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BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント

The BFG001

The BFG
2016年
アメリカ

スティーヴン・スピルバーグ監督
ロアルド・ダール『オ・ヤサシ巨人BFG』原作
『チャーリーとチョコレート工場』の作者でもある。
メリッサ・マシスン脚本

マーク・ライランス、、、BFG
ルビー・バーンヒル、、、ソフィー
ペネロープ・ウィルトン、、、女王
レベッカ・ホール、、、メアリー


「ブリッジ・オブ・スパイ」の燻銀のソ連スパイ役のマーク・ライランスの主演である。
(その作品もスピルバーグ監督であった)。
あの達観したクールなスパイとは全く対照的な人の好い素朴なおじさんである(笑。

VFXは圧倒的であった。
動きの重なりや迫力、美しさもだが、ここではとりわけ、物の大きさの対比によるスケール感が見事であった。
そしてじんわりと巨人と少女とのこころの触れ合いを描く。
両者ともに孤独な存在である。
孤児院の夢見がちで本好きな少女とヒトを食べない人の好い巨人。

耳の大きい巨人は見慣れてくるとかなり良い感じのキャラクターに思えてくる。
特に笑顔である。(ソ連のスパイの時は、一瞬たりとも笑顔はなかった)。
少女もだんだんと可愛い子に見えてくる(笑。
(最初の頃はこまっしゃくれていて、あまり可愛げがない)。


なかなか眠りにつけないソフィーは深夜、孤児院の窓辺で巨人と目が合い、彼にさらわれ地図にない巨人の島にやって来る。
最初は、彼を恐れて逃げ出そうとするが、話をするうちに打ち解ける。
彼女は身長7メートルの彼が巨人の中ではとても小さく、ヒトを食べない特別な存在であり他の巨人に迫害されていることを知る。
そんな境遇もあって、ふたりは、程なく親友となる。

深夜密かに子供たちに夢をプレゼントする為に彼、 ビッグ・フレンドリー・ジャイアントは、夢を捕らえに行く仕事をしている。
ソフィーと一緒に美しい湖の湖面に映る影の世界に入り込むところがよい。
そこで夢を捕らえるのだ。
鏡に出入りする例は少なくないが、湖面でしかも面を境に対称に(逆様に)立つところはユニークである。
全編VFXの技術が遺憾なく発揮されているが、ここと巨人たちとの戦闘場面が特に際立つ。

完全な色鮮やかなファンタジーであるが、如何にも意地の悪そうな粗暴な巨人たちがふたりの前に立ちはだかる。
ここがまた一つの見せ場ともなる。
ただ綺麗なだけではファンタジーにはならない。
なくてはならないダークな部分をフレンドリーではない巨人たちが担う。
人食い巨人のボス、マルノミはまさにジャイアンであった。
「ニンゲンマメを隠してるな~っ」と言い、ソフィーを探し出して食ってしまおうと、BFGの家に雪崩れ込んできて暴れまわり部屋を滅茶滅茶にする。彼らは水に弱く、水を嫌う。
BFGは何とか彼らの暴挙から逃れるが、彼らの暴挙を止め、子供たちが食べられるのを防ぐ策を考えることにする。
結局ソフィーのアイデアで女王の助けを借りて、巨人たちをやっつけることになった。

そこで、捕らえた夢の中で酷く恐ろしい夢を瓶に詰め、女王に夢を観させた後で謁見する。
女王は夢で彼らの願いは確認しており、人食い巨人たちを軍隊を使って処分することを快諾する。
宮廷内でのもてなしの食事の風景は愉快なものだ。
BFJお手製「プップクプー」をお偉いさんが飲んだところなど、イギリス風のジョークか。
イギリス紳士が皆、フレンドリーですぐにBFJを受け入れて和んでいるところが面白い。

そして最新軍用ヘリでBFJの誘導により巨人の島へ、、、。
このテクノロジーの先端を行くヘリとこの巨人との取り合わせが、なんとも異質なコントラストであった。
まず、ソフィーが巨人たちに、彼らが自責の念に駆られる夢を瓶を割って観させる。
ジャイアン、、、ではなくマルノミだけは、夢を呑み込まないで出してしまい相変わらず凶暴に暴れる。
混乱を極めた巨人たちは次々にヘリの網にかけられ、宙吊りにして運ばれて行く。
ここは実に鮮やかな手際だ。しかし、こんなケースが軍事行動であるだろうか、、、手際が少し良すぎる感はした。
巨人たちは海に囲まれた小さな孤島に落とされ、彼らが嫌いなお化けきゅうりの種だけが与えられた。

「ジャックと天空の巨人」から見ると、まだまだ可愛げのある巨人ではあった。


「進撃の巨人」より面白い。

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