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国際児童画展2017‐Ⅱ

19thBiennia_catalogue.jpg

総務大臣賞
「大好きな年老いた象」
日本 10歳 女子

近くで見上げた象が本当に大きくて驚いたという。
子どもならきっとそうだと思う。
わたしも、遠足で見た象の大きさは印象に残っている。
カバも大きいが大概水に半分は遣っていて、長い鼻もない。
象は大きいが動きも多様で、派手さがカバよりもある。時々鳴くし。
(可愛さに関しては観る者の趣味であるから何とも言えないが)。
この絵でも鼻や大きな耳かと思うと、意外にも目立つのが赤い口なのだ。(カバほど口は普段目立たないが)。
そして目が前面についている。
体の色も黄土色であり、ちょっと人が混じっている。
しかも「年老いた」特別な存在でもある。
この絵はそこがポイントだ。

象は大きな何者かなのだ。
「大好きな」という馴染みのあるものというよりも。
ちょっとハッとする他者~畏敬を感じてしまう影、、、。
見上げた瞬間の不安も感じさせる。

動物つながりで、、、


独立行政法人 国際交流基金理事長賞
「かめとの遊び」
日本 7歳 女子

うちの長女。
確か題は、最初「かめとわたし」とかにしていた気がするが、、、。(もしかしたら向こうで変わったか?)
描いている間、わたしはずっと傍らで見ていた。(その時は暇であった)。
彼女自身がスマホのカメラで撮ったカメを元に、指で甲羅をつついたらカメがそれに気づき、、、ちょっと止まり、さてどうしようかと思っている場面を描いている、そうだ。
丁度、前方に(鑑賞者に向け)歩いてきたカメのハテと思って少し捻じれた顔がこちらと正対し、カメの目がこちらの目とピタリと合う構図である。カメは紙面をはみ出す一歩手前で立ち止まっている。

カメの背後にいる長女の顔は画面上半分に不透明水彩で平面的に描かれているが、その下の面にカメはまずクレヨン(クレパスではない)で描き込まれ、その上から水彩絵の具がかけられ、乾いたところで、またクレヨンの強いタッチで塗り重ねられる。
この時、初期にかなりディテールまでクレヨンで描き込んだ形体が、いったん水彩絵の具で乱れ覆われてしまったため、再度クレヨンで折角捉えた形を描き起こそうと思ったのだろう。しかしそこは白紙に描くようにはままならず、結果的に色面に厚みのあるマチエールと動勢と量感を呼び込むことになった。
そこが「感覚的な鮮度を失うことなく作品に反映されて」(遠藤彰子先生)いると受け容れられたのなら、彼女のちょっとした思考錯誤は、やった甲斐があったと謂えるか。

わたしとしては、カメがうちのカメにそっくりだったので、気に入っている(笑。


もうひとつ動物で、、、
同賞
「犬と猫とねずみ」
ブルガリア共和国
8歳 女子

びっくりしたのだが、、、。
8歳で極めてデフォルメされた抽象的な動物が活き活きと描かれているのだ。
構図も自由である。
スクラッチなどの技法もフルに画面全体のリズム構成に生かされている。
8歳にしてかなりの手練れである。
恐らく絵の先生について勉強して来ているように思われる。
(又は特別に芸術的な環境下にいるのか)。
特別な教育を受けていない場合、欧米型一般的なメディアから自然に取り込まれるイメージは類型化している。
文化的な差異は勿論あるが、同系の馴染みのあるフィギュアに落ち着く。
その意味での均質化は何処であってもかなり感じるものだ。

しかし、この絵の各動物の形体~フィギュア、色彩とその分割法、技法(スクラッチ)の使い道は、普通ではない。
空間~構図的にも平面的で抽象的であるが、特有の空気が張り詰めている。
8歳という年齢の微妙さ、、、とても気になるところだ。
われわれとは異なる知的生命体が見た光景にも想える。

無論、まだスタイルが確立しているわけではないが、将来どういう絵描きになるのだろう。
そういう次元の子だ。


何分、掲載されている写真が小さい為、よく分からない部分が多い。
人数制限の為、長女に同行出来なかったのだが、14個所だか回るようなので、一度何処かで観てみようかと思う。


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Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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