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ドノバン珊瑚礁

DONOVANS REEF

DONOVAN'S REEF
1963年
アメリカ

ジョン・フォード監督・製作

ジョン・ウェイン 、、、マイケル・ドノバン(アメリカ海軍の退役軍人、酒場の主人)
リー・マーヴィン 、、、ギルフーリー(アメリカ海軍の退役軍人)
エリザベス・アレン 、、、アメリア・デダム(ボストン社交界の女王)
ジャック・ウォーデン 、、、ウィリアム・デダム(アメリアの父、医者)
ドロシー・ラムーア 、、、ラ・フルール(ギルフーリーの恋人)
ジャクリーヌ・マドーフ、、、レラーニ(ウィリアム・デダムの長女)


アミリア・ディダムは、大叔母の死にともない「アミリア・ディダム汽船会社」を引き継ぐことになる。
だが、父ディダム医師が多額の株を保有している為、父に会い会社経営権を認めてもらう交渉をしに南太平洋の孤島ハレアコロハにやって来た。
彼女も至って高慢であるが、受け入れる島の白人(原住民はいたって大人しい)たちがみな粗暴で礼儀がなくまた彼女の相続金を我が物にしようという腹に一物ある者もいる。
彼女の登場によって巻き起こるドタバタコメディである。

ウィリアム・デダムは戦後島に住み着き、島民になくてはならない医者となっており、ボストンには戻ることはなかったのだ。
しかも現地人~王女マヌラーニと結婚して3人の子供もいた。
だが、アメリアがやって来るということで、急遽子供は酒場”ドノバン珊瑚礁”を経営しているマイケル・ドノバンの子供として紹介する運びになってしまう。人種偏見丸出しの大人の都合に、長女レラーニは戸惑いを隠せない。
ただ、周囲の粗暴で無神経な人間とは異なり、彼女は取り敢えずそれを受け入れ静観する。
レラーニだけが大人で高貴な雰囲気をもっていた。(その他の有象無象がともかく粗暴なのだ)。

特に、マイケル・ドノバンとギルフーリー、その他の海軍の連中が酒を呑んでは喧嘩ばかりしている。
実に衝動的で横暴で自己本位な西洋人丸出しで、何をやっているのか分からない。
ピアノや家具などをやたらとぶち壊す。酒瓶を投げまくる。
ドリフのコントでももっと抑制が効いていた。
どういう脚本なのか、、、といってもこういう脚本なのだろう、と呆れるばかり。
ただの無意味で粗暴なだけのドタバタをたくさん見せられるが、面白いという類のものではない。
人種差別観も極めて無防備に無邪気に表出されている。
アメリカ人はこれを見て腹を抱えて笑ったりしているのだろうか?
今のアメリカ政権にも重なって見えてくるのが不気味でもある。


ここで終始問題なのは、ヒーローとヒロインに人としての魅力が全くないことである。
粗野で筋肉だけしかない何か別の生き物であろう。
であるため、感情移入して観る通常のアメリカンシネマの見方が出来ない。
強いて言えば、レラーニであろうが、脇役すぎる。
ウィリアム・デダムが父として、冷静な医者としてもう少し出てくるかと思ったが、ほとんど個性は発揮しない。

アメリカ映画のもっとも嫌な部分が詰まった映画であった。
これが迫力とか豪快とか男臭さ、元気なじゃじゃ馬娘などといって評価されているのであれば、もう世も末である。

DONOVANS REEF002


ここで結ばれるヒーローとヒロインが、どちらもつまらないキャラである為、彼らがどうなったなどに関心もない。
最初から最後の丸見えな映画ではあったが、予定通りに終わっていった。
あまり多くを語る気にさせない萎える映画である。
酷く稚拙な作りに思う。
ジョン・フォードだから何かあるかと、見てしまったがそれに費やした時間が惜しいばかりだ。
ジョン・ウェインという俳優も、どうにも好きになれない。

少なくともわたしには、全く合わない映画であった。


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