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花のお江戸の無責任

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1964年
山本嘉次郎 監督・脚本
田波靖男 脚本
萩原哲晶、宮川泰 音楽

植木等 、、、古屋助六
谷啓 、、、白井村の権八
ハナ肇 、、、播隋院長兵衛
草笛光子 、、、女房おぎん
団令子 、、、揚巻
池内淳子 、、、小柴
藤山陽子 、、、お菊


今朝、デッキに入っていたので、観た。多分、今回のBSプログラムでは最後の「無責任シリーズ」か。
もう少し観たいところだが、、、
すでに「ニッポン無責任時代」「ニッポン無責任野郎」「日本一のホラ吹き男」という快作を立て続けに放送してくれている。
これでも大サービスだと思う。
そしてとうとう江戸時代にまで来たか、と思ったら、、、(正直、題名を観て面白そうと謂うより、流石に不安になったが)。
余りに自然にあっけらかんとボーリングやっているので、よもやと思ってしまった。
江戸時代のボーリングについて、うっかり調べてしまった、、、もしかして伝わっていたかとか(爆。
そんな調子で、今回もテンポ良く歯切れ良く展開してゆく。

日本の侠客の元祖といわれる「幡随院長兵衛」を知っていればより入りやすいとかいう作品ではなく、わたしのようにそれを知らなくとも何という事はなく楽しめる。
なんせ、彼の一家に拾われた古屋助六たちがボーリング場の用心棒を命じられたりしているのだ(笑。
(史実~芝居には忠実に、長兵衛が若い者の揉め事を口実に旗本奴の頭領に呼び出され、殺されるのを覚悟で独り乗り込む流れなどは引用されている。ただし、この映画では、殺されずに町奴の頭領を引退するだけだ)。

のっけから「助六殿、どうしても(父上の)仇討に行かぬのですか?」(母)に対して、「でもねえ~背中の傷だけでは条件が悪いですよ~」(助六)と渋っていたのに、どうやらその敵がお江戸にいることが分かると、にわかに「こんなことでもなければ江戸なんてなかなか行かれないからな~」と満面の笑顔、母から貰った大金を懐に入れて「それでは母上、父の敵を花のお江戸でぶわ~っとはらしましょう!」ときた。
もう最初から飛ばし放題。

謂うまでもなく江戸ではもうハチャメチャである。
吉原での豪遊ぶりは凄まじい(笑。
ともかく、今回の植木は金を湯水みたいに使いまくる。
その都度、文無しになるが必ずどうにかなる。
ここが羨ましい。
相棒の権八は花魁の小柴を見受けするために助六に寄り添い金を掠めてけちけち貯めていく。

ここでの谷啓はこれまで見たなかでは一番面白い。
特に、親分が旗本奴の頭領の奸計によって殺されたかのかどうか女将さんをはじめ組の者たちが皆で気をもんでいる最中に、自分の財布の事で悩んでいたり、助六は吉原に戻っていたりの無責任・無関心ぶりにはホントに笑える。
まさに無責任名コンビだ。

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女優陣も花魁姿でなかなか堂に入っている。
「無責任シリーズ」では、一番華々しい上に、植木が侠客の世界に入ってしまったことから、やたらと調子のよい啖呵を切る。
これが小気味よい。このお江戸ならでは、というところだ。この時代の話法が随所に活かされている。
そして勿論、例の歌である。
またこれが良いタイミングでミュージカル調に入って来る。
曲調はいつも通り。キャッチーで粒ぞろいだ。
また、ここでも植木は女性~花魁にモテモテである。
花魁、揚巻のお陰で仇討ち相手も特定出来、その手下もろとも歌舞伎調に余りにあっさりと倒してゆく。
もうちょっと殺陣をやってもよかろうにとは思ったが、助六の圧勝である。

最後は吉原全員から拍手喝采でご機嫌この上ないお調子男である。
そして、仇をうったのだし、国に帰るのかと思いきや、何と播隋院長兵衛引退の跡を継ぎ組の親分におさまってしまう無責任ぶり(笑。
しかも一目惚れの吉原一の花魁、揚巻とも夫婦になる。
さらに権八もめでたく同郷の花魁(No.2の)、小柴と結ばれる。

華々しい大団円である。
というかドンちゃか騒ぎで終わる。

こうでなくちゃ、という感じか、、、。


日本映画は小津、溝口、岩井、、、あとは作品によってだが、、、確かに「シン・ゴジラ」「寄生獣」などよいものは幾つもあり、本シリーズなども特に異色で傑出したものだと思う。
しかし、それ以外の映画となると、高品質のアニメーション映画以外ではキツイものやピンとこないものがとても多い。
何故だろう?、、、やはり洋画の方に走りたくなる。






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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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