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ひまわり

I Girasoli 001

I Girasoli
1970年
イタリア

ヴィットリオ・デ・シーカ監督
ヘンリー・マンシーニ音楽

ソフィア・ローレン 、、ジョバンナ
マルチェロ・マストロヤンニ 、、、アントニオ
リュドミラ・サベリーエワ 、、、マーシャ
アンナ・カレナ 、、、アントニオの母


ひまわりの花だけは覚えている。
当時観たときもとても物悲しいひまわりであった。
一面のひまわり畑にヘンリー・マンシーニの音楽だけで十分に泣ける。
このテーマ、、、

「戦争と平和」のナターシャを演じたリュドミラ・サベリーエワがアントニオの異郷の若き妻。
とても慎ましく優しい一途な女性である。
更にお転婆で可愛い娘もいた、、、。
アントニオの写真を差し出すジョバンナ。
受け取るマーシャも全てを察知してしまう。
しかし、ふたりとも肝心なことは決して口にはしない。
出来るはずもない。

絶対にアントニオの死を認めなかったジョバンナの強固な信念がへし折れる。
彼の死より残酷な認め難い事実の前に。

I Girasoli 003

戦争で愛する二人が引き裂かれ、女は只管男の帰還を待ち、男は過酷極まりない戦地を彷徨うも極寒の真白い雪に力尽き倒れ込んでしまう。死を覚悟し友にも別れを告げた。
しかし異郷の地の女性に瀕死の状況から助け出され、男は彼女に救いの全てを求める。

「記憶」~アイデンティティより「生きたい」という根源的欲望の発動を誰が責めることができようか。
残されたナポリの女は男の生存を信じ続けて出征したシベリアまで独り探しに行く。
そして夫の現在の姿を知ってしまう。
戻れない立場の男と、再会を果たしてしまう。
自分の信念の通り男は生きていたのであったが、、、。
これを喜べるのか、、、この再会は幸運なのか、、、。

彼女は汽車に飛び乗り号泣しながらナポリに帰る。
数年後、出征時に約束した毛皮のマフラーを持って男はイタリアを訪れる。
何とか彼女の現在の住まいを突き止めるが、すでに彼女も所帯を持っていた。
そしてお互いの愛情は再燃するが、隣の部屋から赤ん坊の泣き声がする。

「名前は、、、?」
「アントニオ」
「アントニオ、、、俺の名前か?」
「いいえ、聖者の名前よ」

、、、極まる、、、。

前半の如何にもイタリア人らしい天真爛漫で明るくはしゃぐジョバンナとアントニオの軽さを基調とした物語の流れが、アントニオの出征を境に一変する。
戦地は極寒のシベリアである。
そこで多くのロシア、イタリア、ドイツ兵、敵も味方もなく多くの民間人(女、子供)も殺され埋められてゆく。

やがて、その上には無数のヒマワリが無情に咲き誇る。
それは地平線上まで覆い隠して。
全てを埋め尽くすのだ。
何もなかったかのように。

I Girasoli 002

新たな生が反復する。


美しい詩のようなフィルムであった。





何故かタルコフスキーやベルイマンを観たくなった。
感動したいのだ(爆。
多分。

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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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