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GOMA28

Author:GOMA28
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初恋

utada001.jpg

宇多田ヒカルの「初恋」は、必ず一日に一度は聴く。
はじめて聴いたときに、静かな激しい衝撃を受けた。
クラシックの名曲を聴いたときのような。
(わたしは、初めてラベルの「ボレロ」を聴いたときのような充足感を覚えた)。
他の曲とどう違うのか、、、これこそ強度としか言えない。
「桜流し」、「道」など好きな曲はそれは幾つもあるが、、、。
天才が閃きと才能で作ったというのではない、彼女の畳み込まれた経験からはじめて晶結した曲だと思った。
本当に詩に旋律にサウンド~アンサンブルに稠密な構築美を感じる。
(ただの才能とセンスに溺れない)。
デビュー『First Love』から20年後のアルバム(曲)が『初恋』という符合はとても興味深い。
長女も大好きで、いつも一緒に聴いている。
「初恋」
今もふたりで聴いている。
(酒が呑める歳になったら一緒に呑もうと約束した。関係ないが(笑)。


彼女のインタビュー記事があった。
それを読んで成程と納得するところがあった。

人は生きていく上で、最終的には他者との繋がりを求めますよね。浅いものから深いものまで。その関係性の築き方には誰しもモデルがあって、それはやっぱり最初の原体験というか、自分を産んでくれた人なり、面倒を見て、育ててくれた人たちとの関係だと思うんです。それがその人の一生の中で、おそらく多くの場合は無意識に作用して、他者との関係性に影響していく。その無意識の影響を紐解いては、「何故なんだろう?」と追求したり、時には受け入れようとしたりする。


わたしも(未だに、いや今こそかも知れないが)「何故なんだろう?」と追求したりはしている。
人は誕生と死は自分の自由には出来ない。
特に誕生は決定的である。暫くして気づいたら「こうしている」のだ。
違和感さえ抱けない。まだ何も相対化する立場にない。ただ苦痛と恐怖が持続した(わたしの場合)。
苦痛と恐怖は実際に(知識としての)外部を知らなくても、身体に外部性をすでに齎している。
今~この場~から遅延し内面化(純粋化)を果たす方向性をとる。
苦痛の度合に応じてその加速度は異なる。精神の病の域まで遅延する場合もあろうが、、、。
どうであろうが、芸術家にも作家にも科学者にも学者にも引き籠りにも狂人にもなんにでもなっていよう。
ただ、自分を(どれだけ)語れるかどうか、そこに掛かって来ると思う。
その契機が他者との繋がりの場に立ちあがってくることは多いはず。
何にしても、ひとは自分という縁まで語るので精一杯だ。

それを小説に書くか、絵に描くか、音楽に乗せるか、科学で語るか、哲学に論じるか、、、等々であろう。
勿論、宇多田さんは、音楽に見事に昇華している。
とても誠実に、人生の経験を凝縮し光輝かせる。


そして、声が違う。
他の誰とも違う。
素晴らしい声だ。
(これはきっとf/1揺らぎではないか、、、ST Rockerさんに分析をお願いしたい)。
これは、長女がよく言っていることだ。
わたしもそう思う。
「声が違う」
これこそ強度としか言えない。

そしてストリングスの極めて効果的な導入。
アレンジはいつも素晴らしいが、このストリングスは絶妙である。
Macにlogic9でプログラミングしているそうだ。
生オーケストラで聴いてみたいが。

そして詩には、あらゆる制約(検閲)を解かれた自由な”ことば”が踊っている。
「パクチー、ぱくぱく、、、」これも良い曲だ。
優しい生命力、、、を全体に感じる。

「初恋」という曲も、恋の始まりとも終わりともとれるように書いています。初恋というのは、それを自覚した瞬間から、それ以前の自分の終わりでもあるので。


始まりと終わり~生死観の感じられない曲は、薄っぺらい。
とても聴くに耐えない。
しかし、それを自覚した瞬間にそれまでの自分は無いというのは、まさにユリイカ!である。
「初恋」とは、それ程の強度をもつものなのだ!
その自覚の元に書かれた曲であるから、これ程の名曲なのだ。


わたしたちは、「初恋」に夢中だが「夕凪」も大好きだ。
ここにも水のイメージのうちに生と死が煌めきたゆたっている。

引用はREAL SOUNDより。

まだ半分も書けていない。
そのうち続編を、、、。



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COMMENT

No title

宇多田ヒカルの声はユーミンみたいな、ちょっと不安感を感じる声ですよね。
それが魅力だと思いますし、素敵です。
前に友人に『花音に宇多田ヒカルの初恋を歌って欲しい』と言われた事があります。
(私昔は歌が結構上手かったのでよく歌のリクエストをされました。今は声のコントロールが出来なくなってしまいただの音痴です(ToT))
私が最初に思ったのは『この歌難しくて歌えない!!!』
音程の運び、リズムの取り方、変わっていますよね。
これが初恋の不安定な気持ちと合っているのでしょうか。
歌って欲しい曲、ではなくて、聴いて欲しい曲
という感じがします。
お嬢さんがこの曲を好きとの事!
どんな風に聴いてるのかな?
お嬢さんの感想が気になります。

ありがとうございます☆彡

> 宇多田ヒカルの声はユーミンみたいな、ちょっと不安感を感じる声ですよね。
ああそうかも知れません。ユーミンも独自な声ですね。

> 前に友人に『花音に宇多田ヒカルの初恋を歌って欲しい』と言われた事があります。
凄い!これは凄い。

> 私昔は歌が結構上手かったのでよく歌のリクエストをされました。
宇多田ヒカルを唄えと言われること自体、上手い証拠です。
うちの娘は最初から音痴です。なので、連合音楽会では唄わずに済むピアノ伴奏者になってました。

> 私が最初に思ったのは『この歌難しくて歌えない!!!』
> 音程の運び、リズムの取り方、変わっていますよね。
宇多田さんの曲は、アメリカ~ヨーロッパのポップス・ソウルなどを自然に基礎にしている感じですね。
確かにリズムからいって、日本語で唄う歌では、元々ないような気がします。
しかし私たちを惹きつける極めてコンテンポラリーな音楽だと思います。

> これが初恋の不安定な気持ちと合っているのでしょうか。
「初恋」は、誰にとっても思いっきり不安ですものね。うるさいほどに胸の鼓動が聞こえるって、、、。
非常に重厚で稠密な作りですが、畳みかけてくるところがまさにそれを感じます。サウンド的に。
この不安定の状態を思い出すところに、特に惹かれるのでしょうか。

> 聴いて欲しい曲
確かにこの曲は聴くしかない(爆。
何度でも聴きたい。

> お嬢さんがこの曲を好きとの事!
> どんな風に聴いてるのかな?
神妙な顔で3回はリピートして聴いています。

> お嬢さんの感想が気になります。
一番いい曲と言っていますが、、、もう少し細かく聞いておきます。


いつもありがとうございます。

こんばんは

GOMAさん
こんばんは。
このところ大分冷えますね。
娘さん方の音楽会、お疲れさまでした。

この記事でご紹介いただきありがとうございました。

宇多田ヒカルの「初恋」を毎日聴かれているのは印象深いです。
私も聴いてみました。
昔も耳には入っていたとは思いますが、しっかり聴くのは初めてです。
確かにいい曲ですね。
曲もいいですけど、メッセージも素晴らしいですね。

さて、僭越にもこの曲へのまず印象を書かせていただきます。
まず、歌のメロディーが細かい周期で上下を繰り返すのが特徴的ですね。
ギザギザと上下しながらうねっていく。そのうねり方が、何となくきれいな対称形である気がします。
まだあくまでも感覚に過ぎませんが。
対称形とは言いながらも、全くの対称なのではなく、ややずれながらうねっている。
富士山のような1つの峰の対称ではなく、八ヶ岳連峰と言いますか。
音の分布をちゃんと取ってみたらおもしろいかもしれません。
全体としてどっしりとした山並みなのか、緊張のある山容なのか、とか。
そういった分布が聴く人に曲の印象を与えるのかもしれません。

あと、宇多田さんの声と歌い方が特徴ですね。
1つの音を出すのに幅広い声の出し方をするようですね。
楽器で言うとバイオリンかギターのチョーキングのような感じを受けます。

取りあえず、まずは感覚的なものを書かせていただきました。
また、時間ができましたら、じっくり解析してみます。

ありがとうございます☆彡

宇多田さんの分析、急ぎませんので、お暇なときに宜しくお願いします。
ビートルズでなくて申し訳ないです。
記事を書いているときに勢いで分析をお願いしてしまったような気がして責任感じています。
でも、感覚的にとらえられた印象を読んだだけでもかなりの洞察と示唆を受けます。
(これだけでも十分に面白い)。

わたしも、自分の意に沿わない「蒲田駅西口」の風景画などを社会教育課から依頼されて「蒲田新名所百景」の一つで描いたりしました。でもいやいや実際に描いてみるとそれなりに面白かったです。音楽の教科書の表紙を依頼されたときは制約はとても多かったですが、その枠内でオリジナリティを出す楽しさを覚えました。

ご無理のない範囲で宜しくです。実は、とてもワクワクしています(爆。

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