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吉祥天女

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2007年
及川中 監督
吉田秋生 原作「別冊少女コミック」1983年3月号~1984年7月号にかけて連載
TVドラマ(テレビ朝日)でも2006年4月15日~6月24日に放映されていたという
映画製作後、小説化もされたそうだ。
全く知らない。

鈴木杏、、、叶小夜子
本仮屋ユイカ、、、麻井由以子(小夜子の親友)
勝地涼、、、遠野涼(遠野家の養子)
深水元基、、、遠野暁(涼の従兄)
神崎詩織、、、大野真理(由以子の親友)
津田寛治、、、小川雪政(小夜子の付き人、叶家の書生、医者)
市川実日子、、、麻井鷹子(由以子の姉)
国分佐智子、、、叶浮子(暁の叔母、遠野一郎の妹)
嶋田久作、、、遠野一郎(暁の父)
小倉一郎、、、叶和憲(小夜子の父)
青山知可子、、、叶鈴子(小夜子の母)
江波杏子、、、叶あき(小夜子の祖母)


映画のみに接した感想(原作を例え見ようが、映画は別の独立したメディア)であるが、面白かった。
コミックが原作であることは如何にもと受け取れる。
とてもキャストの色分けがはっきりしていてそれぞれの思惑なども分かり易い。
その辺が単純過ぎるきらいはあるが、余計な事は考えずストーリーを追って行ける。
終始クールで怪しい魔性を鋭い瞳から放ち続ける鈴木杏と瑞々しく清純で直向きな本仮屋ユイカとの対比が絵的にも際立つ。
確かに二人は非常にタイプの違う女優に見えるが、どちらも個性に合った役で魅力的であった。
(鈴木杏は「花とアリス」よりもこちらの役の方が嵌っていたと思う)。

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「~家の一族」的な由緒ある家同士の確執などお決まりのフォーマットをライトに踏襲している。
遠野涼と遠野暁の確執なども「家」の悲劇であるが、叶小夜子も加えて青春ドラマでもある。
涼の只管自分を殺して耐える姿は病の妹を守る為か。
しかしよく我慢できるなという感じではある。
ここで皆が我慢したり策略を立てたりしているなかで、ひとり過激路線で突き進むのが小夜子だ。
ただ誰もが劣情や情念たっぷりのドロドロとした応酬というより、あっさり毒殺して次に的な軽い流れであり、こちらの方が観易くてよい。
沼に脚だけ見せて逆さまに嵌っているなどという荒唐無稽なシーンもない。

やがて小夜子に焚き付けられた遠野暁の暴走から過度に血なまぐさくなる。
その末、暁は自分自身も含め全てを狂わせた小夜子に強烈な殺意と復讐心を向ける。
遠野涼の銃の暴発の仕掛けによる死は小夜子の唯一の計算ミスか、、、。
叶家の吉祥天女伝説~天女の羽衣の宿命の成せる業か。

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ここでは、卒論テーマを叶家の財宝の研究とし、探偵みたいに叶家の禍々しい過去を炙り出してゆく由以子の姉役の市川実日子が彼女の雰囲気にピッタリな好演を見せている。物語の進行にもなくてはならないポジションだ。
そしてわたしの御贔屓の津田寛治がクールな良い役柄である。
叶小夜子を見守るナイトみたいな役ではないか。
しかし最後の遠野暁に殺されそうになる場面できっとご都合主義的に現れるのでは、と期待していたら出て来なかった。
もう少しタキシード仮面みたいに関わっても面白かった気がする(笑。もっとも原作があるから下手に弄れないところであろうが。
麻井鷹子との微妙な関係も、叶家を探る中で深まりをみせていっても噺に厚みが出た気がする。
それから声がソフトで良いことに改めて気付いた。


観終わってみて、何かの感覚に近いな、と思っていたら、病院の待合室でマンガを一冊読み終えた感覚に近いことに気付いた。
そういう観終わり感である。

鈴木杏、本仮屋ユイカ、津田寛治、市川実日子はよく合った役をしっかり熟していて素敵であった。
悲劇のヒーロー役の遠野涼は、途中からバカリズムの人にダブって来てしまい、そのダブルイメージの打ち消しに集中を多少欠いてしまった。彼はやはり呪われていたのか。





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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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