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GOMA28

Author:GOMA28
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スプリット

Split003.jpg

Split
2016年
アメリカ

M・ナイト・シャマラン監督・脚本

ジェームズ・マカヴォイ 、、、ケビンその他23人(解離性同一性障害)
アニヤ・テイラー=ジョイ (5歳の時:イジー・コッフィ)、、、ケイシー・クック(女子高生)
ベティ・バックリー 、、、Dr.カレン・フレッチャー(ケビンの先生、精神医学博士)
ジェシカ・スーラ 、、、マルシア(女子高生)
ヘイリー・ルー・リチャードソン 、、、クレア・ブノワ(女子高生)


この監督の映画は他に「サイン」「シックス・センス」「ヴィジット」は観ているが、あまりピンとこないものであった。それほど馴染みがない。


アニヤ・テイラー=ジョイが少し大人になって、孤独で影を宿したクールな女子高生になっている。
巻き添えとなりとんでもない相手に拉致されて、立ち向かうことになるが、、、。
(ケイシーは、障碍者であるケビンに性的な悪戯をした女子高生マルシアとクレアとたまたま一緒にいたことで攫われることとなる)。
相手とは24の人格をもつ、 解離性同一性障害の男なのだ。
人格と謂っても性格~価値観・精神的な差異に留まらず、身体性も大きく変容する。
(一人だけインシュリン注射の必要な人格や、コレステロール値の高い人格もおり、体力・身体能力も大きく違う。性差も勿論)。
文字通り24人の老若男女を相手に闘うことと変わらない。9歳の少年も出てくる。
その少年パーソナリティは、危うくケイシーに騙され操られそうになる。
だが、他の人格が黙ってはいない。
皆、椅子に座って出番を待っているが、照明が当たるとその人格が断ち現れる、という具合のようだ。
(とは言え、映画では24人全員出てはこない。役者も訳が分からなくなるだろうし(笑)。

Split002.jpg

ジェームズ・マカヴォイ役者冥利に尽きる役柄であったろう。
ここぞとばかりに芸達者を披露できる。
それぞれはっきりメリハリをつけて各人格を描いていたが、こちらは誰が誰だか追いきれない(爆。

ともかく、最初のパーソナリティであるケヴィンを守る為に、次々に新たな人格が生まれて来たようだ。
母親からの虐待に耐えきれない彼が、ある時点でこれは僕の事ではないと感情や記憶を切り離してしまった。
それらが成長して幾つかの異なる人格として立ち現れてくる。
それぞれの人格には優劣があり、強い人格に他のすべてが吸収されてしまうこともある。
「アイデンティティ」は、そうであった)。

この幼年期からの苦境は、ケイシー・クックが叔父から受けた虐待によるトラウマに深く悩んできた状況に近い。
だが、彼女は特定の人格を保持し、アウトサイダーではあるが自分を癒しながら普通の日常生活の範囲に留まって来た。

Split004.png

ケビン(たち)を担当しているフレッチャー博士は、彼(ら)を解放しようとしつつも、負の側面よりその超能力とも呼びたい多様な身体性の変貌ぶりに驚愕し研究心にも火がついている。
学会でも発表するが、その現実が今一つ専門家にも受け容れられない。
彼女は解離性同一性障害の解釈を拡張するというより、そこに人間の新たな可能性を見ようとしているようなのだ。
その革新性について行ける人がいない。
その為、自身も孤独であり、彼女はその分とても丁寧に細やかにケビン(たち)に接してゆく。

しかし、囚われた3人の女子高生たちもしぶとく脱走を何度も試みる。
特にケイシーにおいては、何でわたしが、、、である。
この極限状況にあって、幼い頃の森での猟のことやショットガンの扱い、美しい思い出を侵食するように忌わしい叔父の性的暴力のシーンがフラッシュバックする。
彼女はその叔父の元に父の死後引き取られ、家出や問題行動等を繰り返していた。

ケビン(たち)の中に、不安定になり現状を博士にそれとなくメール等で知らせようとする者もおり、彼女も彼らの異変に気付く。
彼らの元に赴き実際に少女の拉致の現場を発見する。
そして想像で作り上げたと信じていた「ビースト」という凶暴な存在が彼らにやってくることを知る。

Split001.jpg

23の人格が畏怖する人格である「ビースト」が終盤満を持して具現化し、彼女らの眼前に立ち塞がる。
それまでの人格は皆、堕落した女子高生に報復はしようとするが、暴力は極力控えようとしていたが、ビーストは躊躇いもなく殺す。
それまで彼らの側で必死に理解しようとしてきたフレッチャー博士も殺害してしまう。

だが、ビーストは、追い詰めたケイシーの体の虐待の傷跡を見て、彼女を称えて去って行く。
自らと同じ人種であることを察知したのだ。
ビースト人格は、ショットガンを至近距離から二発食らった後、鉄格子を捻じ曲げるくらい元気でいる。
もはや彼に至っては、超人レベルである。(それに殺された博士は本当に皮肉な運命であった)。
彼がわれわれの存在を世に知らしめる、と爪を研ぐ場面で終わる。


最後にブルース・ウィリスやサミュエル・L・ジャクソンもちょこっと出て来た、、、。
ストーリーから謂っても、明らかに続編へと繋げるエンディングである。
これだけ気を持たせて続編が流れてしまったら苦情がどれだけ集まることか、、、。

取り敢えず、次も出たら観る。
アニヤ・テイラー=ジョイは完全に大人の女優として真価を問われるところでもあろう。

この映画もジェームズ・マカヴォイと彼女の存在感が支える部分が大きかった。






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