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GOMA28

Author:GOMA28
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外は雨

gouu.jpg

外は大雨の音が間断なく続く。
台風の為の市の避難勧告メールが3度もけたたましく鳴った。
内容を見るとまあ、物々しい事。

わたしのいる場所は、山もないし、全くの平地で窪みもなく水も溜まらない、河もない、、、
と思ったとき、高校時代の同じような大雨台風の時の事を不意に思い出した。



それは当時、学校でいつも一緒に行動していて、帰りも飲み食いするなと注意を受けていながら、毎日学校のすぐ隣の店で必ず飲み食いして帰った友達のことだ。

彼は体が丈夫な気さくな頑張り屋さんで、ちょっとしたことでは動じないタイプである。
勉強もよくやっていたが、お父さんの影響でアウトドアの活動一般に強く、火おこしやテント張り、飯盒炊爨など得意であった。
ある日、滅多に使わない近くの有名なローカル線(わたしの住む地区を真ん中にして三角形~三辺に鉄道が敷かれているがその中で飛び切りローカルな線)に乗っていた時、その線路の間近の土手の斜面で彼がヤマトイモ(彼の後日談)を一生懸命掘っていたのを見た。そのイモは根深くて掘るのが大変なのだとか、、、。

かなりのインパクトであった!
わたしにとって彼は一目置く人間となった。
(それまでもキャンプなどで、彼の偉大さをひしひしと感じることはあったのだが)。

彼は帰りは途中まで自転車で一緒に帰るが、わたしはすぐに家に着く距離のため途中で分かれ、彼は延々と走って坂を二つくらい上り下りした先にある緑の茂る地区に住んでいた。
わたしと言えば、小・中より高校は近い場所にあり、しかもその近さでは自転車通学は認められていないのだが、抜け抜けと自転車通学を取り付けていた。規則にはことごとく抜け穴がある、、、(チョイ悪。
登校後に忘れ物に気付いても自転車で余裕で取って来ることが可能であった。
同級生に2時間半かけて学校に来る子がいて、彼ら(彼女ら)は実にしっかりしていた。
これは堕落するわと我ながら思ったものだ。

ある日、真面目で健康そのものの親友である彼が無断欠席したことがあった。
誰も気にしなかったが、わたしも珍しいとは言え不思議に然程気にもならなかった。
どうしたのかその晩に電話でもしただろうか、、、覚えていないが。
一日開けて、彼は登校して来た。
明るく挨拶を交わしたところで、誰かが、お前昨日どうしたんだと聞くと、みんな注目した。
(やはりわたしはその理由を事前に聞いていたような気がする、、、)。

日頃水枯れでほとんど水の流れのない河が彼の住む地区にあることだけは、誰もがうっすら知ってはいた。
その河が大雨で増水して氾濫(彼の言による)したのだ。
(確か早めに家に帰され夕方から晩あたりに豪雨が降り、あくる朝はもう下火で普通に登校というパタンであったような)。
彼は自転車だけでなく家に帰ると原付も乗りまわしていた。
そのバイクごと水に押し流されて次の日学校に来れなかったのだという。


彼はそれを耳にした周りから大爆笑の渦に取り巻かれた。
わたしも涙を流して腹を抱えて本気で笑い転げた。
(知っていても改めて面白さに火が付くことは多い)。
日頃、慎ましやかで凛とした知的な女子生徒(ある意味マドンナ)も大笑いしているではないか。
何がそんなに可笑しかったのかは、謎である。
ただ、あの時は笑いが爆発して止まらなかったのだ。
笑いだけがその場に存在していた、と言ってもよい。
そういえば、日頃あまり笑いがなかったようにも思う、、、。
そのお茶目な非現実性が連鎖的に、ある無意識的なスイッチを押してしまったのではないか、、、。


彼もその時ほどみんなから笑いが取れたことはあるまい。
あれからもう随分経ち、何処でどうしているかは知らぬが、彼の事である。
しっかり堅実に生きていることは疑う余地がない。


相変わらず雨音は一定の激しいリズムを刻んでいる。
明日あたりは、きっとあの河も増水していることだろう。



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