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GOMA28

Author:GOMA28
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LOW DOWN ロウダウン

LOW DOWN001

LOW DOWN
2014年
アメリカ

ジェフ・プライス監督
トッパー・リリエン 、エイミー・オーバニー脚本


ジョン・ホークス 、、、ジョー・オーバニー(伝説のジャズピアニスト、エイミーの父)
エル・ファニング 、、、エイミー・ジョー・オーバニー(ジョーの娘)
グレン・クローズ 、、、グラム(エイミーの祖母、ジョーの母)
レナ・ヘディ 、、、シェイラ・アルバニー(エイミーの母)


1974年ハリウッドの噺というが、ここはどの辺に当たるのだろう。
凄い生活者たちの場所である。

薬に溺れる父を心から愛し尊敬している健気な娘にエル・ファニング
とても良かった。
特に、彼女がそおっとターンテーブルに置いたレコードに針を降ろすところ、彼女の性格と音楽に対する憧れと父に抱く畏敬の念の全てが見て取れる。
彼女の視点から父とその友達や周囲の世界を語る。
ジャズピアニスト、ジョー・オーバニーの半生を描く。
確かにやさぐれた憎めない魅力のある男である。(あくまでもジョン・ホークスの演技においてであるが)。

彼女の生活環境がまず物凄い。
薬中の人々、保護者の暴力が元で酷い発作に苦しめられるエミーの男友達、ある日突然若い母親が死に保護施設に引き取られてゆく幼い近所の友達、住居でないところ?に住み着いてレコードプレイヤーを回しエミーに曲を聴かせる芸人。
ハリウッドの何処にこんなところがあるのか。
それぞれ今の自分ではない姿を描きつつも、その磁場を離れられない人々である。

あの空間でエイミーが真っ当に育ったのは、恐らく祖母グラムのお陰であろう。
見渡してもその祖母以外にノーマルな人はどこにも見当たらない。
(ノーマルでいることは凄まじく強靭な精神を必要とする)。
彼女は、エイミーにディラン・トマスの詩集を渡し、勉強するように勧めている。
(彼はウェールズ出身であるが英語で書いた詩人だ)。

父親は娘の心配を他所に然程、薬をやめ立ち直ろうとする意志は無かった。
「恐怖や苦しみが増す事より、ハイになることを選ぶ」と悪びれもせず言ってしまっているところから、もう無理だ。
レコーディングの度に専門筋から高評価を受けていて、チャーリー・パーカーとも共演している玄人好みのミュージシャンであるが、お金に常に困っているようであった。全て薬に回ってしまっているのか、、、。
ピアニストなのに自分の家にピアノが無い。
一体この人は何処でピアノをマスターしたのか。
昔は持っていたという感じもしないのだが。
母が特別に何処かで習わせたのだろう。
(まずその基礎がなければ、どうにもならない)。

父は娘のことは、とても可愛がっており、将来についても漠然と心配はしていたが、ほとんど実質的には何も出来てはいない。
(唯一、彼女のボーイフレンドが発作で倒れたときに頼れる大人の介抱をして頼りがいを示すところもあったが)。
母親にしてはアルコール中毒であろうか。自分の身すら持て余している。
当然、全くエイミーの養育にはノータッチだ。
別居し酒場の歌手をしているようであったが、エイミーが父のことで途方に暮れ彼女をやっと探して訊ねてきたにも拘らず、父や祖母が伏せている事実を明かしてショックを与えたり、エイミー自身に対しても「あなたは学者タイプでもチアリーダータイプでもない」と貶し、「ただの尻軽でしょ」などと愚劣な悪態を浴びせる。
エイミーにしては珍しく感情も顕に怒りを示す。
基本、彼女は誰にも頼れない。

親が無くても子は育つというが、エイミーは長じて作家になっている。
(この親だから、という面もあろうが)。
作家タイプだとわたしも思う。
よく詩を書いていたし。


ジョー・オーバニーが酒場で弾くピアノ「ラッシュ・ライフ」もとても素敵だが、わたしが終始ひきつけられたのは、物語の語り部である娘のエイミーだ。
彼女は父のピアノとその音楽をこころの底から愛していた。
これはゆるぎないものであった。
彼が何をしていても、しでかしていても、刑務所に出入りを続けていても、全く関係なく。

どんな環境にあっても、ひとつ強烈に純粋に信奉できる存在があったことが、きっとそうした精神をあらゆる汚濁から守る結果となったのでは、と思う。
というより、そういう精神をまずもっていることが肝心なのか?
その両者~両面が同時に必要なのだ。きっと。そういうものだ。


才能豊かなジョーより、エイミーの精神により深く惹かれた。
エル・ファニングのこの微細で静かな(直向きな)感情表現は彼女の素の部分とも感じとれた。
もはや姉を越える魅力だ。

elle fanning


これからエル・ファニングの方に注目を移したい。
Amazonプライム無料視聴第七弾!(爆






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