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ミニー&モスコウィッツ

MINNIE AND MOSKOWITZ001

MINNIE AND MOSKOWITZ
1971年
アメリカ

ジョン・カサヴェテス監督・脚本

ジーナ・ローランズ、、、ミニー・ムーア(美術館に勤める学芸員)
シーモア・カッセル、、、シーモア・モスコウィッツ(駐車場係)
ジョン・カサヴェテス、、、ジム(ミニーの既婚者の浮気相手)
ヴァル・アヴェリー、、、 ゼルモ・スウィフト(親友に紹介された男)
キャサリン・カサヴェテス、、、シーバ・モスコウィッツ(シーモアの母)


物語は、ニューヨークに始まるが、早速主人公はカルフォルニアに向かいロサンゼルスに居を構える。
理由は分からない。
母に金を出して貰っている。(それを頼むため、豪勢なバラの花束を母にプレゼントする)。
彼は金などないのだ。
そして、、、シーモアはミニーという女性に一目惚れする。

この物語、次々に調子の外れたひとたちが現れ、好き勝手なことを声高に喚き立て去って行く。
それらは基本そこでお仕舞いで、どう伏線を張るとかいうものでもないし、後に回収されるものでもない。
実に下らないどうでもよいエピソードである。
しかし物語のトーンを一定の調子外れなものにしている。
そしてシーモアはミニーに強引に一方的に迫って行く(笑。

普段の生活では、ほとんど出逢いそうもない二人の男女が出逢う。
しかし、この二人何処か似ている。
彼らが身に纏うズレた感覚だ。
だが、他の誰もズレていない人などいない。
そうういう人たちだけが登場してきて、物語が何となく進行してゆく。
考えてみれば、われわれの現実もまさにそうで、みんな例外なく調子外れである。

ミニーが事あるごとにするサングラス(夜でもしている)は、何でだろうか。
自分の素直な表情を隠したい~物事に直面するのが怖い、、、など感がられようが、、、。
確かにゼルモに色々詮索されたときなどかなりの拒否反応を示していた。
プライベート~内面に立ち入られるのが特に嫌いであることが分かる。
言うことは、結構はっきり言うが、、、。
恐らく男の前で自らを曝け出すようなことはプライドからも許せないというものか。

片や、シーモアの赤の他人に対するバーでの厚かましい振舞など、他者との距離の取り方~空間に対する感覚のない男であることが分かる。
常に行く先々で、感覚的な問題を起こしているのが分かる。
この日常文脈の中でスムーズに事が運べない、彼らは似ている。
タイプは全然違うが。同じである。
相補的な関係かも知れない。

シーモアは愛を猛烈にアピールし、自慢の髭をハサミで切り、後ろ髪も切り落とそうとしたところで、ミニーに止められる。
熱意に負けたというより半ば呆れかえってというところであろうが、、、。
何故か一緒にプールに入り、クールダウンしたところで、結婚する意志を固め、双方の母親に連絡を入れる。
(どちらも母親だけなのだ)。
ここまで押されると判断力が消失するケースもあるように思うが。
(押し売り、かつての霊感商法等々、、、)。

シーモアの母は、息子についてホントにこんなので大丈夫かという身も蓋もない言い方で確認をする。
これは利口なやり方だ。
今後が流石に心配になってきたミニーの母が仕事について具体的に尋ねると、「大きな会社の駐車場係になる」と答えるところが何ともよい。
ミニー曰く、彼は車が好きなのよ。

数年後かどうか分からぬが、最後に子供を囲み楽しそうな彼らの様子が映されており、きっとそのまま良い感じで暮らしているのだな、ということは分かる。

別にそれがどうなのよ、という感じだが、観終わってみると何とも言えない味わいに気づく。
何があるわけでもない、そんな映画なのだが、、、。
アメリカ映画には珍しい感覚の作品であった。

MINNIE AND MOSKOWITZ002





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