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サクラサク

sakura.jpg

2014年
田中光敏 監督
さだまさし 原作

緒形直人、、、大崎俊介
南果歩、、、大崎昭子
矢野聖人、、、大崎大介
美山加恋、、、大崎咲子
藤竜也、、、大崎俊太郎


さだまさしの曲聴くなら、ボブ・ディランを聴いた方がいいなあ。

BSに入っていたので、思わず見てしまった。
朝のルーチンをしながらであるが(かなり朝は忙しいのだ)。


家族というものは、そもそもこういうものだ、がまずあってそこに向かうよう予定調和的に流されてゆくが、、、
どうなのだろう。
これが本来の家族です、みたいな像をこれまた花見桜みたいな場面で見せられたら、こっちは一体どういう顔してみればよいのか、、、である。
いや、単に見なければよいだけなのだが。

結局最後までズルズルと見て、ついに桜満開の(イメージ~幻想を共有して)木の下でみんながまとまって幸せそうに手を繋ぎ寄り添う姿には、気持ち悪さが残った。
家族とは、そもそもどういうものなのか、どういう制度なのか、、、。
そしてあるべき家族の姿というものが、これなのか、、、。
いやそんなものがあるのか?

少なくともあるべき姿なんてないし、出来得ない。
皆が心ひとつに何かに向かうなんてことが、果たして起こり得るか?
祖父~親~子供の世代が同質の幻想を尊重し合ったり、認め支え合ったり、理解・容認できたりするものか?
大概、歪み捻じれた権力関係で枠が維持されているだけであろう。
子供が幼い時分は親がよいように権力を行使するが、子供が自覚し自らの生に目覚めれば、従属から解かれ独自の価値意識を発動する。ことば~価値の通じない関には、権力関係しか生じ得ない。
ディスコミュニケーション生成は家族を根源とし指数関数的膨張の一途を辿る。


ちょっと戻る。
ここでは、祖父の認知症の悪化が発端となり、何とか上辺だけでも共同体として維持してきた家族があからさまな危機に陥る。
身勝手な構成員が取り敢えず眠りに集まってくるくらいの枠に思えていたが、案外この祖父を中心に回っていたことも分かる。
この人の好い老人の覚醒を願い、家族みんなで力を合わせて彼の記憶を呼び覚ます場所を探しに行く。
確かに記憶は場所に他ならない。
この為の旅には説得力はある。

しかし登場人物たちに現実味~共感が全くない。
この祖父、妙に品が良すぎて、記憶がない時はこれまた妙によく出来た人である。
さらに、あそこまでよくできた息子(孫)がいるか?
娘(その妹)も素直過ぎる。
妻がすねているが、家庭を全て任された上に、かつて浮気をされ、子供の事で相談しかけても夫は会社一番で、耳も貸さない。
最近は義父の介護まで重く覆いかぶさってくる。
これではますます気が滅入り窒息してしまう。せめてガーデニングに逃げて少しでも解放されたい。
ここにはかなり根深い時間的シコリが残っているなと思っていたのだが、、、
妻が、あなたが何を相談しても聞く耳を持たなかった、子供たちの為に父親参観やらなにやらの行事にも行ってくれなかった。
祖父が代わりに参加していた、、、などと涙ながらに打ち明けると、直ぐに謝罪して、仲直りしてしまったのには、危うく椅子から転げ落ちそうになった。暴力的な単純さにも程がある。

何ともペラペラな家族像である。何なんだこれ?!

わたしは親が何かに出て来たことなど全くないが、家族という物自体をあるべきイメージに沿って何とか再構成したい等と願ったこともない。
親とは何においても接点など微塵もなかった為、家族などという枠自体がそもそも煩わしいものであった。


が、しかし人は胎外胎生期も長くあり、その個体としての脆弱さからしてこの制度は、その程度の差は激しいにせよ無いわけにはゆくまい。認知症になるかどうかはともかく、老いの身体性においても同様である。
幼年期と老年期はともに人生におけるトワイライトゾーンである。
この神秘的でもある時間帯に偶然家族の構成員としてそれに関われることは、本来面白い事であろう。
DNAの内部情報系より、生後吸収する大脳新皮質に蓄えられる外部情報系~文化情報の方が大きいのが人間の最も大きな特徴だ。
どちらも記憶を授ける、記憶を呼び覚ます、情報のもっとも際どいやりとりの場である。
わたしはそのフラジャイルな瞬間~場に自然にしかし慎重に触れることは、人としての生活においてとても貴重なものだと思う。
まさに想像的で創造的な関係を実験する場でもある。

基本、家族は家族であるが為、危機に瀕しているのが常態であると思う。
もう凄まじい記憶のどよめきと渦の中を周っている。
このダイナミックで禍々しい共同体~家族という制度とどう折り合いをつけ、切り込むかだと思う。



今日はBSは「羅生門」をやっていた。
もう見て感想も一言書いたから観ないで消すが。
黒沢映画では一番好きなものだ。(嫌いなものの方が多いが)。


内田裕也氏の言うように、フォークはダメだ。
わたしも、ロックが良い。



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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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