PICKUP
ザ・ミスト
トラウマ ~乖離 ~Mental Breakdown
末期の目
美しき冒険旅行
レヴェナント: 蘇えりし者
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
シャイン
トイレのピエタ
カッシーニ グランドフィナーレ
ゴッド ファーザー
それでも恋するバルセロナ
シチズンフォー  スノーデンの暴露
透明な身体性
森羅万象を描く デューラーから柄澤齊へ
ヴィデオドローム2 ~イスラム国 ~アノニマス
魔術師
ブラック・スワン Black Swan
見えない重力を描く Ⅱ
美の翳りに寄せて
LUCY ルーシー
ミツバチのささやき
娘ふたりと女子美へ☆彡
父 パードレ・パドローネ
写真についてーⅡ
去年マリエンバートで
午前零時の奇蹟(シュル・レアリスム覚醒の時間)
パーフェクト・デイ ~ルーリード ~ローリー・アンダーソン ~スーザン・ボイル
未来派の画家~ウンベルト・ボッチョーニ
Balthus ~ バルテュス展行ってまいりました。
「ゴールドベルグ変奏曲」 バッハ  ~グールド ~P・オトゥール ~ニーチェ
大昔のスケッチ(詩画集のための試作)
すでに世界は終わっていたのか ~ ヒエロニムス・ボスその1
スヌーズレン002
情報リテラシー  ~華氏911 ~不都合な真実
南伸坊「歴史上の本人」
プラトーン
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

デジャヴ

Déjà Vu

Déjà Vu
2006年
アメリカ

トニー・スコット監督
テリー・ロッシオ、ビル・マーシリイ脚本

デンゼル・ワシントン、、、ダグ・カーリン(ATF捜査官)
ポーラ・パットン 、、、クレア・クチヴァー(爆発の被害者)
ヴァル・キルマー、、、ポール・プライズワーラ(FBI捜査官)
ジム・カヴィーゼル、、、キャロル・オースタッド(テロの犯人)
アダム・ゴールドバーグ、、、アレクサンダー・デニー博士
エルデン・ヘンソン、、、ガナース(FBI科学エンジニア)
エリカ・アレキサンダー、、、シャンティ(FBI科学エンジニア)

これは力作なのは、よく分かる。
とても作り込まれた良い映画であった。
しかし、前半の「エネミー・オブ・アメリカ」的緊迫感溢れるタイトな展開から後半の度肝を抜く(色々な意味で)SF展開には流石に驚く。
前半後半で監督が異なる感じがするほど、、、。脚本家の問題だな。

これも明らかにひとつのラビット・ホールである。

要するに、時間を遡って起きてしまった大惨事を未然に防ぎたい。
そしてこちらはテクノロジーを使い、それを成し遂げてしまうのだ。
フェリーの爆破テロで500人以上が犠牲になる。
それに先駆けて事件に巻き込まれた女性の死体が海から上がる。
その女性は犯行に使われた爆薬を仕込んだ車の持ち主であった。
彼女を救いたい、という強い願いが奇跡を呼ぶ、、、という話である。


前半はアメリカの衛星監視システムの精度を上げればこれも可能かという現実的なレヴェルである。
(エシュロンやプリズムも空恐ろしい情報収集システム~データベースである。)
しかし、そのシステム“スノーホワイト”は、実は4日半前からの単なる全方位監視システムではなかった。
後半発覚する、偶然発見してしまった結果の、本当に過去に遡った現実の映像なのだというのには、やったなと思った(笑。
つまりタイムマシンである。時間を折り合わせて説明される例のやつである。
(3D全方位補正などいくら高性能大容量スパコンでも限度というものがある。エリアのカメラの数だけその映像を滑らかに補正生成するなんて、、、)。

最初は、ただ爆発物の鋭い分析ができるダグ・カーリン捜査官にFBI監視システムの4日半前からの街の監視ポイントのアドヴァイスをもらおうと、そのシステムに招き入れたのだが、、、その捜索場所を爆破で死んだように偽装されて殺された女性の自宅に彼は指定した。
ダグは暫くそのモニタを見ていくうちに不審な点を覚え、モニタに対し赤外線ポインタを照射する。
すると彼女はそれに気づくのだ。
その映像が生きた現実を映しており、そのマシンを通して影響を与えられることと、そのことを彼らがダグに隠していたことも知る。
(とは言え、生きた現実を映しているにしてもモニタはただの出力ツールである。時間を隔てた世界に物質~光子を転送するなら、そのための装置を通す他ないはずだが)。

それからはダグの猛烈な抗議もあって、過去を覗き込むだけでなく物質的な介入を果たし事件を未遂に持ち込もうという流れとなる。ここからダグは単なるゲストではなく、当初の捜査を大きく踏み出た仕事のイニシアチブをとってゆく。
事件を事前に知らせようと物質~手紙を過去に転送するも、それを受け取ったダグの同僚は犯人に殺されてしまう。
4日前の映像を特殊なゴーグルで見ながら、現在のハイウェイを車で飛ばすというのは、新しい。
ただし、危なっかしくて見ていられない。
スリルは充分である。
犯人の居場所を特定し、逮捕に至る。
しかし、過去を書き換えるには不十分過ぎた。基本的に何も変わらなかった。

終盤はもうつるべ落とし状態で話が加速する。
彼女の部屋のボードのメッセージ「彼女は救える」を見て(自分の)指紋が沢山検出されたことからも、彼女を実際に自分が救える可能性に賭ける。
結局無謀にも生身のダグを転送することになる。大きな電力を必要とするが、辛うじて成功した。
ダグはクレアが犯人に証拠隠滅の為殺害される直前に彼女を救出する。
彼女の部屋に行き犯人に撃たれた傷口の治療を行うが、まだ前途多難であることを知り彼女を同行させる。

最後は激しい撃ち合いの末、事件そのものが全く異なる結果となり、テロ犯はフェリー上で射殺され、テロを食い止めたダグは車ごと水中に突っ込み爆死する。そしてその時間流に存在する何も知らないダグが、海から命からがら浮上したクレアから事情を聴くことになる。
クレアは、それがどういうことか全てを知っている。
「前に遭ったことがあるわ。」「そう?」
勿論、それまで共に捜査し闘った仲間にとってもダグの存在も含め何もなかったことになる。
ダグが過去を変えたために、別バージョンの未来が生成されてしまった。

その結果、フェリーの乗客は助かり~事件は起こらず、事前に謀殺されたクレアも命を拾った。
ただし、彼女一人だけは、彼らを救ったダグのことを知っている。
いまのダグではないダグのことを。


この映画を観てしまうと、こんなこと実際にありそうな(あったかも知れない)気がしてくる。
大規模停電が起きた時は、疑ってみてもよい。



関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR
最新トラックバック