不治の病であり社会的にも差別的に扱われていたエイズに犯され、フレディにとってその恐怖と絶望と寄る辺なさは如何程のものであったか!

出自における違和は「フレディ・マーキュリー」(本名はファルーク・バルサラ、ザンジバル島生まれのゾロアスター教徒)という名で乗り越えたとは言え、精神的な空白は埋めがたい。居場所の持てない常に宙吊り状態の彼はクイーンのなかにあってもズレに苦しみ続ける。その表れとしてしょっちゅう集まりには遅刻を繰り返し、エキセントリックに振舞うかと思うと直ぐに独りになっている。そんな隙をポール・プレンターに巧みにつかれ享楽的で危険な遊びに引きずり込まれ溺れてしまう。
更にクイーンからフレディは切り離されてしまう。
彼はポールを最終的に切り捨てるが、時すでに遅かったと謂えよう(その病においては決定的であった)。

フレディにとっての究極的なアイデンティティはやはりクイーンに求める他なかった。
そして他のメンバーも最終的にそうであった。
「おれたちは、家族だ」(フレディ)。
(終わりの頃のクイーンのアルバムはコンポーザーは個人名ではなく、全て「クイーン」で統一されている)。
善を積めといつも諭していた父とも最後のステージ前には和解し(このステージが最高の善である)、メンバーと一体となって臨んだ。
だがそれでも途轍もない孤独が解消されるわけではあるまい。
その孤独に耐え、飢えに苦しむアフリカの人々を救うためにノーギャラで臨んだ最後のステージの神々しいまでのパワーには深く感じ入った。

Bohemian Rhapsody005








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