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3月生まれ

NATA DI MARZO003

NATA DI MARZO
1958年
イタリア

アントニオ・ピエトランジェリ監督

ジャクリーヌ・ササール、、、フランチェスカ
ガブリエル・フェルゼッティ、、、サンドロ
マリオ・バルデマリン、、、カルロ
ティーナ・デ・モーラ、、、ネーラ
エステル・カルローニ、、、フランチェスカのおばあちゃん

「3月生まれ」という題が魅力的でついつい観てみた。
はじめの出だしにびっくりした。
そんなところがあるのか!
二人が巨像の目から顔を出してふざけている。
そこから巨像の中を降りてゆく競争で燥ぐ。
直後からフランチェスカの回想シーンとなる。


フランチェスカとサンドロが初めて出逢ったのが、二人しか乗っていない路面電車であった。
この出逢いの場がまず特異であった。
運命的な出逢いとでもいうか。

誰の人生にもこんな恩寵ともとれる瞬間があった(ある)はず。
しかし、ことはそれで済まない。

電撃的に結婚してしまったからが大変~問題であった。
3月生まれは、その天候みたいに気まぐれ、と言われるそうだが、気まぐれなんて生易しいものではない。

NATA DI MARZO004

この女、医者に診てもらえ!と道端の娼婦が叫んでいたが、まさにそうだ。
度を越している。
我儘、傲慢、自己中、衝動的、、、。
最初の恩寵と思えた瞬間とは何であったか、、、眩暈がする。
自分にもそんなことがあっただろうか。
思い当たらない、、、まあ、子供の誕生とかがそれに当たるか。

ともかく、相手を攻撃する言葉ばかりをキャンキャン、ガミガミ機関銃のように放ち続ける。
尋常ではない。
やはり、医者にでも診せろと言いたくなる。
このヒロイン(17歳の設定)はフランス女優であるが、、、。イタリア語堪能なのだな。

結婚後、高級アパートに入り、建築家の年上の夫に好きなだけ甘えて暮らすが、、、
聖フランチェスカの祝いを何度も行ったり、高価な意味もない買い物で散財する。
そして、日中暇なことが辛いと夫をなじる。
わたしも仕事を辞めて、家事をやってはいても、日中家の様々なことや子供の世話などしていたら、全く暇などないが、、、。
メイドを雇っているから暇なのであれば、経済面も考え自分が家事仕事すればどうか、、、と思った。

が、元々仕事などする気は全くない女性である。
帰った夫にひたすら文句をいうばかり。
挙句の果てに、夫を試すような大嘘をついて困らせる。(単に気を引く程度ではない)。
赤ん坊が出来たと言って車を買わせる、、、若い恋人がいる等々。

NATA DI MARZO001

しかし、夫にも問題はある。
何と謂っても若い女性である。
彼女を一日中、家に縛り付けるのは無理がある。
彼女なりのこれからの自己実現もある。
勉強や仕事など彼女の自立に向けた支援も行う必要はある。
それを無視して閉じ込めることなど出来ない。
(よく聞くが、イタリア男性は結婚までは相手の人格を大切にしとてもマメに動くが、いざ結婚すると家に縛り付け男尊女卑的な封建的な態度をとると、、、その典型の旦那である)。
相手を猫かわいがりして甘やかすが、主体~一個の人格としては認めていない。モノのような扱いである。
(そう謂えば、日本のゴジラですと玩具を紹介され購入するが、あれはキングコングである。しかも極めて出来の悪いコングだ、、、ちょっと怒りを覚えた。ここで思い出した)。

彼女の狂態振りもここから来るストレスを大いに抱えているはず。
そこは彼女のサイドから考える必要はある。
それにしてもイタリア女性は(ヒロイン女優はフランス人だが)、基本的にみんなあんな風に気が強いのか?
やはりそういう気質~特性なのだろうか、、、。強気でズケズケと何の遠慮もなしに悪態をつく。
クラウディア・カルディナーレもそうなのかな、、、と心配になってしまった。(どういう心配なのか?)

NATA DI MARZO002

ジャクリーヌ・ササールは映画主演二作目の瑞々しい魅惑的な女優であるが、やけにこの役にはまっていた。
何と謂うか、ホント女性がめんどくさくなる映画でもあったなあ、、、と思う。
わたしであれば、もう序盤でジ・エンドである。

しかし、フランチェスカのおばあちゃんの語る「夫婦は2人の人間から成り立っているけれど、神様は一人分しか幸福を割り当ててくださらない。お互いに半分ずつ我慢するの」で、わたしもようやく安心する。「わたしは電気を上手に使い分ける。夫が寝るときは消して、彼が寝付いたら点して本を読むの。これが幸せな生活なのよ」イタリアでもおばあちゃんになるとこうなるのか、、、ある意味救われた気分にはなる。フランチェスカが実際どうなるかは分からないにしても、、、。

路面電車で出逢い始まった映画であったが、最後も路面電車(終電)で終わる。
散々、罵り合ったり別居したりで、忙しくも煩い映画であったが、別れを告げ乗り込んだ彼女の電車の後を、「フランチェスカ」と叫びながら夫が走る。
それを見て、彼女は電車に「止めて」と叫ぶ。「止めて」と言うと路面電車は止まるのだ、、、
電車から降りた彼女と夫はいつまでも抱き合っているのであった、、、。
(この先の保証はないが)。


彼女の他の映画も観てはみたい。これではあまりに彼女のイメージが、、、。
この映画の彼女のファッションは世界中にかなりの流行を呼んだとか、、、ササールカットとか、ササールコート等。
ジャクリーヌ・ササールは27歳で芸能界を引退したという。
大富豪と結婚したらしいが、この映画みたいにはなっていないはず(笑。
ズルズル長くやらず、綺麗な絶頂期に潔く辞めるというのは、素晴らしい選択だとは思う。





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