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ペーパー・ムーン

Paper Moon

Paper Moon
1973年
アメリカ

ピーター・ボグダノヴィッチ監督・製作


ライアン・オニール、、、モーゼ・プレイ
テータム・オニール、、、アディ・ロギンス
マデリーン・カーン、、、トリクシー・デライト

紙の月というのが素晴らしい。
ブリキの月なら稲垣足穂だ。

暑苦しさがまるでない、ドライですっきりした運びが良い。
見終わってとても気持ち良いではないか。


母を自動車事故で亡くして孤児となった少女アディが、母と付き合っていた詐欺師のモーゼとミズーリにいる叔母の家まで車で運ばれる途上のけっこうシュールな劇。

聖書の詐欺セールスが実に面白い。
専門の詐欺師モーゼよりその才覚を振るうアディというのが良い。
それでどんどん儲けてゆく。
密造酒の詐欺にまで手を出し、大痛手を負うが、アディはメゲず前向きであるところが実にタフで笑える。
父親かも知れないモーゼと娘かも知れないアディの掛け合いは絶品である。
この掛け合いを楽しむだけで全編あっという間に観てしまう。
レジでの釣り銭詐欺など、打ち合わせなく阿吽の呼吸でやってしまう。
こういうのを名コンビというのか、相棒だと思う。
実の親子で、このような芸はやり難いのではないかと思うのだが、実に息が合っていた。

しかし、やはりこの子、、、いそうでまずいない子である。
ここまで出来る子が実際いるか、、、?
途中から横入りしてきたトリクシーを追っ払う手立てというか奸計などかなりのものである。
うちの子のひとつ上である。
とうてい無理だ。
と言うか、有り得ない。

この特異なプラスティック感覚が、もうペーパームーンである。
ムーンだけでなく上に乗ってる子も、ハイパームーンであり、セラームーンに近い存在なのだ。
そしてこの子が次第にチャーミングさを醸してゆく。
前半はボーイッシュで仏頂面してタバコをふかしていたところから、詐欺(親子関係も含め)の旅を通して素直で前向きな少女になっている。
しっかりしていて強く頼りがいのあるのは相変わらずだが。
この万能感と未成熟さの可憐で絶妙なバランス。
萌えの対象としての先祖的な存在にも感じられる。
(アニメショップに「ペーパームーン」があった。萌えの火付けのひとつ)。


何れにせよ親を亡くした少女にとって、とても刺激に満ちたよい旅になったことは確かであろう。
詐欺師にとっても、ちょっとないパートナーだ。




テータム・オニールの演技を見て、シアーシャ・ローナンを思い浮かべた。
テータムのこの出足からすれば、シアーシャかそれ以上の個性の伸びが見られたと思うのだが、その後は残念な感じになったようだ。
シアーシャ・ローナンは順調にめきめき伸びている。





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