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海街diary

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是枝裕和 映画・脚本
吉田秋生『海街diary』原作
菅野よう子 音楽

綾瀬はるか、、、香田幸(香田家長女、看護婦)
長澤まさみ、、、香田佳乃(香田家次女、銀行員)
夏帆、、、香田千佳(香田家三女、靴屋店員)
広瀬すず、、、浅野すず(香田家四女に引き取られる、中学生、サッカークラブチーム所属)
大竹しのぶ、、、佐々木都(三姉妹の実母)
堤真一、、、椎名和也(幸の勤める病院の医師、不倫相手)
風吹ジュン、、、二ノ宮さち子(海猫食堂の店主)
リリー・フランキー、、、福田仙一(山猫亭の店主)
樹木希林、、、菊池史代(大船のおばちゃん)


原作は全く知らないが、映画として心地のよい優しく爽やかな作品であった。
何とも言えぬ郷愁に満ちてもいる。
少女漫画やライトノベル原作のもので、映画化されるとより素敵なものになる例は少なくない。


十四年前に女をつくり家族を捨て出て行った父が亡くなった。
(幸田家は、母も再婚して家を出ており、三姉妹で暮らして来た)。
その父は再々婚して、山形に暮らしていたことを香田家の三姉妹は知り、次女佳乃と三女千佳で告別式に行く。
そこで、出迎えた中学生の娘が、腹違いの妹に当たるすずであった。
長女の幸も遅れて現れ、すずを目の当たりにし、彼女の置かれた境遇とこれまで抱えてきたものを察する。
別れ際、幸が鎌倉で一緒に暮らそうと提案すると、すずは「行きます」と即答するのであった。
すずは、鎌倉の生活に直ぐに馴染んでゆく、、、。

確かに海街だ。
音楽がとてもよく合っている。
流石は菅野よう子の楽曲。
余りにピッタリだと映像~世界に吸い取られてしまう。
波の音が煩くない程度に離れた家は過ごしやすそう。
海風も直接来ないようだし。
庭も広く、梅の木もある。
梅酒を漬けたり、新鮮なしらす丼やアジフライを食べたり、、、ユニークなちくわカレー?。


四人姉妹でも歳が適度に離れている点、よかったか。
もっと近かったら、多分こんなに仲良く一緒には住めそうもない。
ここでは、三女千佳が生な衝突を緩和する役目を引き受けている。
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キャストは、それぞれピッタリであった。
個性がとても自然で活き活きしている。
皆を取り仕切るしっかりもので包容力も豊かな長女の幸。
幸とはぶつかるものの、仕事熱心で恋愛にも積極的な魅力溢れる次女の佳乃。
姉たちと張り合うことがなく、自分の世界を楽しむ前向きな三女の千佳。
そして、居場所を求めてやって来たすず。
ここにいる人たちは、誰もが細やかでセンシブルで優しい。
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すずは、何処にいてもわたしここにいていいのかな、、、といつも自問自答している。
ずっとそうして生きてきたのだ。
こころに重荷をもちながらも無邪気で透明で溌溂としている。
しかも聡明で分別もある。
サッカーチームの風太とも仲良くなり、海猫食堂のさち子や山猫亭の仙一にも可愛がられる。
彼女はようやく、気兼ねなくずっと一緒に過ごせる姉妹とその場所を見つけた。
同時に三姉妹にも掛け替えのない妹となる。

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誰のせいとかじゃない、という言葉がよく聞かれる。
運命を受け容れつつも、、、受け止めきれないものを抱え。
親たちの都合で、子供時代を奪われた。
ゆっくり取り戻そう。
こんなところがよい。

姉妹にそれぞれのほんのりとした恋もあったり、、、。
桜を見て、もうすぐ死ぬと分かっていても、綺麗なものを綺麗と思えることがうれしい。
と言っていたという、亡くなった姉妹の父と食堂の店主さち子。
皆が刹那の美しさをずっとこころに刻み込もうとする姿が美しい。
そういうものだと思う。
今この瞬間、刹那の美に支えられて、生きるのだ。
四姉妹が庭でする花火にすべてがある。


広瀬すずがかなりの女優だということを知った。
微妙な立ち位置にいることが多いが、長澤まさみはやはり綺麗だ。
ここでも樹木希林は、ただいるだけですでに凄い。






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COMMENT

ありがとうございます。

いつもGOMAさまの暖かなメッセージに支えられています。
深いところで共感戴けること本当に嬉しいです。

海街diaryは、見慣れた鎌倉の風景が
綺麗に切り取られ随所に差し込まれていたことも相乗効果になって
近年になく感情移入し易い作品でした。

特に綾瀬はるかさん演じられる長女役に…。
プレリュードから
“それは、大人の仕事です”とすずちゃんを庇うシーンから、海辺でさり気なく、肩を抱いたり
胸に抱き締めてあげる仕草まで

与えられた環境なかでいつも
他者の気持ちに自然に寄り添い
出来る限りのことを
精一杯熟すその日常的情景が
ほんとうに美しい

そんな印象も胸から離れません…。









確かに長女はしっかりしていますね。

> 海街diaryは、見慣れた鎌倉の風景が
> 綺麗に切り取られ随所に差し込まれていたことも相乗効果になって
> 近年になく感情移入し易い作品でした。
わたしも友達が鎌倉で、ちょうどあのような光景を何度も目の当たりにしてきたものですから、郷愁を感じました。

> “それは、大人の仕事です”とすずちゃんを庇うシーンから、海辺でさり気なく、肩を抱いたり
> 胸に抱き締めてあげる仕草まで

確かに。
信頼できる存在です。ああいう人がいることで、あの姉妹も成り立っているのでしょうね。

> 与えられた環境なかでいつも
> 他者の気持ちに自然に寄り添い
> 出来る限りのことを
> 精一杯熟すその日常的情景が
> ほんとうに美しい

お母さんにも梅酒を分けてあげていましたね。
言うことは強くても情を感じる人です。
なかなかいそうでいないですね。
次女との絡みはコントでしたが(笑。
三女がかなりそれぞれの個性を緩和しているように思えました。
ダメなお父さんだったけど宝を残してくれた、と海辺ですずの姿を三人が温かく見守るところは、とりわけ美しい情景でした。

また宜しくお願いします。
コメントはとても励みになりますので。

ありがとうございます。

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プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
基本的に、日々思うことを綴ってゆきます。悪しからず。
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