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GOMA28

Author:GOMA28
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ホワイトアウト

Whiteout.jpg

Whiteout
2010年

ドミニク・セナ監督
グレッグ・ルッカ原作

ケイト・ベッキンセイル 、、、キャリー・ステッコ(女性捜査官)
ガブリエル・マクト 、、、ロバート・プライス(国連捜査員)
コロンバス・ショート 、、、デルフィ(操縦士)
トム・スケリット 、、、ドクター・ジョン・フューリー(医師)
アレックス・オローリン 、、、ラッセル・ヘーデン

いきなりソ連の輸送機が南極上空で発砲事件により墜落するところから始まる。

南極観測所“アムンゼン・スコット基地”を拠点にした、外はそれはもう残酷な寒さと吹雪の凄まじい美しすぎる白のグラデーションの何処までも広がる極地でのドラマである。
(雪原というとわたしは「遊星からの物体X」を連想してしまうが、これは心理的なサスペンスである)。
基地内にせよ雪上車や飛行機に乗っていようが、この雪原と吹雪のなかでは、孤独に封じ込まれ自らに向かい合う閉塞空間ともなってしまう、、、。(人によって差はあるにせよ)。
恐らく誰もが精神的に少なからず追い詰められてゆく。
主人公のキャリー捜査官は自らを追い詰めるようにこの最果ての地に志願してやって来た。
時折、激しいフラッシュバックや悪夢に悩まされる。
(かつて相棒の麻薬捜査官に裏切られ彼を殺してしまった経験がずっと後をひいている。トラウマである)。

しかし、南極発の殺人事件が勃発するまでは、実に単調で平坦な事務処理生活に埋没していた。
それが起きたのが、任務を終え帰国する3日前という運の悪さである。
事件が尋常なものではなく捜査が長引けば、次の要員が来るまで基地に更に6か月残ることになる。
これでは精神的に参ってしまう。
だが、この事件は予想を裏切るミステリアスで残虐で無情なものであった。

映像にはキャリーのその時々の心理状態を雄弁に表す表情が感じられる。
極地の環境、その変わりやすい気象が上手くそこに活かされていた。
だがわたしにもっとも残ったのは、下手なスプラッターホラーなどよりずっと痛怖い、殺傷~傷、切断、縫合、、、などの映像だ。
こういうのはホントに苦手。(「遊星からの物体X」とは別の意味で)。

特にケイト・ベッキンセイル(キャリー捜査官)の薬指と小指が凍傷の悪化から壊疽が酷くなり切断という場面、、、。
これはキツイ。
それ以外にも、真っ白の雪煙に、暗闇と極低温の猛吹雪という過酷さのなか、姿の見えて来ない何者かの殺気と血なまぐささで、不安と孤独と恐怖を高める。
冷たい暴風のなかロープに命綱をロックしながら進むキャリー捜査官がひたすら痛々しい。
1時間40分身をよじらせながら観てしまう映画も余りない。

殺人事件は、冒頭のソ連輸送機事故に繋がってゆく。
キャリーとも面識のある南極調査隊の隊員たちが自分の仕事から外れて、この50年前に墜落した飛行機(遺体がぐちゃぐちゃでそのまま遺棄されている)に積まれたお宝に目が眩んだ結果引き起こされた事件であった。
キャリー捜査官は、マイアミでも信用していた相棒が金に目が眩んだお陰で裏切られたが、この地でも尊敬していた先生ドクター・ジョン・フューリーが金に目が眩んで彼女を裏切る。とことん金運の悪い人だ?
当初、核関係の武器輸送(軍事関連)を睨んだが、ソ連の輸送部隊は実はとても純度の高いダイヤモンドの原石を発見・掘り出していたのだ。
調査隊の関係者みんなが欲に目が眩み殺人事件にまで及んでしまった。
そして基地の危機管理意識はほとんどなく、チーフからして乏しいことが分かる。
全てを結果的にキャリー独りに任せてハイさよならであった。(それはないな)。
ちょっと不自然な国連捜査官が最後まで味方であったことは幸いであったが。
しかしほとんど捜査はしていなかった(頭は使っていない)のは確かである。
キャリーが遺体の縫合痕を自分の指の手術後と比べてみて、ドクターが犯人だと分かるところは何とも言えないが。
殺人者が現れそれに対抗する形で物語は進んでゆき、基本向こうから起きる流れに対応してゆくうちに犯人に行き着いた感じではある。


そして事件の動機は金である。
これは、最初から最後まで欲得関係で進展していた。
思いの外、物語を展開する背景がその位である為、深みや厚みに欠けるが、南極とケイト・ベッキンセイルで充分に見せるものにはなっていた。

わたしとしては痛い映像が残って後味は良くない。
遺体の腹部に例のダイヤモンドを隠して輸送しようというのだ。
それをメスで切り開き確認するキャリー。
ともかく、痛い。
指を失くしたケイト・ベッキンセイルが気の毒。
6か月後も元気そうであったのでホッとして観終わったが、、、。

「レタッチ」で初めて観てから随分経つが、こんな大人になっていたのだ、、、と感慨深い(笑。


(外気-60℃で果たして皮膚を露出して大丈夫だろうか。普通に会話が可能であろうか。ちょっと不思議であった)。





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