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X-メン

X-MEN001.jpg

X-MEN
2000年
アメリカ

ブライアン・シンガー監督・原案
デヴィッド・ヘイター脚本
トム・デサント原案

ヒュー・ジャックマン 、、、ローガン(ウルヴァリン)
パトリック・スチュワート 、、、プロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)
イアン・マッケラン 、、、マグニートー
ファムケ・ヤンセン 、、、ジーン・グレイ
ジェームズ・マースデン 、、、スコット(サイクロプス)
タイラー・メイン 、、、セイバートゥース
アンナ・パキン 、、、マリー(ローグ)
ハル・ベリー 、、、ストーム
レベッカ・ローミン=ステイモス 、、、ミスティーク
ブルース・デイヴィソン 、、、ケリー上院議員
レイ・パーク 、、、トード


かの傑作「ユージュアル・サスペクツ」の監督である。
あれは凄い映画であった。ケヴィン・スペイシーの存在感も異様な程のものであったが、噺それ自体が大変面白かった。
ジャックと天空の巨人」の監督でもある。何というかこちらに近い作品であろうか。「ジャック、、、」の鬼気迫るド迫力も極めて印象的であった。
ハル・ベリーにとってはアカデミー主演女優賞を貰う一年前の作品である。
こういう戦隊モノ女子みたいな役をやっていて、いきなり翌年のあの重厚な「チョコレート」である。
役次第だな、とはつくづく思う。「チョコレート」も胸に焼きつく作品であった。その後、「キャットウーマン」をやってしまうが、、、。
やはり役次第だ(爆。
(尚、戦隊モノ女子の映画で最も面白いのは邦画の「女子ーズ」であろう。関係ないが)。

さてこれは、端から特殊で荒唐無稽な設定で進行してゆく。
アメコミ原作らしい勢いが感じられ、分かり易くシンプルでテンポがよい。
大雑把で些か乱暴な展開ではあるが、気楽に観られることが何より助かる。
まとまった時間が取れないときでも、細切れで観ても繋がる。

だが、「ユージュアル・サスペクツ」から見て大きく異なる。
同じ監督とは思えない。作風とか展開の緻密さなど、質的レベルで、、、。
やはり脚本の違いであろう。脚本で決まる部分は大きいと思う。

勿論、原作から謂えば、この作品で正解であり、他にどう作るのかという映画ではある。
それぞれのミュータントが特殊能力を発揮して闘うものの走りであろうか。
今見るとその特技の面白味や新鮮味は然程感じられないが、その能力によって幼少時から差別の対象となり(危険視され)、理不尽な扱いを受け(迫害され)社会問題となっている状況に関しては頷ける。
違いを恐れ忌み嫌う世の中は変わらない。これは普遍のテーマでもある。
特にマリー(ローグ)の人に触れるとその身体から生命力を奪ってしまう能力というのは、自他ともに不幸にするリスクの高い厳しい個性であり境遇となろう。

まず思想的には、普通の人間対ミュータントとしてあくまでも闘いを表明しているミュータント差別派の人間と人間を徹底して敵視しているミュータントであるマグニート派の対立。そしてミュータントを受け容れようとする人間と人間との融和を図ろうとするプロフェッサーX率いるミュータントとの存在に分かれる。
明らかにプロフェッサーX側は人間全般を尊重し守る立場をとっているが、人間側はマグニートとそうでないミュータントを分けて考えている者は少ないようだ。
実際の闘いが起きるとその破壊力から揃って人間はミュータント全てに対する防衛、抵抗姿勢を固める。
基本、マイノリティ対マジョリティの構図となろう。
闘いの場では恐らくプロフェッサーX側の負担と消耗は大きいと想われる。


どこかで読んだが、プロフェッサーXがキング牧師で、マグニートがマルコムXとか書いてあった。
イメージ的にそうかも知れない。マグニートは物語冒頭で少年時代ホロコーストを経験した生存者でもある。
但しマルコムXは暗殺されるまで暴力運動に出たことは一切ない。
キング牧師は暗殺前は、マルコムXのように過激な言動をとっていたようである。ここは微妙である。

自らの種族の解放といっても、原体験による立場から勢力は異なる形に分かれるものだ。
(これは「猿の惑星」でもみられるように。アメリカの公民権運動のメタファーは無意識的にも窺える)。

基本、登場人物がどのような能力をもっており、それをどのように魅せてゆくか、で楽しませる映画である。
しかし、このX-MEN、然程チームとしてまとまりはない感じであったが。
”ウルヴァリン”でよいような気がする。
なかなかインパクトのあるルックスでもあり。

兎も角、シリーズモノである。
続編も機会があれば観ておきたい。
一作としての面白さと見応えは、断然「ユージュアル・サスペクツ」であり、迫力とスケールと緊張感では、断然「ジャックと天空の巨人」であるが、この映画なりの面白さは、ある。






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