カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

カールじいさんと空飛ぶ家

Up.jpg

Up
2009年
アメリカ

ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン監督
ボブ・ピーターソン、ロニー・デル・カルメン脚本
マイケル・ジアッキーノ音楽

ピクサースタジオ

カール・フレドリクセン(78歳の冒険好きなおじいさん)
エリー(カールの妻)
ラッセル・キム(ボーイスカウトの肥満少年)
ダグ(犬語翻訳機をつけたはぐれ犬)
チャールズ・F・マンツ(野心的な冒険家)

ただの”Up”とは、知らなかった(笑。
邦題の方が分かりやすいし、親しめる。
また風邪をひいた娘を病院に連れて行ったら、待合室でこの映画が流れていた。
途中だけ観て帰ったので、初めから終わりまで見直してみた。


3Dバリバリの見事なアニメーション。
冒頭の幼いカールが同年齢のエリーと出逢ってから、長い年月を仲良く過ごし、エリーに先立たれるまでの独立した短編映画とも言えるパートはひたすら綺麗であった。
思い出は、ある意味どんどん美化され、執着にもなってしまい身を重くしてしまうかも知れない、、、。
カールじいさんは鬱屈した日々を送る中、ひょんなことから暴力事件を起こしてしまい、老人ホーム送りが決定される。
そんな時に、かつての冒険家魂が発動したのかどうか、、、風船で家ごと宙に舞たち街から~日常世界から脱出してしまうのだ、、、。

奇想天外な設定や荒唐無稽なアイデアは良いのだが、カールじいさんが元気すぎるのはいささか気になった。
もっと、知恵や仕掛け(テクノロジー)に頼るなどして、年相応な動きの方がもっとハラハラして面白いはず。
腕力や足腰が強すぎる。(時折、腰痛を気にはするが、、、)。

しょうもない、形だけのボーイスカウトのラッセル坊やであるが、典型的な主人公の足をいたるところで引っ張りまくる子役である。
大概、子供やオリーブ(「ポパイ」に出てくる)タイプの女性が、主人公をピンチに陥れる役柄として映画によく用意されるが、今回もまさにそれであった。
じいさんは、その為に自分の目的や最後の夢もそっちのけで振り回される。
彼は南米にあるという「パラダイス・フォール」に亡き妻との約束を果たすため向かっていた。

しかし頑固なじいさんであるが、その割にラッセルのことをどこまでも自ら進んで親身に面倒をみてしまうのだ。
さらにラッセルのが勝手にペットにした鳥や犬のためにも危険を冒す。
これ程のお人好しだったか、、、。

しかし、自分の娘のことを想うと、、、子供はみんなこのようなもの~役割を担っていることに気づく。
そうだ、最初の頃、工事現場の人に対するあのような対し方しかできない意固地なじいさんがあのような人になったのは、ラッセルや鳥や犬のおかげなのだ、、、。彼らとの無茶で無謀な冒険によって変われたのだ。
ずっと憧れていた冒険家チャールズ・F・マンツと出逢い喜んだのも束の間、意に反して彼の追撃を受け激しい闘いをラッセルたちを守るために繰り広げ、やっとのことで彼を撃退する。

これでカールは過去の大きな幻想からすっきり解かれてゆく。
このファンタジーはその再生の儀式とも言えるものだ。
最後に彼は、あんなに大切にしていたエリーとの思い出の品々や家も手放してしまったが、本当に晴れやかな笑顔でいっぱいであった。
エリーとの想いを改めて胸に、新たな出発~冒険が始まるのだ。

ラッセルや犬の友達もでき、これからの人生もなかなかなものであろう。
親が構ってくれない孤独なラッセルのメダル授与式に、カールが父に代わってエリーから子供の頃もらった缶バッチを付けてあげるところなど、素敵なおさめ方だ。
荒唐無稽な冒険譚と一本筋の通った絆のドラマが絡まって、見ることを飽きさせないファンタジー作品となっていた。

ファンタジーはその造形や色彩も肝心な要素となるが、もうそこは彼らピクサーの真骨頂である。
無数のカラフルな風船というのが笑わせて美しいし愉しい。
動物の活き活きした動きも、犬は言うぬ及ばず、鳥はちょっと滑稽で傑作であった。
南米にあるという「パラダイス・フォール」という伝説の滝の近辺の景観も凄い(笑。
エリーと一緒に行こうと約束していた滝であったが、結局その願いを叶えることになった。
最後にその滝の隣に家が着地していたではないか。エリーも喜んでいるはず。


何というか、3DCG技術以外では表現しにくい映像効果とストーリーが上手く絡み合った良い作品となっている。
こういった映画はもうピクサーの独壇場と言えるか。



関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

プロフィール

GOMA28

Author:GOMA28
日々思うことを綴ってゆきます。
絵画や映画や音楽、写真、ITなどを入口に語ることもあります。
悪しからず。
コメント、メッセージ頂ければ嬉しいです。

*当サイトはリンクフリーです。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR
最新トラックバック