冷光

>そして
>あとは、だいじょうぶ
>月の光が
>すべてを優しく包んでくれましょう。
今、次女からの子守歌のリクエストで、わたしがチョイスして作った遊佐未森コレクションをかけている。
もう眠っている様子だ。
彼女の曲に身を任せ微睡み漂ううちにわたしの身は月の冷光を感じている。
いつしか励起してゆく魂、、、。
ディテールが泡立つ。
とても小さな密かな世界で
キラキラと蛍が舞う。
>朔月に向かう日々
>満月に向かう日々
>満ちれば欠ける
>されど欠ければ
>また充ちゆく
反復と差異がこれ程に心地よい。
音楽というものはいつもこのように、、、微分的に。
呼吸とすべての流れを浄めようとするものなのだ。
音楽があれば、信じてゆける。
どこまでも。
眠りの奥底。
その向こう側にまた生まれたとしても。
決して熱を放たない
冷光を滲ませる月が灯る。
それを信じることが出来る。
そして
あとは、だいじょうぶ
月の光が
すべてを優しく包んでくれましょう。
引用はすべて「エストリルのクリスマスローズ」より。
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