ホメオスタシス~AQUA ⅱ

地球が誕生し大気の透明な膜の出来た後からも、隕石等が大気圏に衝突し、それによる宇宙塵だけで地球の体重は二倍に膨れたということを以前本で読み驚いた記憶があります。
毎日、100t以上の宇宙物質が侵入しており、宇宙の環境も刻々と変化しています。
大きなことは地球が誕生してから今日までに太陽エネルギーは3倍に増えていることです。
といって地球の温度が3倍になったりしていません。
一定の温度を維持しています。
地球の大気は、酸素21%、窒素78%の混合比を保ち続けています。
窒素と酸素である。通常なら燃えてしまうでしょう。
あるいは、安定したかたちの硝酸塩となり、海に沈むことでしょう。
ところが、ここでは窒素と酸素は化合せず、大気を構成する混合物として安定しています。
これは原初地球が結果的に造り出したガスそのままの状態できているということです。
もし窒素が4%少なくなれば気圧が激変し、温度の低下で地球は凍結してしまい
酸素が3%多ければ、すべては燃え尽きてしまうでしょう。
何かの意図が働かなければ、こんな状態の維持が可能であるはずがない、と想っても不思議ではないです。
わたしたち人類はこれら自然の摂理にことごとく神を見てきました。
しかしその偉大な調整力を果たしてきたのは
水です。
日常的に水は比熱が他の物質よりも大きく暖まりにくく冷えにくいため急激な温度変化を抑えている、というように言われています。
海水をみると熱を蓄え、見事に熱を遍く移動させていることが分かります。赤道付近から始まる貿易風の力も借り、大規模な対流と熱交換、蒸気から雪へのその華麗な状態の変化がみられ。月と太陽の力(重力)も借りた干満により、深海の水を海面まで戻すことでエネルギーを放出させ均一にし安定した状態に静めていきます。
まるで太陽系における一体の自己充足した巨大生物のように。
われわれは地球という生物のなかの微小な組織であり自立した生命でもあると言えます。
人の細胞の中のミトコンドリアのような。
そんな考えが腑に落ちます。

にほんブログ村

- 関連記事