レキシ - SHIKIBUを聴いてしまって、、、

この”レキシ - SHIKIBU”、ブロ友の”日々ゆらり。”のAuthorであるmuzi-qさんの紹介で初めて知った。
”SHIKIBU feat. 阿波の踊り子”というのが正式名なのか、、、。レキシのファーストシングルのMVだそうだ。
何となく聴き始めてから、今や中毒状態であり、わたしよりも長女の方が重篤である(苦。
「もう一回聴く」と言って、何度も聴いて(観て)いる。
わたしとしては、特に、、、
めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半(よは)の月かな~
、、、これが詠まれるところで戦慄を覚える。
やはりセンスである。異様に(不気味に)高揚して美しい。
サウンドに完全に融合し、古典的で神聖な雰囲気すら帯びる。
ここのところ、この歌を長女と一緒に唱えている。
ご存知の通り紫式部の歌で、天智天皇に始まる『百人一首』の57番にも付されている。
(折角逢えたのに、月がすぐに雲に隠れてしまうように去ってしまわれた)。
ひたすら京都の寺(建仁寺や知恩院や清水寺に木屋町通りあたり)を駆け抜ける紫式部に公家が追いすがるだけのシンプルで悪乗りのコミカルMVなのだが。紫式部のコスプレをしてタフに逃げ回るのが”レキシ”=池田 貴史という人らしい。
児童の登校の旗振りの保護者(先生か?)が笑っていたのが印象的。
歌も何ともキャッチ―でハイテンポのベースラインの効いたノリのよいサウンドだ。
こういう系統のものとしては、”水曜日のカンパネラ” の「桃太郎」など思いつくが。
「桃太郎」もmuzi-qさんの紹介で知って、中毒になった。何度繰り返し聴いた(観た)ことか、、、依存症か?
だがこのヴィデオの飛んだところは、MVの途中で「長篠の戦い?」が突然挟まれるところだ(レキシだからか?)
「武田、織田に派手に負けたな~」とか言っていたから多分そのはず。だがそっちはどうでもよく、馬のことばかり唄っていた(馬はいいよな~、パカパカいうしな~、みたいな?)。
飛んでもないシチュエーション~別の文脈が、突然割って入るのだ。
しかも曲の構想を練っている(ディスカッションの)こじんまりとした一場面?で、パーカッションに合わせてセリフを唄っているというような、、、もの。
この違和感がこれまた妙にしっくりして、更に面白いコラージュMVの世界を創りあげていると謂えるか。
これも「桃太郎」に引けを取らない「絶妙なナンセンス」である。
ともかく、くどくど述べても埒は明かない。
百聞は一見に如かずで、観てもらえれば、一発で納得であろう。
池田 貴史氏の走り方のバリエーションにも注目あれ。もう最後の方はエイリアンばりである。
(宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の妖怪みたいでもある)。
兎も角、「しきしきぶ~ぶ~ しきぶ~ぶ~」で飛ばしまくる5分超のMVであった。
紫式部像前で出だしと同じ「ヘイ!」で終了するが、また出て来て、、、
ああ、よく走って疲れたわい、、、と鳥が飛んでゆく中を、ふたりで並んで帰って行く、舞台裏みたいな感じでフェイドアウト。
また、観たくなる(笑。
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