AQUA

おもいつくままに、、、
水はやはり面白いものです。
そしてわたしたちもまた、、、。
40億年の束の間の夢。
水は地表の71%、砂漠の砂にも15%含まれており、地球を覆っています。
よく言われる、液体の状態の方が固体の時より密度が高いし、固体、液体、気体の各状態を持ち合わせる化合物は水しかありません。
ものすごくありふれたモノなのに実はかなり特殊です。
そうそう、非常に強力な溶剤でもあり、何でも溶かしてしまいます。
地球は今でも少しずつ水に地形を削られていますし。
水の力からはなにものも逃れられない。
太陽系を見ても水が液体で地表に保持されているのは地球だけです。
地球の質量から言って水素原子を引き留めることは困難でした。
水を合成し保持出来るということ自体、奇跡でした。
そのため遠方から見ても地球は一際、美しい。
ラピス・ラズリの輝きに満ち。
生命はそこから生まれました。
奇跡が何度も重なるようにして。
水は海に集まり気象を作りだし、
台風や竜巻の原因も作ります。洪水、雪崩、津波、、、そして
幾何学的で危うい精緻な雪の結晶。可視光線の美しさを思い起こさせる虹、、、
自然そのものの姿も見せます。
わたしたち地上の生命が存続できるのは
実は本当に微妙な狭間。
しかし原初の地球は
そう、雨。
最初の水は、雨だった。
熱い地表の遥か上で渦巻く蒸気が凝結し
その後何百万年降り続く雨となりました。
はじめての水を受け容れる地表。
地表を激しく削る豪雨。
光が射しこむのはその後。
雨への憧憬。
その時の雨を呑み込んだ瑪瑙。
その水影に眺め入る瞳
記憶の在り処。
太古のリズムー想い出が重く宿り。
わたしたちも勿論、同じ水を宿しつつ。
無意識から意識の明るみに放たれ
地表からあらん限り離れようとしても
相変わらず地表のひとつの層を作ってへばりついているだけ。
他の動物や植物たちとともに、
わたしたちの集合無意識はその干満のリズムに、
支えられて。
岩礁に繋がれている。
やがて海、わたしたちはみなそこに行きつく。
潮にむせる海の屍臭に包まれ、
真っ赤な夕日に凍結する水しぶきを浴び、
そして、
波打ち際の砂の表情のように消え去って逝く
わたしたち。

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