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GOMA28

Author:GOMA28
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り

Scent of a Woman001

Scent of a Woman
1992年
アメリカ

マーティン・ブレスト監督
ボー・ゴールドマン脚本
ジョヴァンニ・アルピーノ『闇と蜂蜜』原作

アル・パチーノ 、、、フランク・スレード中佐(盲目の退役軍人)
クリス・オドネル 、、、チャーリー・シムズ(苦学生)
ジェームズ・レブホーン 、、、トラスク校長(全寮制名門高校の校長)
ガブリエル・アンウォー 、、、ドナ(ティーラウンジで出逢う女性)
フィリップ・S・ホフマン 、、、ジョージ・ウィリス・Jr(チャーリーの悪友)
リチャード・ヴェンチャー 、、、W・R・スレード(フランクの兄)
サリー・マーフィ 、、、カレン・ロッシ(フランクの姪)
ブラッドリー・ウィットフォード 、、、ランディ(フランクの甥)


「夢の香り」ってどういうこと?また、余計なセンテンスくっつけてみた、という感じか?
まさに「女の香り」であった。中佐が香りに敏感になるというのは分かるが、あれだけ香水や石鹸に詳しいというのは、離れの自宅にそのサンプルが所狭しと並んでいてもよいと思うが、、、そういうところは見えなかった(なかった)。
チャーリーを連れてニューヨークに向かう飛行機でスチュワーデスのダフネが付けている香水をフローリスのものだと言い当てチャーリーを驚かせる。

主人公のアル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞しているが、これで受賞できなかったら誰が貰えるのかと言ってよい圧倒的な演技であった。
この目の演技、どうやったら出来るのか?
アル・パチーノだけでなく、キャスト全ての演技が光った。
最初にチャーリーが出逢うフランクの姪カレンの超多忙なママぶりからして演技の質(自然さ)が凄い。
カポーティ』でアカデミー主演男優賞を受賞するフィリップ・S・ホフマンのデビュー作でもあり、ここでもその片鱗を覗かせている。

観ること自体が心地よい映画である。

わたしも以前、全盲の人と関わったことがあるが、とても鋭く見られている感覚はビシビシ感じた。
だからチャーリーがフランクから受ける圧力はよく分かる。
おまけに、実にメンドクサイ絡んでくるオヤジである。
これほど相手をするのに厄介な男もいまい。

この中佐、豪遊ツアーを組んで最後に軍服を着て高級ホテルの大きなベッドでピストル自殺する計画を企てている。
苦学生(奨学金で入学した)チャーリーは、このオヤジの世話をバイトで選んでしまった。たかが休み中に実家に帰る旅費のためである。
フランクに盲導犬扱いされ、途中で飛んでもない災難だと気づきながらも、大人しく振り回されるチャーリー。
フランク中佐は金を振りまきながらやりたい放題である。これはロードムービーでもあるか。

Scent of a Woman004

チャーリーは丁度、大金持ちの学友~悪ガキの校長への悪戯の仕掛け準備を前日に目撃してしまったことから、とても厄介な事態に巻き込まれていた。
連中は派手に、理事会から校長に寄贈されたジャガーと校長自身にペンキを浴びせてしまい、校長はカンカンに憤り、懲戒委員会を組織する。荒唐無稽な悪戯だが、彼らは放送室からナレーションまでいれていたのだ。その姿を見たものは他にもいたはず。
何とも大袈裟だが、名誉を傷つけられた校長の怒りは収まらない。そういう校長はよくいる(わたしは良く知っている)。

これまでの人生~経歴・育ちこそ違うが、ボソボソとした打ち明け噺からフランクは鋭くチャーリーの今置かれている立場とその不安を見抜く。
校長から、悪戯の首謀者を教えればハーバードへの推薦をするが、断れば退学を宣告するという餌で釣られそうになっている。品のない脅しである。
彼にとっては降ってわいた災難であるが、いきなり将来がかかった大問題となってしまった。
たかが悪ガキの悪戯準備に出くわしてしまっただけなのに。またそれを目撃して校長に伝える教員も厄介な者である。

Scent of a Woman003Scent of a Woman002

フランクは女性の香水や石鹸の香りにやたら詳しい。
「オグリビーシスターズ」の石鹸をお使いですな、と声をかけたのは、、、
ティーラウンジで偶々隣に居合わせたドナという美しい女性である。
彼女をチャーリーに勧めるつもりであったが、取り敢えずフランクはドナとタンゴを踊りはじめる。
ここで、躊躇するドナに「脚が絡んでも踊り続けるればよい」と諭す。
ドナはそれを聞いて緊張が解けてフランクと愉しく伸びやかに踊り始める。

チャーリーがフランクに自殺を思いとどまらせる時も「脚が絡んでも踊り続けるんだ」であった。
確かにそうだと思う。
脚が絡まっても踊っているうちに調整も出来る、、、。

とても美しいダンスシーンであった。
フランクは言うことはえげつないが、女性には紳士であることが分かる。
ガブリエル・アンウォーがこのシーンでだけ登場するが、まさに”Scent of a Woman”
香水や石鹸の香りを言い当てられると女性はこころを許すものなのだろうか?少なくとも垣根が下がることは確かなようだ。
このダンスは、もっとも印象に残る美しいシーンであった。

荒唐無稽な話は幾つもあったがその最たるものは、、、。
フランクを励まし元気にするためとは言え、赤いフェラーリを彼に運転させるとは。
それもアクセル踏みまくり。フェラーリである。
チャーリーから右とかの指示を聞きながら突っ走って事故もなく済むはずなかろう。
(あの速度で耳で聞いた意味を実際の動作に移すまでの遅延を逆算して指示が出せたら奇跡である)。
これはどうみてもギャグであった。

Scent of a Woman006

そもそも、悪戯が過ぎたとは言え(校長は卑劣な行為と言うが)、それをあのような全校生徒と教師が見守る公聴会で、誰がやったか吐けというような形で単なる目撃者を吊るし上げるなんて通常あり得ない。校長の資質が問われよう。
悪戯ぐらいでナンだとフランクの言うのは分かる。中佐自身も手榴弾の悪戯で目を失っている。
(その無鉄砲さはフェラーリの件を見れば納得できる)。

詰問会で校長から「卑劣な行為の犯人」を問いただされる。
答えによっては将来が台無しになるぞと脅しをかけられたうえで。
ジョージはコンタクトを外していたし暗闇だったからはっきり分からない、と逃げ遂せる。
(だが、執拗な校長からの追及に、推測では、と振ったうえで犯人の名前を三人とも答える)。
校長は推測ではない、決め手の証言をチャーリーに強く求める。
チャーリーは、人影は観たがそれが誰であるかは特定できないと返す。
校長は怒り、君は嘘をついたから退学だと言い放つ。

そこで、「告げ口をしない生徒の将来を奪うとはどういうことか?」から畳み掛ける演説は、まっとうだと思う。
「ここは卑怯者の育成所か。これではひとかどの人物を育成できるはずがない。リーダーを育てる?くだらない。彼を餌で釣り魂を買おうとしたが、彼は売らなかった。この学校は魂を殺そうとしているではないか。」

「彼は自分の未来のために友を売る人間ではない。これを清廉潔白と呼ぶ。勇気と呼ぶ。」
「それこそリーダーが持つべき資質だ。彼は険しい、品性を養う信念の道を選んだ。」
「その旅を続けさせてやろう。価値ある未来だ。わたしが保証する。」
「彼の追放こそベアード校の名折れだ。潰さずに守ってやれ。それを誇れる日がきっと来る。」
といった流れであったか。
終わると場内は拍手喝采であった。これは委員会に対する圧力に充分なったはず。
懲戒委員会からは、チャーリーはお咎め無しの判定が下る。
(だがこの流れは余りに予定調和であったものだが)。

自殺を決めてすっかり厭世的な皮肉屋になっていたフランク・スレード中佐が活き活きと蘇ってしまう。
ついでにチャーリーも救われた。勿論、フランクを見直して。
二人の間に友情も育まれた。
演説の後、外に出たところで女性教師に呼び止められ共感したことを告げられる。彼女の香水はフランスの香水で「岸辺の花」であると言い当てられ彼女は呆気にとられる。女性教師の瞳に驚きと尊敬の念を感じる。


フランク・スレード中佐、これまで貯めた金、全部使い果たしたのではないか?
それがこれから生きてゆくうえで、ちょっと心配。

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