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GOMA28

Author:GOMA28
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ザ・スクエア 思いやりの聖域

THE SQUARE004

THE SQUARE
2017年
スウェーデン、ドイツ、フランス、デンマーク

リューベン・オストルンド監督・脚本

クレス・バング、、、クリスティアン(チーフ・キュレーター)
エリザベス・モス、、、アン(女性記者)
ドミニク・ウェスト、、、ジュリアン
テリー・ノタリー、、、オレグ(サル人間のパフォーマー)


最初のインタビュアーとのたどたどしい間の悪い無駄の多いやり取りからして、これは一癖も二癖もある映画だなとは思った。
内容もほとんどないのにもう終わりというインタビューと人を食ったBGMといい、かなりの悪意を感じる。
「ザ・スクエア」とは地面を正方形の枠で区切った聖域であり、そこを人が出入りすることで意識の変容を図ろうというもの~作品と謂える。「関係性の美学」に触発されたものだという。
一種のインスタレーションか。


”The Square is a sanctuary of trust and caring. Within it we all share equal rights and obligations.”
が、何度もうたわれる。
主人公をはじめ、出てくる人々を見るに、皮肉にしか聞こえないが、これが主人公の美術館が導入(購入)した次回展示作「ザ・スクエア」の基本コンセプトである。
その作品の宣伝プロジェクトと主人公の気がかりを絡めた展開となってゆく。
「ザ・スクエアは、信頼と思いやりの聖域です。この中では誰もが平等の権利と義務を持ちます。」
すべての人が公平に扱われる場所なのだ。
キュレーターの主人公はそれをまともに信じて、皆に語っているのか、、、。
彼の日常生活~態度とはかけ離れている。

広告代理店は、今回の作品の呼び込みにおいて、問題提起は優れているが、内容があまりに普通過ぎて広告展開は難しいと説き、賛否両論ある議論を呼ぶものを考えると力説していたのだが、最終的に非難だけを浴びる代物を作ってしまうこととなる。
美術館側もふたりにインパクトのある斬新なアイデアを期待した結果であった。
会議中に、赤ん坊がいて泣いているが、それが普通の光景みたいだ。代理店の二人は気になっているようだったが。

絶えず話はノイズ~電話、動物の鳴き声、赤ん坊の泣き声、病んだ男のヤジ、その他の物音~に邪魔され中断する。
中断まで行かなくとも、それが会議、プレゼン、講演などの集中を著しく削ぐ。
映画全体に物乞いの「命に救いの手を、、、」とかのノイズが入る。色々な形で物乞いが物語を細々と切断してくる。
物乞いがこんなにたくさんいる街なのか、、、とも思う。
格差とエゴイズムの蔓延する空気は充分に描かれる。

彼は出勤の途中で、珍しく人助けをして、スリの女に財布と携帯を取られる。
助けて-という女の声に反応はしたが、それに対応しようとした男に頼まれ、はずみで協力したのだが、相手はプロだった。
GPS機能で盗まれたアパートは特定するが、各部屋に脅しの手紙をばら撒いた為、少年が親に疑われて傷付く。
少年が猛抗議に主人公宅まで押し掛けるが、彼はそれを冷たくあしらう。
しかしこの後の主人公がずっと浮足立ってキュレーターとしての仕事もどこか上の空みたいになるのは、これが原因となっている。

THE SQUARE002

それから意味不明のやり取りもある。
インタビュアーとの情交の後にコンドームの取り合いをムキになってする。
それがどういう意味を持つのかいまひとつ分からない。
その女性記者の部屋には巨大なサルがいて、絵を描いているようであった。
この際立った動物であるサルについてはまったく彼らの間で話題にもならない。
こんなものものしい存在がこんなところにいることに無頓着というのがまた不思議であった。
その後、女性の方が美術館内であなたはわたしのナンなのという類の話を大声でくどくどする。
主人公は、優柔不断にのらりくらりかわすのが精一杯。だがこほ噺は深追いされない(少なくとも映画では)。

更に、パーティーでサル人間(パフォーマーによる)が野生のサルになりきって暴れまわるというもの。
これがかなりの尺をとって見せられるが映画の客もこちらにとっても実に居心地の悪い辟易する場面である。
高慢ちきな客を揶揄するレベルを完全に逸してしまっているのだ。
ノイズと謂い、少年の抗議のしつこさ(主人公が原因だが)、この執拗な傍若無人なパフォーマンスもすべてこちらをイラつかせるに充分なものである。監督の狙い通りに。

THE SQUARE001


そして極めつけは、広告代理店が「ザ・スクエア」のプロモーションビデオを突然、ユーチューブにアップしてしまったことで巻き起こる波紋。勿論、大炎上である。
それは、スクエアに入った少女が最後にどうなるかはまだ決めかねていると言っていた最後のシーンが出来上がった結果であった。
物乞いの金髪少女がスクエアの中でばらばらに吹き飛ぶショッキングな映像なのだ。

美術館はそれを見た人たちやマスコミや宗教関係者から凄まじいパッシングを受ける。
その矢面に立った主人公だが、いかなる弁明も火に油を注ぐだけ。
彼も基本的には、わたしは知らなかった~部外者だと言う論調だ。
彼は責任を取らされキュレーター解雇となる。

THE SQUARE003


その後、二人の娘と共に、例の少年の住む貧困層のアパートに向かう。
自分のエゴイズムや差別意識に思いが及んだと謂えよう。
娘たちもそれを感じ取っている。これは彼女らにとっては良い勉強の場である。
少年を探そうとするが、住民によれば先ごろ彼の家族はそこを出て行ったという。
何処に引っ越したかは分らぬまま、、、気まずいままに終わる、、、。


ずっと居心地悪さを味わって、最後には解放されるかと僅かな期待もしたが、とてもリアルな結末で納得はした。




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