カレンダー
05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

グランド・イリュージョン

Now You See Me001

Now You See Me
2013年
アメリカ

ルイ・ルテリエ監督

ジェシー・アイゼンバーグ 、、、J・ダニエル・アトラス(マジシャン“フォー・ホースメン”のリーダー)
マーク・ラファロ 、、、ディラン・ローズ( FBIの特別捜査官“フォー・ホースメン”を追う)
ウディ・ハレルソン 、、、メリット・マッキニー(メンタリスト“フォー・ホースメン”の一員)
メラニー・ロラン 、、、アルマ・ドレイ( ICPOのフランス人捜査官ローズと共に“フォー・ホースメン”を追う)
アイラ・フィッシャー 、、、ヘンリー・リーブス(マジシャン“フォー・ホースメン”の一員)
デイヴ・フランコ 、、、ジャック・ワイルダー(若手マジシャン“フォー・ホースメン”の一員)
コモン 、、、エバンス(FBIの特別捜査官。ローズの上司)
マイケル・ケイン 、、、アーサー・トレスラー(世界的な大富豪“フォー・ホースメン”のパトロン)
モーガン・フリーマン 、、、サディアス・ブラッドリー(マジックの種明かしを行うことで有名な老マジシャン)


トランスポーター』の監督ということで、カーチェイスはまさにそれを想起するものであった(笑。

最初の出だしのインパクトは凄い。
とんでもないマジシャンが何かを仕出かすぞという煽りは充分であった。
派手でスタイリッシュでまさにトリッキーな映画であろう、、、。
正直惹き込まれた。

だが、印象は次第に変わって行く。

この映画はスケールの大きい鮮やかなトリックで度肝を抜くシーンを楽しむものである。
確かにそうなのだが、具体的にどうやって準備~実行に漕ぎつけたのか?
また、それら~金の巻き上げをやる意図もよく分からない。

その大掛かりなイリュージョンの仕掛けを彼ら“フォー・ホースメン”が如何にして発想・計画・準備・作成を実際に行っていったのか、個々が実際にどう手分けして動いたのか、外注を出したにしてもそれはどのパートなのか、どうやってその大きな仕掛けを秘密裡に仕込み隠蔽できたのか、その辺がすっぽり抜け落ちていて、ただ映画として舞台をCGを駆使したVFXで繋いでいる為、今一つ入り込めるリアリティがない。
あれだけの大掛かりな仕掛けをするには、相当な仕事が必要なのは言うまでもない。
謂わば、彼らの舞台裏~種が見たいのだが、われわれも映画の中の観客と同様に本番舞台しか観れないというのもどんなものか、、、。ブラッドリーが推理する部分は一部出てくるが、実際どうなのか全くのブラックボックスなのだ。
あのリーダー格のアトラスの上滑りの軽薄さが余計に際立ってしまうではないか。
ホントにこんなことの出来る連中なのか、、、という気持ちが次第に強まり距離感が生まれて来る。
パリから来た男性に、メンバーが次々にイメージを植え付けてゆく過程があったが、少なくともあれくらいの説明がイリュージョン実行までの流れに対して欲しい。
(出来る連中とこちらにしっかり思い込ませるプロットが抜けている。結果だけを単にCGで見せるだけでは、そこで演じる彼らがとても嘘くさく見えてくる)。

Now You See Me004

ということで、最初の異様にスタイリッシュな煽りに惹き込まれ大いに期待して行くが、途中のお得意のカーチェイスなどで気を引くものの、どうにもペラペラな展開にシラケが強くなり、、、何だったんだという虚しさが残る。
こういう映画だからこそ、地にしっかり足を付けている人物が必要ではないか?
皆、抽象的な存在なのだ。
特に“フォー・ホースメン”が誰も、いけ好かない。
黒幕であったローズが何年もかけて周到な計画を練ったとドレイに漏らすが、もしそうだとしても“フォー・ホースメン”とそれこそ周到な打ち合わせをしなければ実現できまい。彼らはそんな立場にない(ローズの意図も正体も知らない)し、暇も余裕もない。
更に、計画を緻密に立てた割に命からがら必死に走って逃げる場面が多すぎはしないか?
カーチェイスでワイルダーを死んだと見せつけるあんな手の込んだトリックをする必要があったのか?

そして極め付けが、FBIの捜査官でありながら、詐欺師集団“フォー・ホースメン”を結成させ、自分の父親の仇を討たせるとは、一体いかがなものか?この姿こそイリュージョンなのかい?
それを最後に聞かされたインターポールのやり手女性捜査官が、「それは知らなかったことにしましょ」とか言って落着である。
あんなに必死で任務遂行に賭けていたはずなのに、この腰砕けは何なのだ?ちょっと親しくなったくらいで、矜持というものがないのか?

Now You See Me002

この女性の存在も半ば謎のままであった、、、ただ極めて綺麗な捜査官ではあった、、、それも怪しい。一体何者だ!
更に余裕綽々の大物2人の扱いである。スポンサーの有力者で大富豪のトレスラーと如何にも引き出しを沢山持っている感じのその道の大家ブラッドリーが、あっけなくハメられて、それまで、というのもどうなのか、、、(大御所に失礼ではないか(爆)。

そして最後の最後に4人に送られたカードを合わせて木の幹に当てるとメリーゴーランドが回り出し、その中にいたローズに「おめでとう、君たちを『ザ・アイ』のメンバーに迎えよう」と言われ4人は「あなただったのか!」と感激する。どうやら4人は『ザ・アイ』(本物の魔術師集団)に入るのが目的で一連の金の巻き上げ(入会の為の試練?)をしていたのか、、、マッキニーは金さえ入ればもう知らないみたいなことを言ってはいたが。
ローズに導かれ皆笑顔で達成感に浸っている、、、あれだけドタバタと犯人を追って来て、このローズのマッチポンプぶり一体何なんだという感じである(怒。
『ザ・アイ』を出すからには続編があるのだろうが、ちょっとねえ、、、。

Now You See Me003

登場人物たちにこれ程、違和感を抱く映画は無かったと思う。


物語、役柄自体が非現実的なのだ。
まさに全てがイリュージョン、、、根も葉もない。



関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
出来ればパソコン画面でご覧ください。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: