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宇宙兄弟

ucyuu.jpg
2012年

森義隆 監督
小山宙哉 原作

小栗旬 、、、南波六太
岡田将生 、、、南波日々人
麻生久美子 、、、伊東せりか(宇宙飛行士選抜試験受験生)
濱田岳 、、、古谷やすし(宇宙飛行士選抜試験受験生)
新井浩文 、、、溝口大和(宇宙飛行士選抜試験受験生)
井上芳雄 、、、真壁ケンジ(宇宙飛行士選抜試験受験生)
森下愛子 、、、南波・母
益岡徹 、、、南波・父
堀内敬子 、、、権田原さくら(JAXA職員)
中野澪 、、、南波六太 ムッタ(少年時代)
中島凱斗 、、、南波日々人 ヒビト(少年時代)
吹越満 、、、鶴見徹太郎(JAXA職員)
塩見三省 、、、福田直人(宇宙飛行士選抜試験受験生)
堤真一 、、、星加正(JAXA職員)
バズ・オルドリン(アポロ11号乗組員)、、、謎の老人

まさか、、、とは思うが前日の「兄弟」繋がりで観てみただけの話である(爆。

アメリカ人で、この人は何者?と思っていたら、終盤彼の座った椅子の背もたれに”Buzz Aldrin”と書いてあるではないか!
しっかり役者を熟している、、、。
せりふもタップリある。間の取り方も素晴らしい。
これに一番、感激した!
彼こそ、人類で二番目に月に降り立った男である。
(本当は一人目も二人目もない。パイロットより先に船長のアームストロングがさっさと先に降りただけのことだ。二人一緒と考えてよい)。

「遠い空の向こうに」に軍配はあがるが、こちらも「閉鎖環境試験」などの面白い場面がある。
しかもバズ・オルドリンも出ている。
このへんで見る価値は、あるものとなっている。


月面に行くことをどこの国もやめてしまっているが、それはよいことだ。
単に経費が掛かり過ぎるというだけでなく、行って何するのだ?
(これを語り出すと長くなりそうなので割愛(笑)。
ただ月を領有、分割するのは、やめてもらいたい。

映画に戻り、、、幼いころにUFOを見たというのが宇宙に憧れる原体験らしいが、そういうものは誰にもあると思う。
よい(恵まれた)原体験だろう。
子どもの頃の外傷経験が一生響くこと(人)だってある。
しかしこの映画では、宇宙への憧れは、月に移住するための宇宙開発計画に向かう。
主人公たちは、その計画に何らかの意味や価値を見出している訳ではなく、単に宇宙に飛び出したいという冒険心~野心を満たすというものらしい。

この物語では探索車を呑気に運転しているときに大きなクレーターに落っこちるという事故を起こしている。
この調子では100年経っても何も進むまい。
月面マップはもうしっかりと出来上がっており、何処に何があるかなど分かった状態で乗るのが前提である。
これほど能天気で間抜けなドライブをすること自体まずあり得ない。

兎も角、主人公が二人とも軽過ぎる。
月だから重力も軽いなんて言っている場合ではない。

この映画は、夢を諦めなければ、きっと実現できるとかいうメッセージを届けようというものではないと思われる。
実際に夢にしがみつき精一杯頑張っても、試験に落ちる人は、この映画でもいるのだ。
筆記試験と面接が通って選抜された優秀な最終選考者でも何度も落ちている。
福田直人さんのような人格者でも、3回目の試験も落ちているではないか。
でも、実際現実はそういうものである。そういうことは、誰もが実体験上知っている。
では、何でその試験に遅ればせとは言え、六太は一発で受かったのか、、、。
主人公だから受からなければお話にはならないとしても、物語を観た範囲でこの人がそんなに贔屓される人なのかという違和感を覚える。芸風が軽い。先に受かって月に飛んでいる日々人もやけに軽い。

別に染谷将太がやれば重厚になるとかいう演技上のものではなく、話自体がスポコンに等しく、宇宙に飛んでやるぜ!兄ちゃんも早く来いよ!よっしゃ、おれも行くぜい~!というだけの動機しか見えてこない。
子供時代に遊んだ宇宙クイズとJAXAの子供向け「宇宙学校」に通っていたくらいのところから一直線である。
弟が月で遭難した知らせを聞いて、青空に薄くかかる三日月に向かって悲痛に、遠くて助けに行けない!と叫ぶところは、確かに身につまされる。
兄弟愛は葛藤を含めてよく描かれているが、宇宙への憧れ、興味・関心とその知識が、思想的な深まりを得ていない。

つまり宇宙(宇宙事業)そのものに対する彼らの考えは全く示されず(その暗示もなく)、ただ難しい試験に受かってロケットに乗る夢を叶えたという主人公の成功譚をドラマチックに描いてみた、という感じだ。
「閉鎖環境試験」はなかなか孤独や葛藤や共感などの人間模様の描写には生きていた。

確かにアポロ11号の飛行士はヒーローそのものとして世界中から脚光を浴びたが、それだけではない。
いや、それだけであったのだろうか?
バズ・オルドリンに与えられたせりふからは、何とも言えない。
一つのロケットを飛ばすにあたり、そこに籠められる関係者や見守る人々の情熱とかを淡々と説いていたに過ぎない。

パイロットはきっとこれで務まるのだろう。
伊東せりかのような目的をもっている人も出ているが。
この人は搭乗員として参加する人だ。六太と共に試験にも受かっていたし。

特に文句をつける映画ではないが、どうも薄い。いや、軽い。


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