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江ノ電の旅

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今日は時間感覚ががズレ放題ズレつつ行動するパタンとなった。
どうもわたしは人と一緒に行動するのが苦手だ。
そもそも歩くペースからして合わない。
わたしはかなり歩く速度が速いのだ。
意識してそうしているのではなく、わたしとしては自然な固有リズムなのだ。
つまり個性~わたしの身体性である。
だから旅は一人旅でないとキツイ。

家族と江ノ電の旅をしたことで、生理的な感覚のズレでかなりのストレスを被った。
観念的なものなら処理できても感覚的なものは無理だ。
だから、目的地に着いて、ただボ~ッと座っていたり、波際の線~境界上で只管戯れたりは、恍惚とした時間となる。
海辺だけ。
救われた。
しかし心底、救われた。
「鎌倉高校前」


友人の実家が「鎌倉高校前」にあったため、学生時代は度々江ノ電でお邪魔した。
あの頃は、電車がホームを発つと、うち広がる海岸にただ独り残された気分に浸れたものだが、今は普通のホームになっていてがっかりした。本当に暫く振りで様子がかなり変わっていた。
高台を登って行き、白樺並木の先に彼の家があった。
友人は大学卒業まで、一度もそこの浜辺に降りたったことのない人であり、自分の部屋の窓から臨む、砂浜の広がる海の絵などを精緻な点描画で描いては部屋中を飾っていた。
まるでレーモン・ルーセルみたいな絵描きである。
(その場に行って描くようなことは絶対しないが、壁を隔てたところ~距離からその気配を察して描くのが趣味なのだ)。

海岸に向かう途上、丁度地区の祭りのようで、日焼けしたもう映画でしか見れないような男臭い初老の漢たちが祭りの出で立ちで準備を進めているところであった。
正直、映画の任侠ものに出てくる俳優よりも漢臭い面々が揃っていた。
スケッチブックをもっていたら描きたくなるくらいである。
そしてマフラー改造のバイクの群れに改造車、そしてクラシックなオープンカー、、、
鎌倉らしい。

砂浜に降りると、もう靴と靴下は自然に脱ぎ去っていた。
そこを革靴なんかで歩くことは出来ない。
(とは言え、ハイヒールで歩いている女性がいたが、、、勿体ない)。

海の風、海の匂い、潮騒、、、。
もう身を任せるしかない。
周囲の様相は変化したところはあっても、海や砂浜はそうは変わらない。
時間の流れが全く異なる。

娘たちにとって初めての海辺の世界は、時間は進むのではなく、ただ反復するのみであった、、、。
それは、わたしにとっても同様である。
ひと時、波と戯れた後、彼女らは細かく色とりどりの貝殻集めを始めた。
長女はついでに流木まで拾ってくる。
わたしも一緒になって夢中で拾った。


今日は、5つの駅で降りる予定であった為、そうも長く居れないこともあり、バッグを置いておく大きな流木に戻ると、そこに座って読書していたサーファーの男性が、娘たちに貝殻をたくさん分けてくれた。
ちょっと探してもわれわれでは採れない貝殻である。さらに親切に江之島近辺で大きな貝殻や蟹の見つかるスポットを詳しく教えてくれた。大変優しい目であり、ここ暫く忘れていた感触であった。
そうだ、こういう人との関わりがあったということを想い出したものだ。
他にも道端やレストランで、とても気さくに親切に観光アドバイスをしてくれた。
その目つきの優しいこと、、、。久しぶりにホッとする気分を味わった。

最近は特に、虚ろな自己を抱えこみ、コンプレックスや充たされない無意識的な欲望やその代替となる攻撃欲求を無自覚に外部の他者に投影して、その対象としてロックした相手を貶めよう、みんなで叩こうという行為~身振りが巷に目立つ。
スケープゴートを野良犬のようないじけた目つきで探し出し、対象を叩いて全能感に浸ろうとするものだ。
そんな、自分が謂れのない暴力を盲目的に振るっていることにまるで無自覚な輩は増えている。
歪んだコンプレックスからではなく正義感からやっていると信じ込んでいるからだ。

自分の行為や言動がまさにその人間が何であるかをそのまま呈していることにも気づかない。
(誰がどのような人間かなど、分かるはずなどなく、全ては原理的にその誰かに関する自分の思い込みに過ぎないことが、まるで理解できていない)。
ちゃんと見る人が見れば、どれほどアホで愚かなことかが分かるのだが。
それは自己対象化能力の決定的欠如からきている。
決まってその手の輩は、外部基準~世間にばかり気を取られていて、志も内省もない。

そのへんのことがリフレクトして返って来た(笑。
あの海辺にいれば、むやみな攻撃欲や人を貶めようなどという謂れのない欲望など抱く余地は生じようもないか、、、。
そんな気がした。


これが日本海側の北の海であったら、厳しく哲学的な様相を呈するかも知れないが。
それはまたそれで良いと思う。

kamakurakoukou.jpg

その後は、七里ヶ浜、長谷寺~高徳院の大仏や小町通りなどお決まりコースを愉しんだが、日の暮れと共に続きはまた今度という事になった。江之島水族館や稲村ケ崎の夕日は夜になってしまい、お預けとあいなった。美味しいと噂のパンケーキのお店も行ってみたらもう売り切れで店じまいであった。

また今度行くことになる、、、(笑。



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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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