007 スペクター

Spectre
2015年
イギリス
サム・メンデス監督
ジョン・ローガン脚本
ダニエル・クレイグ、、、ジェームズ・ボンド
クリストフ・ヴァルツ、、、フランツ・オーベルハウザー / エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(スペクターのボス、ボンドの義兄)
レア・セドゥ、、、マドレーヌ・スワン(精神科医、スペクター幹部の娘)
ベン・ウィショー、、、Q(天才ハッカー)
レイフ・ファインズ、、、M(007セクションのボス)
ナオミ・ハリス、、、ミス・マネーペニー(Mの部下)
アンドリュー・スコット、、、C(新国家保安センターの新しいトップ、エルンストの手下)
デビッド・バウティスタ、、、ミスター・ヒンクス(エルンスト配下の不死身の殺し屋)
レア・セドゥ繋がりで観てみた。
彼女に関しては「マリー・アントワネットに別れを告げて」の方が遥かにしっくり来ていた。
だがそんなことに拘る余地なく、007のアクションは凄い。
普段、こういうのを見慣れていない身としては、強烈である。いや、痛い。
ちなみにわたしは007は、若かりしショーン・コネリーがやっていたものを観たかどうかが、はっきり記憶はない。
ロジャー・ムーアになってから、一度見たか、、、。定かではない、、、そんなものだ(爆。
わりと最近、「ジョニー・イングリッシュの気休めの報酬」は観たが、これを鑑賞する上での手助けになるとは、思えない。
お~っと、いきなりかかった主題歌は、厳しかった。
やっぱり観るのやめようと決意した時にどうやら終わった、、、。
危機一髪である!
勘弁してほしい。
なんちゅう曲かけるの?!客が離れる!
アストンマーティン・DB10はやたらとかっこよく、何であのくらいで川に沈めてしまうのか、、、勿体ない。
もっと色々と走らせて使ってもよいではないか。特殊機能ももっと見たいし。
あの程度のカーチェイスだけでは、どうにも不完全燃焼であった。
それにしてもあんな車に乗ってみたい!子供が見たなら(大人が見てもだが)、やっぱりそこに憧れるだろう。
何やら所属組織の存続の危機に晒されているボンドであるが、そんなことそっちのけで、謹慎処分受けても関係なくやらなければならぬことがあるらしい。わたしには何のことやら分からない。恐らくダニエル・クレイグ007をずっと観てこなければ、分からぬことなのか、、、?(この映画を観た範囲で言えば、前のを観てみたい気もするにはする)。
敵はスペクターという、世界中の情報を全て掌握できる組織のようだ。
情報操作で世界中を思いのままにしようという組織らしい。(どうしたって情報は力なのだ)。
新国家保安センターの新しいトップCも、どうやらスペクターの手下らしい。
国家中枢に深く入り込んでいる巨大組織ということか。
アル・カポネも驚くような仰々しくも恐ろし気な(スモークが焚かれているような)会議が開かれていて、そこにボンドも見物に参加する。
ここで驚くのは、周りは皆強面の幹部ばかりの集まった場所だと思うのだが、いくら強いとはいえボンド独りで乗り込み、まんまと生きて帰れるというのは、どうしたものか、、、勿論、序盤でボンドが殉職してしまったら、そういう感じの題に替えなければなるまいが、、、。
ボンドは、基本単身できっとどこにでも乗り込み不死身の活躍をするのだ。
ボンドが次々に色々なところに飛ぶのだが、どういう理由で飛んでいるのかは、今ひとつ把握出来なかった。
そこに飛ぶことになった訳がよく掴めなかったのだが、ボヤっと観ていたせいであろうか?
展開はすこぶる早い。
それにしても、最初の圧倒的なメキシコ「死者の日」の祭りでのホテルの爆破と人々の賑わう広場上空でのヘリのなかでのバトルは飛んでもなかった。あれは、実際に群衆の上でやっているように見えたため、調べてみたらCGではないそうだ。
007のプライドであろうか。
そんじょそこらのアクションサスペンス映画とは格が違うぞ、というところであろう。
しかもピチッとしたスーツ姿でやるのである。流石である。よくあれだけ動いてお尻が破けないものだ、、、。
しまった。ジョニー・イングリッシュが侵入してきている!(ウイルス感染か?)
一生懸命、手強いジョニーを脳裏から追い出し、、、。

砂漠の地図上何もないようなところに、エルンストの築く巨大施設があり、そこにボンドと協力者のマドレーヌがロールスロイスで招かれて行く。
ここでも、彼らが着いたところでハチの巣にすればそれまでなのに、何故かエルンスト側は、丁重に出迎える。
(状況は多勢に無勢なんてモノじゃない)。
そして施設内の見学も解説付きでしてくれる。
007の出自とマドレーヌの死んだ父親のことまで含めて丁寧な話だ。
きっと自慢したいのだ。ジェームズは、自分にとって義理の弟でもある。兄弟とはそういうものだ。
自分がこれだけ情報を握っており、その情報で何でもできるぞ、ということを。
しかも世界中の人間に対して、、、。
そして大変凝った処刑に入る。
エルンストの美学の問題か。
細いドリルを頭に通すのである。
ここがわたしにとって、一番きつかった。見た目、痛そうなんてモノじゃないのだが、、、。
ボンドの超人さが実感出来る、いや出来ないところである。
あ~って叫ぶくらいで、頭に穴を開けられても耐えてしまう。
どういう頭なのだ、、、。「ハンニバル」で既視感も少しはあるとは言え、平気なのか?
筋肉で出来た脳味噌なのだろう。
そしてQに貰った腕時計をマドレーヌがエルンストに向けて滑らせると、爆発を起こし、機材も吹き飛び、腕と足枷が外れ二人は脱出。揃いも揃って、エルンスト親分の周りを固めていた部下はどうしたのか。
何のために立っていたのか、この役立たずめ!とエルンストの代わりに怒鳴ってやりたい連中だ。
そして、後を追って(遅い!)二人に対し何人もの男たちが発砲するが、勿論掠りもせず、ボンドの銃弾は百発百中である。
これは定石である。その基地は大爆破である。ふたりはヘリで最終決戦へ。
Cによって推し進められた情報網統合案「ナイン・アイズ」(各国の機密情報を掌握統括するプログラム)稼働をQが幾重にもしかれたプロテクションを破り、阻止に成功する。
こういった大きなIT犯罪では、天才で万能なメンバーの存在は不可欠である。
Qもその意味では絵に描いたようなクールな天才で見事に仕事を果たした。
最後は、エルンストがヘリで逃げるところをボンドが撃ち落とし、逮捕で終わる。
ボンドとマドレーヌはアストンマーティン・DB5に乗りこみ、にっこりとハピーエンド。
戦いはヘリで始まりヘリで終わる。
飛行機で車を止めるアクションも余りにアクロバティックで決まりすぎていたが、随所にハラハラドキドキのアクションが盛り込まれていて、お腹いっぱいの映画であった。
*わたしもアストンマーティン・DB5の方がよい。アストンマーティンのスポーツタイプはかなり操りにくいことをスポーツカー雑誌で読んだことがあるが、本当のところは知らない(笑。
だが、わたしはスポーツカーに乗れるなら、ポルシェ~ランボルギーニがよい。
関係ないが(爆。

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