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リリィ、はちみつ色の秘密

The Secret Life of Bees001
The Secret Life of Bees
2008年
アメリカ

ジーナ・プリンス=バイスウッド監督・脚本
スー・モンク・キッド『リリィ、はちみつ色の夏』原作
マーク・アイシャム音楽
ロジェ・ストファーズ撮影

クイーン・ラティファ 、、、オーガスト・ボートライト(養蜂家長女)
ダコタ・ファニング 、、、リリィ・オーウェンズ(小説家志望の少女)
ジェニファー・ハドソン 、、、ロザリン(りりィの家のメイド)
アリシア・キーズ 、、、ジューン・ボートライト(次女、音楽の教師)
ソフィー・オコネドー 、、、メイ・ボートライト(三女)
ポール・ベタニー 、、、T・レイ・オーウェンズ(りりィの父、桃農園経営)
ヒラリー・バートン 、、、デボラ・オーウェンズ(りりィの亡き母)
ネイト・パーカー 、、、ニール(ジューンの恋人、教師)
トリスタン・ワイルズ 、、、ザック・テイラー(黒人弁護士を夢見る青年)


歌はこれといって歌わないが、ジェニファー・ハドソンが出ていた(笑。
「ドリームガールズ」が余りに鮮烈であった為、直ぐに彼女と分かった。
存在感ある人だ。
メイドなのだが態度はでかい。どこに出ても態度はでかく強そう(爆。
歌手と言えば、何と言ってもアリシア・キーズだ。
しかし彼女はピアノ、ギターが専門のソングライターだ。もちろん歌でグラミー賞をとっているが、、、ここでは全く歌わない(笑。
ビオラをずっと弾いているお嬢様だ。(音楽の先生らしい。彼女は養蜂は手伝っていない)。
そう言えば、クイーン・ラティファもグラミー賞歌手だった!何だミュージシャンばっかではないか(怒。
別に憤る問題ではない、、、。
The Secret Life of Bees003
(3人とも実力派ミュージシャンであるが、ミュージカルではないので、誰も歌わない(笑)。
オーガストの包容力と母性の深さには、こちらまでも癒されてしまった。
素敵だ、、、。


4歳の時に誤って母を銃で撃ち殺してしまいこころにずっと風穴を感じながら育ってきた少女りりィ。
(母は一度、りりィを捨てて家を出てから、また立ち戻ったところ、銃の暴発で死んでしまう)。
そう、実は銃の暴発より、母はわたしを愛していなかった、捨てられたのではという想いにりりィは蝕まれていた。
家庭環境も冷たく虐待も厭わない父と二人暮らしの殺伐としたもの。
彼女と父は共に掛け替えのない母~妻を失った消し難い想いから、それぞれのトラウマに苦しんでいたのだ。

アメリカ南部は60年代中盤である。
奴隷制度廃止や公民権の付与、黒人の参政権の付与は憲法の条項としては加えられるも、実際のところは公然と差別は行われていた。
メイドの黒人ロザリンが白人に因縁をつけられ殴られ怪我を負ったことから、りりィは彼女を連れて不器用で冷酷な仕打ちしかできない父からも逃れるように家出をする。桃農園の売り子からの脱出だ。
母の遺品を頼りに、ティブロンという街にやって来るが、そこで養蜂業を営むピンク一色のボートライト家にたどり着く。
優雅で落ち着いた教養ある黒人3人姉妹の家である。
だが、ちょっとこの時代に現実味を感じ難い場所ではある。
美し過ぎる次女ジューンがヴィオラをずっと弾いているところからも、猶更そうだ。

オーガストの一存で、りりィとロザリンはそこに住まわせてもらうことになる。
実は、この家が自分の来るべき家だという確信めいた直観を彼女は感じていた。
(本当は彼女を愛していた母親の導きであろうか、、、そういうことはあってよい!)
彼女は、間違いなくそこで自分のこころの深い傷が癒されることを根拠なく確信していた。
The Secret Life of Bees
一見、長閑に思えるその街もひとつ踏み誤ると飛んでもない仕打ちが返ってくる。
ザックに映画に誘われ、有色人種と白人入り口からそれぞれ入館するも、隣り合ったシートに座り映画を観ていたため、ザックは白人に摘まみ出され、そのまま行方知れずとなる。
そのことを知った世を儚む神経過敏な三女メイは自殺してしまう。
遺書には「生の重みにこれ以上耐えられない」とあった。
本当に悲しい人の世だ。
音楽が巧みに軽やかで綺麗な流れにしているが、この物語の基調はここにある。
リリィの父の孤独と抱え込んだ重荷などが、その闇の流れを垣間見せる。
非常に危うい世界を、多くの人が辛うじて生きているのだ。

しかし、りりィは、姉妹皆に認められ愛されてゆく。
りりィにとって愛されることこそ、これまでの時間を取り戻すもっとも肝心なことなのだ。
そして母デボラもここボートライト家にかつて身を寄せていたこと、りりィを捨てる気はなく、愛していたことを知らされる。
養蜂の仕事も覚え、弁護士として活躍する夢を抱くザックとも親密になってゆく。
父がこの家を探し当て訪ねてくるが、父とはきっぱり決別する。
別れ際、母が荷物を取りに帰ったのではなく、自分を引き取りに戻ったことを、父の口から確認して、やっと吹っ切れる。
トラックに乗って帰る彼も、何か重荷を降ろした表情であった。
オーガストは、彼女を引き取り、学校にも通わせることを約束する。
三人の母が実質出来た、彼女にとってこれまででもっとも理想的な環境が生まれる。
人は愛されなければ生きては行けない。

ザックの言葉が余りにかっこよすぎる。
「僕は必ず弁護士になる。」
「何年後になるか分からないが、君の出版サイン会でまた逢おう。」
The Secret Life of Bees002

キャストが皆、ビビットな存在感で本当に素晴らしいが、ダコタ・ファニングとは、一体何なのか?
その存在のみで、泣けてきてしまう。
畏るべし。
彼女のせいで作品の格が上がっている。間違いなく。

気が付くと、ダコタ・ファニングの大ファンになっているではないか(怒。
(別に憤ることではないが)。


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絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ります。
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