PICKUP
ハイヒール
お嬢さん
とうもろこしの島
セールスマン
トラピスト1に寄せて
「労働疎外より人間疎外」によせて
カッシーニ グランドフィナーレ
カッシーニ グランドフィナーレⅡ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
スノーデン
シャイン
鑑定士と顔のない依頼人
英国王のスピーチ
やさしい本泥棒
末期の目
レヴェナント: 蘇えりし者
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
写真についてーⅡ
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

2010年

2010.jpg

The Year We Make Contact
1984年
アメリカ

ピーター・ハイアムズ監督・脚本・製作・撮影
アーサー・C・クラーク『2010年宇宙の旅』原作

ロイ・シャイダー、、、ヘイウッド・フロイド博士(ボーマンの上司)
ジョン・リスゴー、、、ウォルター・カーナウ博士(ディスカバリー号設計者)
ヘレン・ミレン、、、ターニャ・カーバック船長(レオーノフ号船長)
ボブ・バラバン、、、R. チャンドラ博士(HAL 9000の設計者)
キア・デュリア、、、デビッド・ボーマン船長(2001年ディスカバリー号船長)
エリヤ・バスキン、、、マキシム・ブライロフスキー(レオーノフ号船員)
オレグ・ラドニック、、、ワシリー・オルロフ博士


特に観る気もなかったが、BSで入っていたので、取り敢えず観てみた。
(今日は映画の事を書くつもりもなかった)。

サウンド・オブ・サンダー」の監督である。
あの映画はなかなか面白かった。
ブラッドベリの原作とはかなり離れたものになったようだが、映画としてはよく仕上がっていた。
わたしの好きな映画である。
だが間違ってもキューブリックの「2001年」の続編を作る監督ではない。

大きくスケールダウンしているだけでなく、米ソの対立状況から世界平和を訴える内容というのには閉口した。
そのメッセージの陳腐さに。かなり情けない。
特に最後のモノリス~ボーマンからのメッセージ、、、

>これらの世界は全てあなた方のもの
中略
>全ての世界を皆で利用するのだ
>平和のうちに利用するのだ

、、、これには呆れて、失笑した。
何なの、これ?目を取り敢えず外に向けさせ内紛を収めようという試み?
(姑息な政治団体がよく使う手でもある)。
太陽が二つあるというのは確かに物理的衝撃は凄いだろうが。

この点においては、「サウンド・オブ・サンダー」からもかなりのグレードダウンを見せる。
それからHAL 9000の暴走が、政府の人間がモノリス等のデータを隠匿するように予めインプットした為に乗組員との板挟みになり統合失調症となった、というのはおかしい。役人の命令が上位命令であれば何の矛盾もないしダブルバインドに陥ることもない。論理的に問題ないのに不具合を起こす必要などないではないか。前の作品では一つのミスから大暴走に繋がっていったのではなかったっけ。
何れにせよ、HAL がのっぺりとした気骨の無い奴に成り下がっていたのにはガッカリした。
今回も何をかやらかしてくれるものと期待していたのに、、、。
悪魔的な論理の帰結が見たかった!

兎も角、宇宙には出ている様だが、確かに宇宙船にも乗っている、、、重力の感覚や速度の感覚が全く感じられないとしても、、、木星近傍で何やらやっているのは分かるが、SF映画の質感ゼロである。
SFを観た気が全くしない。

演出も不思議で、看護師の読んでいる「Time誌」の表紙が妙に大写しになって間を持たせていて居心地が変だなと思ったら、アメリカ大統領がクラーク、ソ連書記長をキューブリックに描いていたという。
別にどうでもよい。変な小細工しないでもらいたい。
ボーマン船長がエネルギー体となってフロイド博士の前に現れた時は、雰囲気的に「2001年」を想わせるものであった。
だが、飽くまでも雰囲気を似せてみただけである。


前半はイルカの室内プール付きのフロイド博士の邸宅など目を引くが、男同士の詰まらない会話シーンが続き、これがアーサークラークのあの作品の続編なのか、、、心配な気持ちで一杯になったが、その不安は増幅しながらついに最後まで雪崩れ込んで行った(笑。
最後は上記のメッセージでトドメ!

木星が恒星となり、天には二つの太陽が輝くというが、原作を未読な為、詳しい関係性が掴めないのだが、映画を観た範囲ではしっくりこない。エウロパに地球に似た自然環境が生まれていた(彼らも地表にクロロフィルを発見していた)。海には巨大なモノリスが立っていた。
あのモノリスというのは、ダーク・マターと何やら関係性(象徴性)をもつものか?
これについては、「2001」の時から分からないままでいる。


最後の地球への帰還の噺など、「アポロ13号」や「サリュート7」からみると子供だましにもならない。

そう謂えば、Apple IIcをフロイド博士が浜辺で使っていた、、、。


NHKのサイエンス番組の方が遥かに面白いことは確か。
この映画にはサイエンスは微塵もないし思想もない。
であるから、そこからくる面白さ~娯楽性がない。
2001の続編などと言われると背筋が寒くなる。


ブレードランナー」~「ブレードランナー2049」は奇跡的な成功例であった。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ恐るべし。



関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
出来ればパソコン画面(PCビュー)でご覧ください。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: