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時をかける少女 実写

tokikake001.jpg

1983年
大林宣彦 監督
剣持亘 脚本
筒井康隆 原作
松任谷正隆 音楽
松任谷由実「時をかける少女」主題歌 歌:原田知世
「愛のためいき」挿入歌 作詞:平田穂生 作曲:大林宣彦

原田知世 、、、芳山和子
高柳良一 、、、深町一夫/ケン・ソゴル(未来人、クラスメイト)
尾美としのり 、、、堀川吾郎(和子の幼馴染、クラスメイト)
上原謙 、、、深町正治(深町の祖父)
内藤誠 、、、芳山哲夫(父)
津田ゆかり 、、、神谷真理子(学級委員)
岸部一徳 、、、福島利男(担任、国語教師)
根岸季衣 、、、立花尚子(保健体育教師)
入江たか子 、、、深町たつ(深町の祖母)
入江若葉 、、、芳山紀子(母)


かなり以前、一度カット版での感想を載せているが、改めて当時の完全版で見直してみた。
前回は、何かのついでで観たようである。当時「ニューホライズンズ」に興奮していた(笑ようだ。
もう一回、この映画を見直したい。
ここのところ、リバイバルブームでもある(わたしが)。

tokikake003.jpg

ゆったり観てみた。
画面の何とも言えない蒼暗さが遠い記憶のようで気持ちが安らかに疼いた。
アスペクト比が1:1.375のスタンダードサイズ。
学校が週6日制で土曜の半日まであった頃だ。
(もっとも、これでなければ成り立たない御話~ファンタジーである)。

土曜日の実験室。
「土曜日の実験室」がこれ程切なくこころに響くものか、、、。
「土曜日の実験室」をこころに刻みながらテレポーテーションを続ける。
「時空間を彷徨う亡者になってはいけない、、、集中するんだ、、、」

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「わたしの(あなたに対する)気持ちは嘘ではなかった」
「ぼくもそうだ」
「そうよね、あのうたの続きは、、、」
「そうさぼくが作った。ぼくの気持ちだ」

>愛の実りは海の底
>空のため息
>星屑が
>ヒトデと出逢って億万年

すでに知っている「桃栗3年~」の続きの歌(歌詞)をふたりで唄って、共にお互いに関する記憶を消して別れる。
何て切ない、、、。
別れるだけでなく、大切な思い出を抱いて生きることすらかなわないという残酷さ。
でも全てを忘れても、この歌(とその意味)は胸のどこかに眠っている。
きっと、必ず眠っている。

西暦2660年を迎えると、機械によってではなく超能力でタイムリープやテレポーテーションが出来るようになるとのこと。
だがその時代には、地球上に緑がなくなり、特にラヴェンダーの成分がどうしても必要となった。
そこで薬学博士のケン・ソゴルがこの時代(1983年)に派遣されたのだ。
「あのスキー教室の、、、星が不思議な感じの、、、」
「その時さ。一か月間だけ」
ケン・ソゴルは幼くして亡くなった深町一夫のIDを再生し、和子らの世界の文脈に巧みに自然に入り込んで来た。

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「だって小さい頃からの記憶が、、、」
「いや、それらの記憶は君と堀川君との記憶を借りたのさ」
それは和子も気づいていた。幼い頃のふたりが負った事故での傷跡である。
深町君にはそれがなく、堀川吾郎ちゃんにはしっかりとその痕跡があった。
潜入工作は完璧ではなかった。要は脳だけの問題ではないのだ。
「ぼくが念波を送った人たち全員の記憶を消さなければならない」
「君とぼくのもね」

「もう時間がないのね。何で時間は過ぎていってしまうの?」
「時間はやって来るものなんだ」
「じゃあ、また来るのね」
「いつか、来る。でも君はぼくを見つけられない。ぼくにもきみが分からない」
「いいえ、きっと見つけるわ。絶対に忘れない、、、」
そのまま、彼女は土曜日の実験室に最初と同じように気を失って(記憶も失い)倒れる。

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何もかも記憶を失ったに関わらず、和子は大学院で「薬学」の研究を続けている。
理由もはっきり分からないのに、それをひたすら続けているには、きっと深い分けがあるのだ。
きっとそうに違いない。
特に拘ってしまうお気に入りの曲などは、、、
どんな物語が潜んでいるか分からないものだ。
そう、指の傷跡など、その身体性の記憶から何かが綻び出ることがあった、、、。

そして再び邂逅。
だが、この再会もはじめから運命は決まっている。
決して結ばれず、想い出さえ残されない愛とは可能なのか
透明な痕跡を追う行為~それが歌(音楽)なのかも知れない。
ある意味、芸術はそれに縋って生まれ出て来る。


SFファンタジーの枠をとても有効に使った香しい映画だ。
尾道がまさにこの映画の世界観にぴったりの場所であった。
終始流れ続けるBGMのピアノも素晴らしく心地よい。


「時をかける少女」は、わたしが知る限り、実写が後2つある。
それも確認してみようか、迷う。

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