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ダージリン急行

The Darjeeling Limited

The Darjeeling Limited
2007年
アメリカ

ウェス・アンダーソン監督・脚本・製作


オーウェン・ウィルソン 、、、フランシス・ホイットマン(長男)
エイドリアン・ブロディ 、、、ピーター・ホイットマン(次男)
ジェイソン・シュワルツマン 、、、ジャック・ホイットマン(三男)
アンジェリカ・ヒューストン 、、、パトリシア・ホイットマン(母)
アマラ・カラン 、、、リタ(客室乗務員)
カミーラ・ラザフォード 、、、アリス(ピーターの妻)
ウォレス・ウォロダースキー 、、、ブレンダン(フランシスのアシスタント)
ナタリー・ポートマン 、、、ジャックの(分かれた)彼女
ビル・マーレイ、、、ビジネスマン


カラフルである。
「グランド・ブダペスト・ホテル」程ではないが。

短編「ホテル・シュヴァリエ」が最初にある。
ミニ「グランド・ブダペスト・ホテル」みたいな感じのカラフルな短編。
凄いショートのナタリー・ポートマンとジャックのホテルの一室での逢引?よく分からない。
別れかけたふたりがまた遭ったという形の様だ。
ナタリー・ポートマンが何故か体のあちこちにアザがある。
最後にふたりで巴里の街並みをホテルのバルコニーから眺める。
これが13分位の話で、本編(part2)の最後に彼の書いた小説のエンディングとして兄弟たちに読まれる形となる。

このジャックがいつも裸足なのが気になった。
ビル・マーレイが猛スピードでタクシーに乗って駅に駆けつけるがダージリン急行は発車してしまい、後を走って追うが追いつけない。
同時に追って乗り込んだのが、ピーターである。
ジャックは既に乗っていて、最後にフランシスが乗ってくる。
3人兄弟が揃い彼らの珍道中が始まるというもの。
長男は協定を結ぶのが癖らしい。何かと采配を振るう。
みんな実に個性が違う。毒蛇など向こう見ずに買って車内に逃がしてしまう次男。女性好きで奔放な3男。

そして長男はこの旅はわれわれにとって重要なスピリチャアルな旅だという。
「スピリチャアル」である目論見を隠しているつもりなのだ。

随分、一緒に話してから、その顔の怪我はどうした?と聞くのも面白い。
面白いところばかりだが、、、。兄弟の齟齬そして秘密、自分勝手がいたるところに見られるがそんなものだろう。
ダージリン急行~列車に乗っての噺が進んでゆく。
列車は、やはりまだ映画にとっては特別な進行空間として充分に機能する。
スーツケースを持って走って乗り込む場面がとても印象深い。バスも車にしてもスーツケースの積み替え、が起きる。
当然、彼らの拘りこころに抱えているモノの象徴でもあろう。

ジャックがパリで書いた「ルフトヴァッフェ修理工場」という短編をピーターが感動で涙して読んでるところなども面白い。
ナタリー・ポートマンがジャックのカバンに忍ばせた「ヴォルテール 6番」を彼は兄弟に言われたままに割ってしまう。
フランシスの思惑は、母に会いにいくというもの。
父の葬儀に出なかった母に会っておきたかったらしい。
しかし、彼らは素行が悪く(兄弟喧嘩が原因で)ダージリン急行から途中で降ろされてしまう。

この地で少年たちの水遊びの事故に出くわし、彼らを救助しに果敢に飛び込むが、1人は助けられなかった。
3人は少年の葬儀にも立ち会う。
父親の葬儀のシーンの回想が挿入される。
「ルフトヴァッフェ修理工場」に事故死した父親の車が修理に出せれており、葬儀前に彼らはそこに立ち寄る。
その赤いポルシェのトランクに、スーツケースが入ってる。
トランクの運搬、積み下ろしが丁寧~厳かに描かれる。明らかにそれに象徴的意味を覚える。

葬儀の後、彼らは飛行機に搭乗せず、母に逢いに行く。
3人は結構、団結してくる(笑。
そこでひと晩話すと母は翌朝消えていた。
そして3人は孔雀の羽の儀式を行う。
(これが凄くやりたかったみたいだ)。

それまで、とても大事に運ばれていた全てのトランクを投げ捨てて最初のように列車に走って乗り込むところが何故かとても爽やかだった。
母からも父からも解放された感がある。
正確に言えば、「喪失感」から3人揃って解かれる。
そんな自立を覚えるすっきりしたエンディングである。


「月の光」や「亡き女王のためのパヴァーヌ」なども微かに流れるが、キンクスも久しぶりに聞いた(笑。
音楽がとても豊富で場面にも合っていた。



列車が途中で道を間違え立ち往生するという、日本では考えられない場面が愉しい。
長男がこのシチュエーションに飛びつくのも分かる。
行方不明というのは、確かにワクワクする。
そんな何処でもないところで何者でもない存在となって、、、。
その新鮮で魅惑的な立場で、何かやってみたい気はわたしもある。

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