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末期の目

Michelangelo Pieta003

>美は緊張のなかにこそ
>拡張され
>鮮烈に受容される


かつてアンドレ・ブルトンは「美は痙攣的である」と述べていた。
まさにそれを想わせる。

緊張。のなかにこそ。拡張され鮮烈に受容される
これはアルタードステイツとも謂えよう。

わたしも「ことば失う」体験として、いまでも記憶に残るものがある。
音楽であるが、、、。
気がついたら鳴っていたものだ。
たちどころにアルタードステイツの状態に入っていた。

その体験は、不安と恍惚に全身の神経がざわめき立つものであった。
ゆったりした全能感と一体感とともに際どくスリリングな極彩色の想いに揺蕩う。
しかしいつまでもその状態には耐え切れない。
頭を巡らしその曲名~ことばを思い出す。
すると嘘のように眼前を七色に輝き煌く波模様を見せていた大河が消え失せてしまう。
色を失った現実が後に残骸となって残る。

そんな体験がこれまでに幾度かあった。
少なくともロックで2回、クラシックでも2回はあった。
しかし、かなり若い頃のことである。

つい先ごろ、亡くなったアラン・ホールズワースの名状しがたい複雑で柔らかな浮遊感をもったギターの音色にそれがあった(事後的に)。
その時は、何の誰の音か全く判別(命名)できず、とても危うい精神状態で身を任せた。
受容体としての自分という枠ギリギリまで薄くなったところでの感受は、その感動もあり得ないレベルに拡張していたことは確かである。
(それにしてもまた、天才と呼ばれる音楽家・演奏家が世を去ってしまった。ここのところ本当に相次ぐ)。
*フランクザッパがもっとも評価していた音楽家であり革命的なギタリストであった。

彼の曲をユーチューブでも聴き直してみたが、自身のソロアルバムより寧ろ他のアーティスト(グループ)のなかでのアンサンブルに、一際彼らしい、言葉の追いつかない美を垣間見た。
まるで人と違う誰にも似ていない奏法とフレーズも特徴である。
そのサウンドは、どこまでも上昇し昇華し溶け入ってゆく、、、。(とくにソフト・マシーン、ゴングがよかった)。
老いてからも円熟味が全てをカヴァーしていた。

それに近い以降の音楽体験は、わたしの日々更新する世界観の造形の方向性を、決定つけたことは確実であった。


そして、、、
今に舞い戻ると、、、。
音楽は余り聴かなくなっており、絵画や小説にもほとんど触れているとは言えない。


>掛軸や、彫刻
>其処に息衝く陽光、幽光。

川端康成の生活環境は、国宝級の調度品で設えられていたと、、、!。

>美とは、日々の生活に根付いてこその
>美なのかもしれません。


全くその通りで、わたしは日々、美が足りないという念を慢性的に持って生きている。
と言うよりそんな病にある。
「美」が足りないのだ。
もっと「美」を!これはまさに「もっと光を!」である。
人間存在は過剰を求める原理をもつが、過剰と欠如は表裏一体で欲動の発現を促す。

国宝級の調度品まで欲しいとは言わぬが、、、。
(鉄人の稀少フィギュアなら持っているが(笑)。
最近、何やら感動から遠のいた場所にいる。
受容体としてのこちらの問題~劣化が次第に大きくなっていることに気づく。
今現在のわたしの抱える最大の課題だ。

美に向かう欲動はとりもなおさず生命力~志向力を源泉とする。
きっかけは、亀の水槽で屈折して投影する虹であっても良い。
それを受け取る生命力の瑞々しさ(鮮度)が、いよいよ問題となってきているように感じる、、、。


死を意識した瑞々しく鋭利な眼と、ただ死に漸近的に近づく身体性にある衰えた眼とでは、、、。
何とか成らぬものか、、、。



          (全て引用は「エストリルのクリスマスローズ」より)


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COMMENT

ありがとうございます☆

>アンドレ・ブルトン

そうですね
私も想います・・・。

そして
>アルタードステイツ
にまで言及なさるGOMAさま

温度差はあるやもしれませんが
それぞれに
根源的ファクタになるようには
私も感じます。

豊饒なる返歌、
おかげさまで、BLOG生活が豊かになります♪
ありがとうございます。

>死を意識した瑞々しく鋭利な眼と、ただ死に漸近的に近づく身体性にある衰えた眼とでは、、、。

GOMAさまは、
何事にも真剣に向き合われる
大変な優等生でいらして
尊敬しています。

そして、だからこそ
そうなんだと思います。

GOMAさまに比して
私の思考なんて、ただ流れに身を任せ
揺蕩うだけのささやかなもの
恥ずかしい限りです。

何をやっても追い込まれる質ではあります。確かに☆


いつも芳醇で爽やかな刺激を頂きとても感謝しております。

流石に「優等生」は、ちょっと、、、どうかと。
ずっと「変わっている」と言われてきましたので(笑。

えっ?と聞き返すと、、、褒め言葉だよ、と。褒め言葉で「変わっている」です(爆。
まあ、そんなものだろうとは、思っていますが。

何をやっても、愉しく遊びで出来なくなってしまう面は確かにあります。
単なるコレクションも含め、次第に苦行化してゆきます。
もう本当に何とかならないか、と思うことはあります。
深まらず広がらず、しかし垂直性(矛盾しますが)は秘めた遊びはしてゆきたいものです。

今回はちょっと酸欠状態の返歌となり申し訳なく思っています。
もう少し日常に余裕を染み込ませ、幾何学性を意識したいです。
それから睡眠です。夢です(笑。
(今、夢を可視化~映像化して残す研究が真面目に行われていますね。ちょっと気になっています)。


今後共宜しくお願いします。
SAKI様の哲学論考と海外の旅行記はとくに楽しみにしております。
ありがとうございます。

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GOMA28

Author:GOMA28
日々思うことを綴ってゆきます。
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ることもあります。
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