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美女と野獣

Beauty and the Beast001

Beauty and the Beast
2017年
アメリカ

ビル・コンドン監督
アラン・メンケン音楽
アリアナ・グランデ、ジョン・レジェンド主題曲「美女と野獣」

エマ・ワトソン、、、ベル
ダン・スティーヴンス、、、野獣
ルーク・エヴァンス、、、ガストン(戦争から戻ってきた元軍人)
ケヴィン・クライン、、、モーリス(ベルの父、元絵描きのオルゴール職人)
ジョシュ・ギャッド、、、ル・フウ(ガストンの相棒)
ユアン・マクレガー、、、ルミエール(金の燭台)
イアン・マッケラン、、、コグスワース(金の置き時計)
エマ・トンプソン、、、ポット夫人
ネイサン・マック、、、チップ(ポット夫人の息子、ティーカップ)
ハティ・モラハン、、、アガット(物乞い、実は王子を野獣に変えた魔女)

ディズニーの長編アニメーション映画作品『美女と野獣』の実写リメイク版
ジャン・コクトーの「美女と野獣」のリメイクでも、美女ベルをレア・セドゥが演じた「美女と野獣」のリメイクでもない。

ディズニーミュージカルである。
とっても見応えがあった。
久々に家族全員で映画館で観た。
「君に名は。」以来の家族全員鑑賞だ、、、。
(ちなみに10月には「ブレードランナー2049」を必ず観に来ることにした。間に一つか二つくらい、はさむにしても)。


始まるまでのCMの多さに辟易して長女の観る気が大分削がれた。
これからは、始まって10分後くらいにゆっくり入館することに決める。


最初はどうも何とも言えない違和感があって、入り込めなかったのだが、噺が進むにつけ自然に身が入っていた。
どうやらエマ・ワトソンがベルとして馴染んでくるに比例してわたしもすっきり同調できたらしい。
特に後半から終盤にかけて熱気はグイグイ畳みこんでくる、、、
絢爛たる映像と歌のパワーで圧倒された。
やはりミュージカルのパワーだ。

VFXで驚いたのは、野獣の特殊メイクでよくあそこまで微妙な表情が出せたものだ。
最初の強張った攻撃的な表情から、柔和な笑みを浮かべるまでの表情の変化が実に饒舌であった。
ベルと野獣、、、
お互いに読書好きであることから、距離が縮 ぢまる。
やはり双方の教養である。それなしに通じ合うことなど不可能だ。
そしてその基調の上に、、、
書物について互いに語り合いつつ、、、
食事を仲良く一緒にとり、散歩をする。
そして、父のピンチに、彼女を自由に放ち、逢いに行かせる。
そこでベルの気持ちは固まる。
必ず帰ってくると。
ここからの凝縮度は高い。

Beauty and the Beast003
最後の花弁が散ったときに野獣は永遠に王子には戻れず、召使いたちも調度品のままで終わってしまう。
しかしこのイマジネーションには魅せられる。
廃墟となり打ち捨てられたモノたちの(前世の)記憶に思いを馳せる、、、
究極のロマンチシズムだ。
それを野獣が息絶えたほんのひと時の全てのモノの終焉に際し、馨しく感じた。
それぞれの最後の仕草が美しい。
(このシーンはとっても好きだ)。

面白かったのは、野獣が魔女から貰ったという、金の装丁のタイムトラベル辞書である。
自分が行きたいその地に指を差し、胸中に念じればそこに飛べるというもの。
パリの屋根裏の貧しい画家の狭い小部屋で、父と母の真実を知る。
そこは父が幼いベルを守るために、ペストに罹った母と別れることを断腸の思いで選んだ場所であった。
ベルと野獣の距離が決定的に近くなった時だ。

終始ベルや父モーリスに付きまとう、ガストンというずる賢くせこいゴロツキが目障りで良い味を出していた。
このキャラをもって最後のカタストロフに突き進むのは王道(常道)であるが、演出ともども上手い構成と流れであった。
城の高い塔の上でスリリングな攻防、そして悪辣な不意討ち、ベルの嘆きと最後の時と思われた瞬間のガストンの転落、そして歓喜溢れる再生へ。
この上下に深くとった空間は、こちらに与えるインパクトも大きい。

死んだと思われた野獣にベルが愛していると告白しキスをする。
「わたしたちは永久に一緒よ。」と。
その時、村人と共にやって来たアガットが、全て散ったバラを再生する。
ギリギリのところで、愛する者を得た王子は蘇ることとなった。

魔女の呪いが解け王子の姿に戻り、調度品たちも、皆元の召使いとなってゆく。
雪に閉ざされ誰もの記憶から消されていた城が村人たちとも繋がる。

最後も盛大なダンスで終わる。
ハッピーエンド。

Beauty and the Beast002

最初、今ひとつに思えたエマ・ワトソンがもう、ベル以外の何者でもなくなっていた。
この女優も今後に期待したい。


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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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