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GOMA28

Author:GOMA28
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地図にない場所

アーススキャナーというNHK番組(ここのところ連続)が録画されていたためディスクに移してそれを見ていたら、半分ほどで切れた。丁度、その頃デッキが一杯になって途中で録画出来なくなっていたのだ。
これは、ちょっと惜しい。だから、わたしが観たのは、マココの水上集落と、シーランド公国の途中まで(トホホ、である。

makoko.jpg

上空から見た映像ではしっかり猥雑な風景が映っているのに、地図では真っ白という地帯がナイジェリアの「マココ」という場所だ。
ナイジェリアのラゴスの普通の商店街を歩いていて、道路脇の狭い路地を入ってゆくと急に小さな船着き場があり、そこから岸を離れるとすぐに海上集落へと迷い込む形となる。

水に囲まれて(包まれて)住むというのは、どんな感覚なのだろう。
ゲストに呼ばれた、ボビーオロゴンもここの事は知らなかったそうだ。
いちいちびっくりしていた(笑。彼は彼らから魚を買うだけの立場のヨルバ族ということ。
(しかし、ボビーの話し方、独特の話術は癖になる面白さがある)。

水上に夥しい手作り家屋が柱で組まれて建っており、その間を縫うように沢山の荷物の積まれた小舟が走る。
家には子供たちが燥いでいたり、活き活きした生活臭が漂っている。舟の荷を見ると、それぞれ異なり興味が尽きない。
謂わば、生活に必要な衣食関係のモノは全てその移動マーケットで賄えるようになっているようだ。
何と砂土で埋め立てられた学校まである。小さな校庭が微笑ましい。
総勢で10万人がいるという。
凄い広がりだ。

漁に出る父子、水に潜って泳いで遊ぶ幼い子供たち。
家族の結びつきも親密で一見、楽園的な光景にも見える。
だが、そこにいる住民たちは選択の余地なく、そこに暮らしているのだった。
彼らは漁師であり、魚を採って暮らす以外に術がない。

ナイジェリアのベニスとか司会者は言っていたが、水は濁っていて汚い。上下水道などのインフラなどあるはずもなく、衛生状態は悪い。医療関係も如何にも厳しそうだ。電気も内陸から住民が個々に電線を引いてきている状況である。
ここに住むエグン族は漁労民族で、昔から先祖代々ずっと魚の採れる水域を見つけるとその近辺に移住し漁師として生活を続けて来た。
フランス・イギリスの占領下に入ってから後、その海上に住むこと自体が違法となっている。
過去に政府側から一方的な強制撤去が強行され、建物を壊され住民が放り出されたことがあったという。
それで子供たちを病気でかなり失ったそうだ。

彼らが他の形で漁業が出来るようにする工夫とか、雇用の創出をするなどが同時に図られないと、単に元に戻るだけである。
逞しくまた水上集落は更に膨らみ続けているようだ。


sealand001.jpegsealand002.jpg

北海の南端、イギリス南東部のサフォーク州の10km沖合いに浮かぶ放棄された構造物を領土と主張するシーランド公国である。
かつて海軍の海上要塞で対ドイツ軍のレーダーや高射砲を備えた物騒な海上の建築物であった。
それに住み着いた人々の国で現在187人の国民を抱えているという。
国旗もある。
何とも実に趣味的で大人の秘密基地そのものだ。
見張りも随時独りたてているという(笑。


場所と建造物的にはワクワクするが、国となっていては余り行く気もしない。
法もあり、面倒な人間(上下)関係があれば、陸地から船で40分の謂わば孤絶した海の中に閉ざされた場所である。
わたしは普通の陸地の国家にいた方が気楽でよい、とかまず思った。
しかし、デッキから海と月を眺めてワインなど飲んでみたら、それは不満など薄れてしまうかも、、、。

塩で老朽化(確かに70年経過)しているが、北海の強い風を利用した風力発電や頻繁に降る雨水を濾過した水回りなどは、しっかり設備が整えられていた。地下7階くらいあり、高級ホテル並みのベッドルームもあって、大人の仲間と暮らす趣味の共同生活にはよさそうであったが、何と一番下の方には礼拝堂、首脳陣の会議室、その下には刑務所まであった。
多分ジョークであろうが。

今のシーランド公の父に当たるパディ・ロイ・ベーツという人が、放送法違反で訴えられた「海賊ラジオ」の拠点として占拠したのが発端であったが、イギリス政府が何とかそこを立ち退かせようと裁判に持ち込んだ。しかしその場所がイギリス領海外であったためにイギリス司法の管轄外ということになり決着した。
切手やコイン(メダルか)や金で買える伯爵の爵位(証明書)などを発行(販売)して財源を確保する等なかなかぬかりはない。
現在、世界中から国民となるための問い合わせが相次いでいるという。
世界情勢からみれば、頷けるものである。
(但し、人口から謂ってもうギリギリだと思うが)。


ただの大人の趣味の遊びではなくなっているのかも。
(最初から切実な行為であったことは分かる)。
個人があらゆるものから自由になるための場所として確保されたのだ。
問い合わせをして来る人々にとっても最後の砦的な場所なのかも知れない。


地図にない(認められていない)地帯、というロマンチックでアナーキーな場所であるが、実際に住むとなれば、どうなのだろうか。
インフラも含めて、不自由を感じ出したら厳しい現実の方が頭を擡げるように思われる。

昔、TVの深夜ロック番組でアシスタントの女の子より遥かに日本語に詳しかったピーター・バラカンを久しぶりに見た。
(歌詞の和訳はとても熟れていた)。
あのハードロックは頑として受け容れない自分の嗜好 ・ 趣味を厳しく貫く姿勢は恐らく変わっていないだろうが、温厚な雰囲気は以前より増していた。歳のせいもあろうが。
緯度・経度の数値を見て場所をおよそ特定してしまうようなところは、相変わらずであった。
「シーランド公国」そのものに苦笑していたが。分かる。

自分たちの聴きたい音楽を聴く権利を守ろうとした姿勢は素晴らしいと思うが、、、国を領海外に作ってしまう意欲というのは、イギリス人の海外制覇、アメリカ移住の精神の表れでもあるか。
秘密基地からは程遠い志向に想える。

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