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GOMA28

Author:GOMA28
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家族葬が良い

piano.jpg

今回、初めて家族葬を経験した。
わたしは葬式の詳細など全く知らないが、参加した範囲で感じるところは、うんと近しい親族のみというのが良いと謂うのではなく、単に人数が少ないというところでホッとしたということだ。
遠い親戚すら来ていない。
いい感じ。

わたしは人混みが苦手なのだ(だから渋谷にも滅多に行かない)。
もう随分前になるが、父の葬儀の時に普通の形式で執り行うのだが、なるべく小規模にやりたいと思ってさして人に連絡もせずに準備を進めたのだが、結局550人来てしまった。
粗供養品も途中で補充するはめにもなる。
だがそんなことは実際どうでもよく気になる件にかかずらっていた。

弔辞やあいさつ文に専念しており、作った文の暗記練習を直前まで歩き回りながらしていたのだ。
喋るのに、メモ書きなど一切見たくはなかったので。
しかしタモリは凄い。8分間だったか紙の文面を読んでいるフリをして、すべて暗記した文章を流暢に語っていた。
紙は白紙であったのだ。
相手が赤塚不二夫だからそれくらい粋なことをやらねばと思ったのだろう。
わたしの場合は、そういった類の遊びの情熱を掻き立てられる対象ではなかったので、発想自体浮かばなかったが、責任は果たさねばならなかった。
至極、真っ当な形で(笑。
結局、首尾よくいったが、忙しかった。

噺が逸れたが、こういう環境だと実質何も語るに及ぶまい。
それも良かった。
今度わたしが喪主のときはこれでいこうと思う。
母もそう望んでいるようで、すでにその件を文にしたためているらしい。
つまり遺言である。

火葬場に移動し炉から焼骨が出てくるまで、食事をして待つが、その食事の場もとてもこじんまりしていて気持ちが落ち着く。
別に故人のことを普段ほとんど疎遠の親戚と話すほどのこともなく、ゆっくりと食事に専念すれば良かった。
実際、何が語られていたか定かでない。会話の中心の群れからすると末席を取っていたこともあり。
懐石弁当が豪勢でとても美味しかったが、隣に座った名前も知らぬ親戚のご婦人が、すかさず「おいしいわね~」と声をかけて来た。
こちらはこっくりと頷いた。
本当に美味しかったが、6つも余っていた。
骨を拾うまではまだ無理だと言う妻の判断で彼女が娘2人連れて花入れの儀式後帰ってしまっていた。
(娘たちは食べたいだろうな~と思ったが)。
それから来るべき一家族が来ず仕舞いだった。

例の夫人もこれが気になっている様子なのだ。
「このお弁当持ち帰って、夕飯にいいわよね~」と声に出して言ってきたのには流石に戸惑ったが。
その後、給仕の係にこれ持ち帰れない?とダイレクトに聞いているではないか。
ちょっと驚く。何と言うかホワンとした食事の平安から覚めて我に返ったような微妙な空気に呑まれた。
こころに浮かんだことをそのまま口にするタイプの人らしい。
お茶目である。

係の女性はやんわりと、保健所に叱られてしまいますもので、、、と笑顔で断った。
あら、刺身は無理だろうけれどね~、と呟き、暫く落ち着かない感じであった。
するとふいにこちらに向き直り、〇〇ちゃん(わたしの名前を呼び)、エッチャンの時には必ず呼んでね、きっとよ、、、と念を押してくるのだ。
真顔である。エッチャンとは、斜め向かいでしきりに喋っているわたしの母である。
苦笑いしかなかった(爆。
「こんな豪勢なお弁当は出せないと思いますよ」と喉まで出かかったが、やめてまた頷いておいた。

その時は、食事も簡易版にしようかな、と思う。
必ず余りは出るもので、捨てることになるのも忍びない。


次のこころの準備を静かにした。


blue sky







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