カレンダー
04 | 2018/05 | 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

T2 トレインスポッティング

T2 001

T2 TRAINSPOTTING

2017年
イギリス

ダニー・ボイル監督
ジョン・ホッジ脚本
リック・スミス音楽


ユアン・マクレガー 、、、マーク・レントン
ユエン・ブレムナー 、、、スパッド
ジョニー・リー・ミラー 、、、サイモン(シック・ボーイ)
ロバート・カーライル 、、、ベグビー
アンジェラ・ネディヤルコーヴァ 、、、ベロニカ
ケリー・マクドナルド 、、、ダイアン
シャーリー・ヘンダーソン 、、、ゲイル
ジェームズ・コスモ 、、、レントンの父

「鉄道オタク」~あてもなく、ぼ~っと生きる連中か。
スコットランド映画ではなくイギリス映画とは、、、。
(何と謂うか、敵国民の立場に立って作ったという感じか?)


舞台はスコットランドのエジンバラ。
ノスタルジックな絵にピアノのみの儚いアレンジの”パーフェクトデイ”が流れて始まる。

前作“トレインスポンティング”から20年後の話である(現実に20年後である)。
皆、確かに20年分の歳をとっている、、、熟したというより無常観漂う、、、。
今回は父子の関係~絆も描かれる。
相変わらずのドラッグ幻視ヴィジョンとロックサウンドの融合。
様々な中毒の光景が浮かび上がる。


20年前、薬の取引で得た金を持ち逃げしたマーク・レントンが街に舞い戻る。
務めていた会社が倒産し妻とも離婚し住むところもなく戻って来たのだ。

自分の部屋に20年ぶりに帰り最初、かけようとして思いとどまるレコードがイギーポップの”Lust for Life”である。
このレコードは物語の最後にかける。


ホントに今回もいろいろある(笑。帰る場所はかつての悪友のところしかあるまい。
恐喝と薬売りを生業としているサイモンは悪びれず普通に戻って来たレントンに切れまくる。
だが、取っ組み合い喧嘩のレベルで、何とか遺恨は残しつつも収める。
レントンは遅まきながら4000ドルを彼に渡すが、それでサイモンの腹の虫は収まらない。
彼はレントンをサウナ店の開業の為、利用する魂胆があった。
女主人にゾッコンのベロニカを据えるのが目的でもある。

コアな(排他的な)ユニオニストの集会に出向き、隙を見て彼らのジャケットからカードを盗み出し、そこでカトリックをおちょくり、プロテスタント万歳といったようなオチャラケ即興曲を唄ってずらかる。
盗んだ彼らのカードの番号全てが何と1690なのだ。大金を巻き上げ、店の資金をかなり得ることが出来た。
こんなところで過激で極端な思想グループの危うさが露呈されている。
取り敢えず、この協力関係からレントンとサイモンは昔のような友人気分に落ち着いてきたようだった。

しかしベグビーはそうはいかない。
ベグビーもムショから脱獄して戻って来たのだ。
(また旧友4人が勢揃いというもの)。
ベグビーは、マジに命を狙って襲い掛かり、レントンは追い詰められ逃げ惑う。
そりゃ彼は前から凶暴であったが、やはり相変わらず度を越している。

ただひとり、分け前を貰っていたスパッドはその金のお陰でヘロイン中毒が更に深刻になってしまっていた。
完全なジャンキーである。
そんな自分に嫌気がさし、妻息子に詫び遺書を認め、自殺を図る。
が、すんでのところで、戻って来たばかりのレントンに救われた。
それからは、ふたりでハイキングに出掛けたり、ボクシングをやってみたりして、スパッドは健康を取り戻してゆく。
そしてこれまでの事を小説に書き留め始める。
まるでロックの歌詞みたいな魅惑的で簡潔な文体で。

「最初にチャンスがあった、、、そして裏切りがあった、、、。」
書き出しからカッコよい。
スパッドは文才が開花する。
その文章は、それを読んだベグビーの父子関係にも多大な影響を与える。
(ベグビーが息子を他者として認め、その人格を尊重するに至る)。

前作と変わらずサイケデリックな映像である。
音楽もここぞという時にピッタリの楽曲が鳴り始める。
その辺は、ゾクっとする。

T2 002

ベグビーは子供が立派に育ち、大学でホテル経営学を学んでいる。
無理やり自分の仕事(盗みなどの犯罪)を手伝わせるが、拒否される。
最初のうちは激怒していたが、不器用な仕方で息子の自立を認め、祝福する。
ここの辺には、ジンと来る。


兎も角、この人たちはまともな(地道な)ことは端からやる気ないし、、、大きなヤマを狙っては挫折してしまう宿命を背負っているらしい。いや、情勢の上からも構造的にもそれが出来ないで流されてしまった層とも謂える。
薬に溺れてヘロヘロになっていたスパッドが一番クリエイティブな覚醒をする。
とは言え、その小説を読む人がいるかどうかは分からない、、、。
ベグビーも彼自身はもうドツボだが、息子は立派に育つに違いない。
レントンとサイモンは、うだつが上がらぬまま沈み込んでゆくしかないかも知れない。サイモンの方は常に薬をやっているし。手に職をもてる年齢でもない。
(基本的には20年前とほとんど変わってはいない、、、虚しさに包まれている)。

バーで、ベロニカに「人生を選べ」と饒舌に捲し立ててはいたが。
折角そのレントンの口八丁を頼みに、EUの投資組合に開業資金融資許可のプレゼンの成功で10万ドルの融資を受けたにも関わらず、スパッドの一度見た筆跡を完璧に模倣できる特殊能力を利用され、その金はベロニカのところに流れてしまう。
彼女はまんまと金を得て、故郷に帰ってしまった。

このブルガリアから来たというベロニカ、、、EUを前提とした魅惑的な外人美女である。
アンジェラ・ネディヤルコーヴァ、、、小松奈々似のこれからブレイクしそうな女優である。

まあ20年ぶりに再会したキャスト+アンジェラが実に味があって良かった。
虚しくて面白い事この上ない。
”Lust for Life”でトリップしながらエンディングへ、、、


T3は、やらないで欲しい。
爺さんになった彼らを見るに忍びない。

関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: