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17歳の肖像

An Education002

An Education
2009年
イギリス

ロネ・シェルフィグ監督
ニック・ホーンビィ脚本

キャリー・マリガン、、、ジェニー・メラー(女子高生)
ピーター・サースガード、、、デイヴィッド・ゴールドマン(詐欺師)
ドミニク・クーパー、、、ダニー(デイヴィッドの親友、詐欺師)
ロザムンド・パイク、、、ヘレン(詐欺師)
エマ・トンプソン、、、ウォルターズ校長
オリヴィア・ウィリアムズ、、、スタッブズ先生
アルフレッド・モリーナ、、、ジャック・メラー(ジェニーの父)
カーラ・シーモア、、、マージョリー・メラー(ジェニーの母)

17歳のカルテ」とかダコタ・ファニングの「17歳のエンディングノート」とか、、、「17歳の~」というのは受けが良いのか?
危うさの感覚は匂わせるに足るものだが、、、。

この映画、非常に映像の質が心地よく、ワクワクして観ることが出来た。
キャストが良いことも大きい。
特にヒロインのキャリー・マリガンである。
華麗なるギャツビー」、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」より以前のまさに女子高生の彼女の知的で瑞々しい煌めく美しさに魅せられる。この役をダコタ・ファニングやクロエ・グレース・モレッツがやってもしっかり成立すると思うが、繊細さではこのキャリー・マリガンかなと思う。
兎も角、雰囲気が良い。
とても良い空気に充ちている。
この気持ち良さで最後まで観ることが出来た。

An Education001

ピーター・サースガードは、「ニュースの天才」、「エスター」でも出ているが、ここでの曲者役はとても面白い。
終始、虚しさがつき纏って影があるところがよい。
しかし実際にもよく3面記事などに出てくるが、何ですぐばれる嘘~結婚詐欺などするのか、、、隠せる類のものではあるまい。
その相手が本当に良いなら、まずはきちんと離婚して身辺整理してから次に進めばよいことであろう。
現状のままで、いきなりプロポーズしてしまえば、もう後は(先は)ない。
でもそうしてしまうパタンが沢山あるのに驚く。

デイヴィッドはマメで口八丁手八丁である。彼女の両親もいとも容易く丸め込む。
ジェニーは学業は極めて優秀だが、多感で好奇心も旺盛なうえに現状に何とも言えない閉塞感も覚えている。
チェロが好きでハーバード大学を狙っており、教師からの評価も高い。英文学に特に関心がありその方面の勉強を深めたいと思っている。そしてパリに憧れていて、シャンソンが好きな夢見がちな少女だ。
外部から魅惑的な誘いが不意を突いてやってくれば、恐らく乗ってしまうであろう。
しかもデイヴィッドは包容力があって優しい。
現在の同じ歳のボーイフレンドが余りに子供なのでなおさらである。

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相手は自分の倍以上年上だが、豊富な経験からくる知識やナイトクラブやクラシック・コンサートそして名画(プレラファエル派のバーン・ジョーズの絵)の落札を経験させてもらったり、憧れのパリなどに連れて行ってくれる行動力と未知の世界の拡がりはまさに魅惑的なめくるめく経験であった。
もう高校の地道な勉強など詰まらぬものに思えてゆく。
大学進学さえも、、、である。
そして、何とデイヴィッドにプロポーズされ、その勢いで学校を中退し大学の試験も受けなかった、、、。
(これは危険だ。わたしは娘には絶対そんなこと認めない(爆)。
だがこの男、実際に要所要所でかなり怪しいのであった。
昨日のエゴンみたいなエゴイストであることは間違いない(ただエゴンは芸術至上主義からのものだが、この男は何から来ているのか、、、ただジェニーが可愛かったから惹かれたのか、本気で好きになったのか、いま一つ分からない)。

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仕事も盗んだお宝を売りさばいて金を儲けており、文字通りの結婚詐欺でもある。
ジェニーは大変な課外授業を受けてしまった。
お陰で、大学の入試も受けず仕舞いであり、途方に暮れる。
学校に戻ろうにも啖呵を切って辞めてしまったものであるし、ウォルターズ校長は認めない。だが言外に他の進み方を示唆する。
スタッブズ先生の自宅に相談に行き、彼女がジェニーに救いの手を伸ばしてくれる。
結局、オクスフォード大学合格の知らせが来て新たに始まるキャンバスライフの様子を語りエンディングへ、、、。

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考えてみると、数奇な運命に翻弄されたとか謂うほどドラマチックなものではなく、ちょっぴり背伸びしてほろ苦い経験をした優秀で綺麗な女子学生の物語というところか、、、。
彼女の、誘惑による脱線と熱心な先生のフォローまでを含めた”An Education”であったと謂えよう、、、。
(あの状況でよくハーバード合格に漕ぎつけたなと、、、ちょっとその経緯も知りたかったが、、、)。
学びには、寄り道も必要である。
実際にそれまでのレール上にない、他の道はアンテナを伸ばせば幾らでも見つかってしまうだろう。
それもとても魅惑的な光景が、、、。
迷い脱線(横断)する自由も保証したしなやかな教育があってよい。


そんなありがちな内容と謂っても、充分に怪しく面白く心地よい映画であった。
特に質感が良い。
お薦めである。







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GOMA28

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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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