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GOMA28

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恋は雨上がりのように

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2018年

永井聡 監督
坂口理子 脚本
眉月じゅん『恋は雨上がりのように』原作

小松菜奈、、、橘あきら(短距離記録保持者女子高生)
大泉洋、、、近藤正己(橘あきらのバイト先ファミレスの店長)
清野菜名、、、喜屋武はるか(橘あきらの親友、陸上部部長)
磯村勇斗、、、加瀬亮介(ファミレスバイト店員)
葉山奨之、、、吉澤タカシ(ファミレスバイト店員、橘あきらに心を寄せるが相手にされない)
松本穂香、、、西田ユイ(ファミレスバイト店員)
山本舞香、、、倉田みずき(他校の短距離走実力者)
濱田マリ、、、久保(ファミレス店員)


小松奈々の綺麗な走りが印象的であった。
恐らく陸上をやっていたのでは。
終盤に出て来た山本舞香も粗削りで精悍な雰囲気が良いアクセントになっていた。
コミック原作の恋愛ドラマというが、設定に強調・単純化は観られても無理は感じない。

小松奈々の凛とした佇まいの魅力で最後まで観てしまった。
何と言うか、日本のレア・セドゥという感じか(小松奈々の方が綺麗だが)。
大泉洋という人は、これまたよく出てくる人だ。
俳優もたくさんいるはずなのだが、何故この人ばかりがこうも売れているのか?
この作品ではピッタリな役だとは思うが。
(他にこのような役のできる俳優はいなかったのか)。

小松奈々~橘あきらは群れてお喋りをして依存しあうよくいる女子ではなく、独りで淡々と何でもやってしまうタイプの女子だ。
しかし対人関係は得意ではない。率直で誠実だが、自分の気持ちの伝え方などかなり不器用である。
一方、大泉洋~近藤正己の方は対人関係にはこなれている、誰にも優しい接客のプロである。
一見頼りなげに見えて、大人としての分別がしっかりとある男だ。

両者ともに挫折を味わい、雨に降られている状況か?
あきらは高校短距離走の記録保持者であるが、アキレス腱断裂で現在リハビリ中であり競技人生に大きな不安を抱えている。
近藤は小説家志望であったが、今は生活のためファミレスの店長をしている。だが自分の部屋にはいつでも書き始められるように白紙の原稿用紙とペンが机に置かれている。書きたいという気持ちは捨てていないのだ。
また、あきらは父がおらず、近藤は離婚しており時折息子と逢って世話をしているという境遇である。

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あきらにとって近藤は父ほどの年齢であり、しかも自分の持たない人を和ませる豊かな包容力をもった異性であった。
雨宿りした近藤店長のファミレスにたまたま立ち寄った経緯で、彼の人柄に惹かれ性格的に合っているとは言い難い店員の仕事をそこで始める。
詰まり最初からあきらは近藤に好意を抱いており、それとなく言動や素振りや所作のなかで好意を伝えるのではなく、ある時彼をじっと睨むように見詰め、ストレートに「店長のことが好きです!」と告白してしまう。
これには店長も腰を抜かして驚く。

彼女はめげず、たじろぐ店長に対し何度もストレートに告白して迫る。
しかし店長も彼女のことをとても大切に思っているため、それをそのまま受け入れる訳にはいかない。
店長は頑なに彼女の気持ちは受け入れられないことを告げる。これは店長の人格をよく示すところである。
ふたりで図書館に行き、彼女が本当に読みたい本を探させて彼女の内省を促す方法もとる。
この辺のやりとりの流れがとてもコミカルで、結構シリアスでもあり勿論、噺の中心軸として展開する。
彼女は結局、短距離走の本を借りてしまう。
店長は昔の親友が出した小説を借りることに。
やはりふたりとも自分の抱え持っていることが何かがはっきりしたと謂える。

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店長は彼女に、海辺で自分の息子に走り方を教えて貰い、走ることの素晴らしさを思い出させようとする。
アキレス腱断裂を経験してもしっかり治療すれば、好タイムを出すことが出来ることをライバルの倉田みずきは証明してみせた。
彼女はあきらに憧れて練習を重ねてきた他校の優秀なアスリートであり、彼女も以前アキレス腱断裂から立ち直った経験者でもあった。このみずきの存在があきらを競技の世界に引き戻す装置として働く。

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最後に背中を押すのは店長である。
「もう来週からシフト出さなくていいから。やることがあるでしょ」と言ってもうバイトに来ないでよいことを諭す。
それを少し寂しげながら爽やかな笑顔で受け入れるあきら。

近藤もその後、長いこと書けないでいた小説を執筆し始める。意欲が湧いてきたのだ。
あきらが部活に復帰しトレーニングを続けているところへ近藤が車でやって来る。
彼は自分が会社で昇進したことを伝えに来たと言ってあきらの様子を窺いにやって来たのか。
あきらは彼に意外な申し出をする。
「メールしあいましょ」と、、、。
お互いに笑顔を交わし合う。


つまり、陸上も小説もお付き合いも継続して行くということか、、、。
ともあれ雨は上がった。




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