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コンスタンティン

Constantine001.jpg

Constantine
2005年
アメリカ・ドイツ

フランシス・ローレンス監督
ジェイミー・デラノ、ガース・エニス”Hellblazer”原作
ケヴィン・ブロドビン、フランク・A・カペロ脚本

キアヌ・リーブス、、、ジョン・コンスタンティン(エクソシスト)
レイチェル・ワイズ、、、アンジェラ・ドッドソン(刑事、霊感が強い)、イザベル・ドッドソン(アンジェラの双子の妹、霊視者)
シャイア・ラブーフ、、、チャズ・クレイマー(コンスタンティンの若き助手)
ジャイモン・ハンスゥ、、、パパ・ミッドナイト(元エクソシスト、現在会員制クラブのオーナー)
マックス・ベイカー、、、ビーマン(コンスタンティンの協力者、武器調達)
プルイット・テイラー・ヴィンス、、、ヘネシー神父(コンスタンティンの協力者、霊能者)
ギャヴィン・ロスデイル、、、バルサザール(悪魔側のハーフブリード)
ティルダ・スウィントン、、、ガブリエル(天使側のハーフブリード)
ピーター・ストーメア、、、ルシファー”サタン”


この映画どうなるのだろう、、、と思って見ていたら結局、土壇場で大きな見せ場があり、そういうことか~で終わった。


主人公が末期の肺癌なのだが、煙草を吸いまくっているキアヌ・リーブス余命一年、如何にもといううらぶれた風情である。
キリスト教では、自殺~彼の場合は自殺未遂なのだが、もうそれで地獄行きは決定なのか、、、。
(地獄とか天国に全く興味ないわたしにとってはピンとこないが、それを信じている文化圏においては深刻な事だろう)。
コンスタンティンは、ハーフブリード(人としてこの世に住んでいる天使又は悪魔)が見えたり、地獄も実際に?見てきている。
その地獄の光景の凄まじさから、何とか点数稼ぎで天国行きを勝ち取りたい為、悪事を働くハーフブリードを地獄に追いやる慈善活動~エクソシストをしている。
だが、それを天使のハーフブリード、ガブリエルは全く評価しない。
(このガブリエル、男か女かよく分からないような中性的魅力があり、実にマッチしている)。
自殺未遂と15歳から煙草を一日30本吸って肺癌になった事実とエクソシストも天国に行きたい為にやっているだけだから、、、、すでに地獄行きは決定だと取り合わない。


そんな折、何やらこの人間世界に徒ならぬ状況が生じる。
天国~人間界~地獄は本来、相互の「行き来」は禁じられており、ハーフブリードも人に対し直接働きかけることは出来ないはずであったが、その均衡が大きく崩されていく不穏な気配が霊能者たちには感じられるのだ。
そしてついにサタンの息子がこの人間界を牛耳ろうと、親父に内緒でやって来るということが判明する、、、。
これを古い異端の経典から解読する如何にもスペシャリストという風貌のビーマンも凄い。

その前兆が様々なかたちで起こりはじめ、いよいよという感じでテンションが高まってゆく。
しかし、所謂アクションサスペンスものではなくオカルトである。
展開は急であるが、シーンそのものは寧ろ緊張感漂う静謐な様相である。

エヴァンゲリオンにも出てきたロンギヌスの槍であるが、やはり物々しく重そうだ。
さて何に使ったか、、、ガブリエルがアンジェラのお腹を刺そうとしたくらい、、、さほど印象に残らなかったのはちょっと残念。
その他にコンスタンティンの武器としてビーマンが調達した聖水や聖なるショットガン、純金のメリケンサック、、、これらは聖なる素材で作られ聖なる言葉も刻まれていて威力は圧倒的である。ドラゴンの息という純金の火炎放射器もあった(こんなレアアイテム何処から集めたものか?)兎も角、これらを使い敵を撃退してゆく大変攻撃的なエクソシストでもある。

いよいよロンギヌスの槍を偶然見つけた男が操られそれを持って霊感の強いアンジェラのもとにやって来る。
彼を通してサタンの息子が彼女にとり憑こうと画策していたのだ。
コンスタンティンは元同業者パパ・ミッドナイトの協力を仰ぎ、長年死刑執行に使われた「椅子」を借りてその経緯を知る。
そして、アンジェラの命とイザベルの魂を地獄から救い天国に送る為、掟を破り地獄から来た悪魔やハーフブリードたちに戦いを挑む。
この辺になるともう他者の為というより無我の境地でひたすら人を救う為に闘う状況となっている。
しかも、協力者のヘネシー神父やビーマンが彼ら悪魔に殺され、若いが頼りになる助手のチャズもこともあろうにガブリエルに殺される。
ガブリエルは何とこの人間世界を悪魔の支配下に置き、人に試練を与えようとしていたのだ。
つまり彼女は、サタンの息子の協力者であった。
コンスタンティンはサタンにそのことを伝え息子を地獄に戻らせる。

そして最後にサタンと対峙するコンスタンティンのとった劇的な決着は、彼自身の二度目の自殺であった。
しかしこの行為は、人類を救う為の自己犠牲となり、彼は輝く光のもと、天国に召されんとする。
サタンとしては、そこは許すまじと、懸命にコンスタンティンを取り押さえ、天に行かせてたまるかお前は生きよと両胸に腕を差し込み、末期癌を治してしまう、、、。

堕天使ルシファー=サタンが何とも言えないアルカポネみたいなキャラで出てくるのも面白い。
ある意味、コンスタンティンの命の恩人となる。
末期の肺癌を治せるのは、サタン以外にはいなかったわけである。
コンスタンティンは完全に自分のことは諦めており、サタンの最期に何か望みはあるかの問いに、イザベルの魂の救済を願う。
身を捨てたところに生が与えられたという結末である。
これは感慨深い。宗教の本質的なところかも知れない。

無事アンジェラと生還して、最後の最後にずっと煙草をチェーンスモーカーみたいに吸っていたコンスタンティンがガムを取り出して噛む。
助かった命を大切にしようというこころ変わりが受け取れる。
禁煙である(笑。


なかなかストイックで惹きつけられる、味わい深いエクソシスト映画であった。

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