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中西夏之展に行く

nakanishi002.jpg nakanishi001.jpg

「4ツの始まり-2001」
この静謐のうちに何か本質的な事件が起きている、、、
そんな何かを思い巡らせる絵だ。
この絵の前にいるととても心地良かった。
娘とまた観に来たいと感じられる絵である。


女子美アートミュージアムにて。~8/4(金)まで。

「私は願う 太陽に向かって種子を播きたいと」
~に向かって種子を播くのだ、、、。

不可能性に向けて、何らかのクリエイティブな芽を、、、確かに植物の蕾を感じさせる結束点の拡がりが観られる。
「絵はもともと平面ではなく円筒であり、我々はその内部にあってドラマの連続の渦巻きの中で動き回っている。」

「4ツの始まり-2001」は、シリーズ作品でもあるようで、その「円筒」の断面の図ととれるものか。
確かに生命体のどこかの束構造の断面や細胞の分裂にも窺えるし、何らかの(マクロの)物理事象にも感じられる。
抽象作品が、自然現象の何かに似てくることは多い。
そう、似てくる。

インスタレーション作品「カーボランダム・ホワイトランダム(1975)」の作成風景のヴィデオも流れていた。
砂そして重さ~秤の繊細な扱い方が印象的であった。
所謂、砂絵の「時間性」を取り出すインスタレーションか。
(何故か電車内を背中に丸い鏡をくっつけた人がゆるゆる歩み去って行く映像も同時に流れている)。
車内で描いたものか、「走行列車内」というドローイングがかなりの数、展示されていた。
電車の速度で~その揺れのさなか絵を描くと、こんな図象に至るのかも知れない。
その拡大コピー版も展示されていた。(絵はサイズでもその内容を変えることがある)。
何処か~あらぬ場所の地図~地形を想わせるものでもある。
もともと電車~列車は時間に関しても過激な認識を生んできた場であった。


中西夏之という芸術家、、、これまで名前を知っていた程度であり、これと言って語れる準備はない。
わたしの好きな作家~画家~評論家の赤瀬川原平氏らと「ハイレッド・センター」を結成していた人だ。
そのスケールと独自性の全貌は計り知れぬが、漸くその一端に触れることが出来た。
ちなみにハイレッド・センターとは、高松次郎・赤瀬川原平・中西夏之の「高・赤・中」である(笑。
銀座の街頭でイヴェントを繰り広げていた、、、。
充分に怪しく過激な感じは伝わってくる。
体験してみたかった、、、。

暗黒舞踏関係の舞台美術・装置も手掛け、土方巽とも交流があった。
更に笠井叡や山海塾!とも仕事をしていたという。
それらの流れから、瀧口修造や澁澤龍彦、シュルレアリスム系の画家や詩人たちとの親交が深かったようだ。
手掛けた舞台美術に『バラ色ダンス〜澁澤さんの家の方へ』や『土方巽と日本人—肉体の叛乱』がある。
やはり活動の非常に過激な前衛振りが感じられる。


そして女子美術大学客員教授でもあった。
お陰で展示会場が家に近く、創造活動の一端を垣間見る機会を得たものだ(嬉。
(暑い中、何でも都心に行かなければならないというのは、正直キツイのだ)。

何と言うか、絵画で何かを表現する以前に、「絵画」の在り方自体を問う制作でもある。
優れた「前衛」藝術の基本~宿命とも思える。
しかし枠組みを問いてそれを壊すだけでなく、新たな創造を産もうとする。

「太陽に向かって種子を播きたい」
ずっと引っかかることばである、、、。


nakanishi005.jpg
生前の制作風景。作成中の姿は貴重であり、わたしが一番観たいシーンのひとつ。
(この写真は展示会場にはない)。


なお、11月に女子美において、中西夏之の仕事~作品の詳しい図録が販売されるという情報を得た。
その時分に大学HPに情報が掲載されるらしい。
(受付の学生に聞いた話)

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