リニア超特急にビジネスマンが乗るのか?

いまや、通信メディアは仕事で、交通メディアは行楽・パーティ参加などにと明確に分かれつつあります。
ほとんどの仕事関係は、わざわざヒトが移動する必要はありません。
スマホによる電話、メールに乗せた文章、添付した音声・動画または、YouTubeやCloud上を介しての配信、会議は双方向TV会議等でまず事足ります。物品の受け渡し等も大変細やかで便利になっています。通信によるメディアは時間・空間に拘束されない大変合理的なメディアです。自宅で一日中パジャマで仕事を済ませる人がいてもおかしくない現状です。世界的な経済状況から見ても、この方向性はますます加速するはずです。
またヒトに逢う、観光に行く等は勿論身体で出向く必要があります。これについては、速さより旅の過程・質そのものも大きな価値となってきます。途上の駅の風情や景色、駅弁を楽しんだり写真に収めたりしながら向かう旅そのものの喜びをないがしろにはできません。
交通手段で、リニア新幹線の話題が世間を賑わしています。jR東海2027年品川~名古屋間開通。両区間を時速500Kmで40分で走るということです。
しかし区間速度がいかに速くなっても地下40mまで下って待って乗り込み、果たして実質どれだけ時間短縮になっているのでしょうか?
それから先ほど述べた交通手段を人に会うため、行楽のためとすれば、早く着くことより、車窓を眺めながらわくわくしながら会うのが楽しいのではないでしょうか?
リニア新幹線はその行程のほとんどがトンネルだそうです。確かにそうでしょうね。しかも時間もとてつもなく早くなるわけではないうえに、外が真っ暗な分、味気なく心理的には長く感じはしないでしょうか?車内サービスでも充実させるのでしょうか?
途中山間を通る際も鉄橋部分を防音のシールドで包むといいます。それに対し市長(村長?)が街起こしのためその覆いを透明にしろとJRに詰め寄ったり、JR側ではコストの関係で無理だとか、言っていますがJR側としては過密ダイヤでもう拡張の出来ない現新幹線の他にもう一本、太い線がどうしても欲しいようです。それを保持していれば、関東大震災で東海道新幹線が壊滅的ダメージを被っても切り替えも効くということで。利権もかなり絡んでいるようですし、予定通りの営業開始とはなるはずです。
そこでテレビ(メディア)でもほとんど何も言われていませんが、電磁波の問題はどうなっているのでしょうか?
適切な対処はなされているのでしょうか?実はそこがとても心配なのです。
高圧線下の住居において小児白血病の生まれる確率が2倍となるそうですが、その値は4㎜ガウスです。
リニアモーターカーの車内空間の床付近に生じる電磁場は6000~40000㎜ガウスと言います。
この1万倍の数値はどうみても気になります。
わたしは乗りたくありません。
経済産業省の基準もいまひとつ分かりません。
その辺の公表も国・JRからはっきりされていない状況です。
磁気シールドなどの乗客保護の対策が万全にとられていればよいのですが、現状からみると一番疎かにされる危険性があります。
まずは、基準値をどう定めるかだと思います。はじめから定まっているべきものですが。
さて、上海ではご存知の通りすでに2003年1月からリニア特急が営業を始めています。ドイツの協力を経て開発され、こちらも430Kmで走行し全営業区間を8分で運行するそうです。上海トランスピットという名前です。
MSNトピックスに快適度に関する乗客のインタビュー記事が掲載されていましたので引用しておきます。
「2004年に利用したが、乗り心地はあまり良くなかった。車輪がないので揺れも少なく、快適なのだろうと予想していた。でも、全然そんなことはなく、従来の列車とは質の違う揺れがあり、船酔いしそうな感じで結構気持ち悪かった。景色は飛ぶように走るためほとんど見えず、窓の外を見ているとかえって気分が悪くなった。また、リニアの駅は一般列車の駅と別棟になっていたので乗り換えが不便で、利便性の点ではあまり良いとは言えないと思う」
ドイツも自国ではやらず、それ以外の欧米は興味も示さず、日本だけがなぜこんなに躍起になって進めているのか今一つ内情がわたしには分かりません。核燃料サイクルと同様に。
いつもの経済優先路線に見えて、実は採算が合わないと言っている人も多い中、、、
第一に安全性を!第二に経営破たんしてまたまた税金の投入はないようにしてください(拝。
そして、はたしてビジネスマンは超特急リニアモーターカーに乗るのか?

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